ひまわりの種

毎日の診療や暮しの中で感じたことを、思いつくまま書いていきます。
不定期更新、ご容赦下さい。

お帰り!

2012年04月22日 | 日々のつぶやき
今年も、ツバメが帰って来た!
一週間前の土曜日のことだ。
写真は、クリニックの院長室から夫が撮影したもの。

  

拡大した姿は、これ。

        
 
尾羽が長く見えるので、このツバメはオスだろうか?
胸のあたりが、うっすらと汚れて見える。
ここまでたどり着くのは、容易なことではなかっただろう。

 今年も来たぞ! 

誇らしげに、そう示しているようにも感じる。
羽を休めつつも、ここで再び巣作りしても大丈夫かどうか、あたりを観察しているようにも見える。

実は当院は、昨年末に大々的に足場を組んで、クリニックの外壁を全て塗装し直した。
(もともとクリニック周りの放射線量は低かったが、さらに除染効果があった)
その際に、4つほどあったツバメの巣のうち、3つは撤去してしまった。
ひとつだけ、クリニックの玄関先のものが残っていた。
その巣には、この数年、ツバメは入らなかったので、心配していた。

メスと思われるツバメと二羽で、ピチュピチュと(ツバメ語?)会話している。
何やら相談しているようにも見える。

 ーあらま、アナタ、どうしましょ、昨年まであった巣がないわ!

 ーそうだな、俺も、どうしようか、あたりを調べていたところなんだ。

 ー困ったわねぇ・・・

 ーいや、玄関先に、ひとつ、あったろう、あそこに入ろう!

 ー大丈夫かしら?
  あそこは狭くて、以前、卵を落としてしまったし・・。ヒナたちが落ちないかしら・・・?

 ー大丈夫だ! 俺にまかせておけ!

・・・なんちゃって、これは、わたしの想像

で、つい先日、その、残していた巣に入っていることが確認できた。
健気にも、少し大きくリフォームしているようだ。


 ようこそ、ここ、福島の地へ、お帰りなさい。
 忘れないでくれて、本当にありがとう。
 ここで、ヒナたちが元気に巣立つのを、今年も楽しみにしています。

 南の国に行く時も、ここに戻って来る時も、
 この1年のあいだ、きっと大変なことがたくさんあったででしょう。
 でも、わたしたちは毎年、帰って来てくれるのを待っていますから。
 待っているわたしたちがいることを、忘れないでね。