ひまわりの種

毎日の診療や暮しの中で感じたことを、思いつくまま書いていきます。
不定期更新、ご容赦下さい。

できたよ!

2008年10月01日 | 子どもたち
3歳のAくんが、にこにこしながら診察室に入ってきました。
手には大事そうに、待合室のブロックで作ったトラック? かな?
ぜんぶ、ひとりで作ったんですって。
写真ではわかりにくいですが、なかなか、内部まで凝ってるんです。

うわぁ、すごいねぇ、かっこいいねぇ!!
看護婦さんも、みんなでほめたら、とても嬉しそうに、得意げな笑顔でした。

Аくんは、最近お母さんがお仕事を始めたので、保育園に行きはじめました。
はじめは、大好きなお母さんと離れるのがつらくて、泣くこともできないぐらいショックで、
保育園ではごはんもおやつも口にできないぐらい、かたまっていたのだそうです。
わたしの外来に来ても、まるで別人のように、表情が硬くなってしまいました。
でもお母さんは、どうしても働かなければななりません。
悲しくて、涙がこぼれる毎日でした。

保育園の先生とお母さんとで相談して、毎日、ちょっとずつ時間を長くしていって、
お母さんのお仕事の時間もなるべく都合をつけて、
少しずつ、少しずつ、慣れていきました。
お母さんも、がんばりました。

 センセイ、今日は、お昼までいられました。

 センセイ、今日は、お昼ごはんも食べられました。

 センセイ、今日は、午後のお昼寝もできました。

 センセイ、今日は、おやつもちゃんと食べたんです。

数ヶ月かけて、Аくんはだんだん保育園にも慣れていきました。
Аくんがにこにこになって、お母さんもにこにこになりました。
今は保育園に行くのが楽しくなってきたみたいです。

Аくんの笑顔がうれしくて、「作品」を記念に撮らせていただきました。