ひまわりの種

毎日の診療や暮しの中で感じたことを、思いつくまま書いていきます。
不定期更新、ご容赦下さい。

天馬行空

2014年01月01日 | 日々のつぶやき
また新しい年がめぐってきた。

  

写真はお世話になっているピアノの先生のお母様が折った折り紙で、
赤いのが「赤兎馬(せきとば)」、頭だけのは「春駒(はるこま)」。

赤兎馬は三国志に登場する名馬で、一日に千里駆けることができるのだとか。
春駒は張り子の民芸玩具なのだけれど、岐阜県郡上八幡の郡上踊りにも春駒というのがある。

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

昨年は、ほんとにいろんなことがあったな・・・。

ゴールデンウィーク明けの夫の突然の入院。
といっても蓋をあければただの胃潰瘍だったのだけれど、
予想以上に吐血・下血がひどくて、搬送が遅れたら結構やばかったらしい。

約3週間の入院生活で、彼はやっとタバコをやめた。
まぁ、おかげでがんのリスクが多少は減ったというもの。
こういうのはケガの功名?

思わぬ出来事があると、
人の心のありようがつい垣間見えてしまうということを
思い知った日々でもあったかな。

どんな出来事にも無駄なことはないんだと思う。
大事なことは、自分はどう受け止めるかということだ。

半月以上も産科外来を休診したので、
妊婦さんたちには大迷惑をおかけしてしまった。
復帰後からはぼちぼちお産をご希望される方も増えて、
今はもうほとんど以前の外来になった。

  突然のことなのに他所の産科施設で出産なさった方々、
  急なことなのに快く分娩を引き受けて下さった先生方、
  院長の急病にうろたえることなくクリニックを守ってくれたスタッフのみんな、
  本当にありがとうございました。

  おかげさまでこうやって新しい年を迎えることができました。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

新年のブログタイトルは、「天馬空を行く」(てんまくうをいく)と読む。
天に住むという馬が自由に空を駆けめぐるさまから、
考え方が自由で何ものにもとらわれることないさま、の意味だそう。

ことわざの意味からは少しはずれるのだけれど、
どんなことがあっても、心が折れないように、
頑丈じゃなくてもいいから、
ふわりふわりと解き放てるような心を持てたらいいな・・・。

・・・そんな願いを込めてみた。