漫画家アシスタント物語

漫画家アシスタントの馬鹿人生40年と、リタイア後のタイ移住生活。

漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 その24

2023年11月28日 03時49分31秒 | タイ移住
               

       ( ↑写真、これは、チェンマイの自宅の庭で見られた虹の写真です。久しぶりにハッキリとした虹
        を撮影できました。チェンマイの北部は山間で変わりやすい気候なので、比較的に虹をよく見か
        けます・・・・・《 2023年、11月、撮影 》 )




               

       ( ↑写真、私の自宅から車で1時間半で行ける大きな病院です。場所はチェンライというタイ北部
        の商業地です。大学病院なので、比較的設備が最新で、かつ料金は安めで助かっています・・・・・
        《 2023年、7月、撮影 》 )




               

       ( ↑写真、病院内の吹き抜け部分です。一般には国立(ほぼ無料)の病院が使われますが、設備は
        最悪の上に凄く混雑するので利用しにくいです・・・・・《 2023年、7月、撮影 》 )




               

       ( ↑写真、メインベッドルームと飼い猫のサイベリアンです。ベッドは二つともダブルベッドで、
        広く明るい部屋をデザインしたのですが、タイ人には「丸見え」「明る過ぎる」と不評です・・・
        ・・《 2023年、11月、撮影 》 )




               

       ( ↑写真、先日、家人の叔父家族が結婚した時の写真です。この会場以外にも大きな会場を使用し
        て、1000人以上のお客さんが来た様です・・・・《 2023年、11月、撮影 》 )



               

       ( ↑写真、会場を出て右側へ行くと、外の道路にまで宴席が続き、さらにその奥に別会場がありま
        す。当然、道路はぎっしりとバイクや自動車が駐車しています・・・・・《 2023年、11月、撮影 》 )




               

       ( ↑写真、会場を出て左側を向くと、道路の両側にギッシリと駐車されています。かなり遠くまで
        駐車されています・・・・・《 2023年、11月、撮影 》 )




               

       ( ↑写真、これが式場内部です。新郎の父の自宅ですが仏式による結婚式がすんで、親族によるお
        祝いの儀式をしています・・・・・《 2023年、11月、撮影 》 )




               

       ( ↑写真、これも宴席を写したものですが、こうした宴席がそこら中にあり、別会場までずっと続
        いています・・・・・《 2023年、11月、撮影 》 )




               

       ( ↑写真、各テーブルには、午前の軽食、そして、お昼の食事、夜の食事と、合計三回の食事が供
        されます。写真の料理はお昼のものです。お嫁さんと招待客の一部が中国系なので、料理は中国
        風になっているそうです。手前に魚料理と大きなブタ肉料理があります・・・・・《 2023年、11月、
        撮影 》 )




               

       ( ↑写真、ロイカトーンのお祭りの日には、各家庭で数個のコムローイという天燈を上げます。家
        族や親しい友達と一緒になって上げます。家族の健康や、平安を祈るための祭事ですが、花火も
        ドンパチ上げますので深夜まで賑やかです・・・・・《 2023年、11月、撮影 》 )



               

       ( ↑写真、天燈は十分に油燃料の熱で、気球が温まると手を離すと意外に早く上昇します。ゆらり
        ゆらりと、空に昇る天燈に向かって手を合わせたりするのです・・・・・《 2023年、11月、撮影 》 )


 
         【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】

 
                  その24


前回の拙ブログで小説を「 150枚以上、書き上げた 」と書きましたが‥‥

それ以来、まったく進んでいないスランプ状態で自信喪失‥‥‥ってな事を予想されていた
読者諸兄には、申し訳ないのですが‥‥‥‥

意外と順調に小説は書き進んでいるのです‥‥

現在は、286枚( 20×30、単行本仕様 )まで書き上がっていますので、新人賞規定枚数を完
全にオーバーするほどです。

それでも、まだ懲りずに‥‥後、100ページは書きたいので‥‥これから先、どうまとめたら
良いのやら‥‥‥まだ、決まっていません。

しかし、5月から書き始めて現在まで‥‥途中で挫折したり、飽きたりする事もなく‥‥よく
続いております。

漫画だったら、半年で50ページがやっとだったのですから、小説が286ページ( 400字詰め
原稿用紙で約430枚)書けたというのは、不思議と言えば不思議な話です。

年金暮らしの隠居老人、侮るべからず‥‥ってな感じでしょうか。

それにしても、気楽に楽しく、ユーモアとハッタリで、自分が一番楽しんで( 時に笑いなが
ら )小説が書けるとは、思ってもみませんでした。

‥‥と、調子が良いのはここまでで、来年の2月頃に新人賞に応募して、秋の選考で没になる
運命なら情けない話ですが、ま‥‥それで、元々か。

不思議と、漫画を描く時の様な「 怨念 」みたいなものがないので、サバサバした気分です。

漫画を描く時に、こんな気持ちで描くことが出来ていたら、どんな作品になっていただろう
か‥‥‥‥ふと、そんな事も考えてしまいます。

描こう、描こうと焦っても、なかなか描けない漫画と、書いたら書けちゃった小説と、どち
らが優れているのかわかりませんが‥‥‥‥

恐ろしいことに‥‥‥‥たぶん、書けるから書く、書けなくても無頓着、そんな「 書けちゃ
う小説 」の方が面白いかもしれません。


この小説は、完成後に集英社、講談社、角川の各社の小説新人賞に応募するつもりです。

私の処女小説が簡単に受賞できるわけもなく、あっさり落ちるでしょうが、どこかの物好き
審査員に認められて「 審査員特別賞 」とか「 残念賞、記念品 」とか、「 同情賞、記念メ
ダル 」の一つくらいはいただけると信じています。

ちなみに、集英社の「 小説新人賞 」審査委員の一人が五木寛之氏。私が高校時代に夢中に
なって読んだ中間小説作家。昔の「 風に吹かれて 」とか「 蒼ざめた馬を見よ 」とか大好
きだったなァ‥‥

でも、嫌な予感がするんですよね‥‥‥昔、「 ヤングマガジン 」のちば賞に二度応募して、
二度とも最終選考で( 大好きだった )ちば先生に落とされた事があるのです。

そして、皮肉にも「 ヤングジャンプ 」の新人賞では、あまり好きでもない谷岡ヤスジ先生
に絶賛されたり( それ自体は大変ありがたく、ヤンジャンでデビュー出来たのは先生のお
陰 )しました。

人生って、なんか上手くいかないんですよね‥‥‥‥いや、ホントに。


さて、11月も終わろうとしていますが、この時期はタイで有名なロイクラトン祭りがあり
ます。

どこの家も、その準備のために電飾の飾りつけをして楽しそうです。

今夜は、コムローイ( 天燈 )という一抱えもある大きな白い灯ろうを空に上げます。

水辺では、灯ろう( ロイクラ )流しがあります。

この日には、遠くに暮らす家族が集い、皆が平安を祈って灯ろうを空に上げたり、川へ流
したりするわけです。

父と母が、子供たちが、祖母や祖父が‥‥‥笑いながら夜空を見上げる‥‥‥‥

それぞれの家庭で、一つづつ‥‥ポツリ、ポツリと夜空に上がっていく灯ろうの侘しさは、
今はもういない、古い昔の家族がそばに戻って来る様な、おだやかな気持ちになるから不
思議です。


次回は、年を越して来年2024年の1月になります。

みなさま、師走を楽しく、年越しはのんびりと、健康にお過ごしください。
 
 
 
               「 漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 その25 」 へつづく・・・・
 
              ( 月一連載を目指していますが、無理だと思います )
 

               ★前の記事へ→ 「漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 その23」へ戻る 】

 
 

 
   


【 各章案内 】   「第1章 改訂版」  「第2章 改訂版」  「第3章 改訂版」
          「第4章 その1」  「第5章 その1」  「第6章 その1」
          「第7章 その1」  「第8章 その1」  「第9章 その1」
          「諦めま章 その1」   「古い話で章 その1」
          
「もう終わりで章 その1」 「移住物語 こりゃタイ編 その1」





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31 コメント

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文学界新人賞で検索したら (ねこねこ)
2023-11-30 10:20:08
「終活はお済ですか」

https://www.webdoku.jp/newshz/matsui/2021/08/03/134155.html

今週はこれを読めって、あらすじがありました。

https://www.webdoku.jp/newshz/matsui/2021/07/21/194559.html
返信する
うちの子 (ねこねこ)
2023-11-30 10:28:24
11月24日(金)うちの子
この4月に死んだ親父は僕が小学生のときに独立して町工場を経営していた。


その時の右腕というか、創業のお金も出してくれたのが前川さんで、前川さんは親父の中学からの親友なのだった。


そういう縁で興した会社というのはたいてい立ち行かなくなるか、仲間割れするもんだと思うけれど、親父と前川さんは70過ぎまで苦楽を共にして働き続けた。


その前川さんが若い頃、一時期、実家の近くで暮らしていた。前川さんちには子どもが居らず、前川さんちに家族で遊びにいくと、いつも帰り際になると「ツグは今日からうちの子だから帰ったらだめよ」と前川さんのおばさんに抱きしめられていた。


幼稚園児だった僕はそれが冗談だとわからず、本気で怯えていた。だからいつも前川さんちに遊びに行くというと母親の近くにまとわりついてしがみつくようにしていた。


大人になってから前川さんに会ったのは、僕の結婚パーティーと、父親の葬式だった。


葬式が始まるよりずっと早くに前川さんは式場にやってきた。挨拶に向かうと当然父親の話になり、前川さんは「あいつは見栄っ張りだから病気になってからまったく連絡をよこさなくなって」と言って、目を赤くした。僕も父親の見栄っ張りにはほとほと呆れ果てていたので、こうして共通の想いで父親のことを語れるがすごくうれしく、ずっと父親を肴に話したかったのだけれど、すぐに葬儀場の人に呼ばれて控室に行くことになってしまった。


その前川さんから一昨日電話があった。面会可能になった母親の病院のことを聞かれ、予約の仕方を伝えた。


電話を切ろうとすると、「おじさんは、ツグと会いたいんだよ」と言うのだった。なんだかわからないけれど、僕はすぐに承知して、今夜、前川さんの家に足を運んだ。


前川さんの家に行ったのは40年ぶりだろうか。この家の上棟式には高所恐怖症の前川さんが棟上げに上がれず、僕の父親が餅を撒いたのだった。


庭に大きな柿の木があり、真っ赤に実った柿がたわわになっていた。その庭先でおばさんが僕が来るのを待っていた。「いい男が歩いて来たと思ったら、ツグだったよ!」と抱きしめられる。


家にあがってお茶を飲んでいると、おじさんとおばさんがご飯食べに行こうと言い出して、二人が通っている地元のお寿司屋さんのカウンターに座った。


「ツグが好き嫌いがいっぱいあるのは知ってるから好きなものだけお腹いっぱい食べなさい」と言われ、僕は穴子やら煮はまぐりなんかをぱくぱく食べた。


おじさんとおばさんとは、うちの父親と母親の話を思う存分した。そこには僕の知らないエピソードがいっぱいあって、天井を指さしながら「親父が余計なこと話すなって怒ってるぞ」と笑い合った。


すると前川のおじさんが、僕の目を見てこんなことを言い出した。


「ツグ、君はすごい人間の匂いがするな」


散々食って飲んで、一緒にバスに乗って帰った。おじさんとおばさんは来週、母親に会いに行ってくれる。


別れ際、「ツグはうちの子なんだから、困り事があったらいつでも相談に来なさい」と言われる。もう、「うちの子」と言われてもまったく怖くなかった。
返信する
疎外された人間の袋小路〜ユン・ゴウン『夜間旅行者』 (ねこねこ)
2023-11-30 10:51:57
 どこにも逃げ場がない世界に生きている。生きていると言っていいのか、それは。

 ユン・ゴウン『夜間旅行者』(ハヤカワ・ミステリ)を読んで、しばらくの間、それについて書くことができなかった。言葉は次々に湧き上がってくるのだが、自分のものではないという気がしてならなかったからである。おそらくそれは、込み上げてくる不安が言葉の形をとって噴出していたのだ。自己増殖する黒い雲のように、それは広がって胸の中を埋め尽くした。そういう気持ちにさせられる小説である。

 本書は韓国ソウル生まれの作家ユン・ゴウンが、2013年に発表した作品だ。英訳され、2021年に英国推理作家協会(CWA)賞のトランスレーション・ダガーを授与された。アジア圏の作家としては初となる栄誉だ。

 ミステリーとして見ればこれは、袋小路のスリラーである。しかも、夢の中に出てくるような隘路である。行けども行けども終わりがなく、開いた扉の先にもまた通路が続いているような無限の空間に放り込まれたような不安を覚える。

 言語が意味を喪失する感覚もそれを後押しするはずだ。発せられた言葉は意味を持ち、誰かに伝達されることでなんらかの効果を生じさせる。それがあるからこそ意思疎通が成り立つのだ。しかしこの小説の中では、主人公が発した言葉はしばしば無効となる。たしかに伝わったはずなのに何も起きなかったり、そもそもなかったことのように元の状態に戻されたりするのだ。その繰り返しを通じて主人公は閉塞した状況の中へと追い込まれていく。彼女を通じて読者も自身を囲む檻を意識するようになるはずだ。その見えない檻を感じさせることは、作者の狙いの一つだろう。

 主人公のヨナは、〈ジャングル〉と呼ばれる旅行会社に勤めている三十代初めの女性だ。トラベルプログラマーとして、かつては部署の中でも一目置かれる立場にいたのだが、ある時から突然その地位が脅かされるようになった。やりがいの一切を奪われ、かかってくる電話のクレーム処理だけをさせられる。契約者の都合による旅行の中止に対しては一切の返金に応じないという切り口上だけを、言葉を替えて口にし続けるという、疲弊以外の何物も生み出さない仕事だ。かつては尊敬する上司であった男は、服に手をつっこんで胸をつかむというあからさまなセクハラをするようになった。それを拒むと、まだ若いのに、そんなにものわかりが悪くてどうする、となじられる。

 ヨナにとって辛いのは、そのキムという上司がセクハラをするのは落ち目になった相手だけであるという事実だった。つまり自分は組織の中でもう上がりの目がないということなのだ。かつてキムの犠牲になった者たちから告発のため共闘しようと呼びかけられるが、ヨナは手を挙げなかった。組織と上司に逆らって破滅するという選択ができなかったのである。

 ここで描かれているのは、すでに組織の一部になってしまい、そこを離れては存在することも難しいという自我のありようだ。そこまで〈ジャングル〉と一体化しているにも関わらず、ヨナは組織から身体をもぎ離されていくのである。いつの間にか会社の同僚たちは、ヨナの知らない言葉を口にするようになっていた。会議があったはずなのに行われなかったことを不審に感じて訊ねると、後輩は「今日はパウルですから」と答える。それがなにかを訊ねるタイミングを逃したヨナは、ずっとパウルの外にいることを強いられる。ほかの人はみな意味を知っているパウルの外に。そして次第に疎外されていく。

 ここまでに書いたことはすべて、全8章あるうちの最初「ジャングル」の章に書かれていることである。疎外される立場であることに耐えられなくなったヨナは退職願を出すが、キムに1月の休暇を取るように勧められ、旅行に出る。もちろん〈ジャングル〉の販売する旅行商品リストから選んで。ヨナが足を向けたのは、ムイという済州島くらいの大きさの島国だった。飛行機でホーチミン空港へ、そこからバスで港湾都市であるファンティエットへ、港からさらに船で30分ほど行った先にムイはある。『夜間旅行者』はムイと、経由するヴェトナムでヨナが体験したことが中心の話題となる紀行小説である。

 全体の8分の1に過ぎない第1章のことのみを延々と書いたのには意味がある。ヨナが〈ジャングル〉で味わう疎外は、その後のムイで体験することに通底しているからだ。人間が人間として扱われなくなる場面がさまざまな位相で描かれる小説であり、自分が不可視領域にどれほど多くのものを追いやっているかということを意識させられる。

 ムイでヨナがどうなるかはあえて書かない。その代わりに、ヨナが訪れる前のムイで起きた出来事を書いて終りにしよう。9歳のチョリが3年前に死んだ。チョリはこどもだが体格がよかったので、観光客の荷物運びをして金を稼いでいた。

----そうして仕事にしそしんでいたチョリは、観光客の荷物の下敷きになって死んでしまった。あっけない死だった。チョリがその日背負っていた荷物は六十キロにも及んだものの、それはチョリがそれまで背負ってきた荷に比べて軽いほうだった。チョリは圧力釜や鉄板、プロパンガスやらの下敷きになった。砂漠の真ん中でサムゲタンやサムギョプサルを作って食べようというプログラムの一環だった。チョリはそこで倒れ、ガイドはスケジュールに滞りが出たことを謝った。観光客が去ったあと、チョリはあえなく死んだ。

 そのように訪れる死。意味を奪われた死。行き場もなく選ばざるを得なかった死。
返信する
小説総合情報サイト (灰色ねずみ)
2023-11-30 11:18:35
村上 春樹は同学年で、私は商学部だったが、よく文学部の1階にあった卓球台で自由参加で卓球をしていたので、本人も見かけたような気がする。
私は小説か漫画で一旗挙げたかったが、23歳で結婚してしまったので、それどころでなくなり、40歳で、不動産で一財産作った後、江戸川乱歩賞で25/800に入ったものの、結局才能なく老人になってしまいました。

幻冬舎他で常時新作受け付けているようなので、郵送のほうが早い気がします。

新人賞は下読みさんといわれる作家崩れがいて、9割はここで落とされるようです。
よほどパワーのある作品でないと、ダメでしょうが、今はチューブもあるし、ブログもあるので、たとえ作品化しなくても、強い個性があれば、読んでくれる人はいます。

村上 春樹(むらかみ はるき、1949年(昭和24年)1月12日 - )は、日本の小説家・翻訳家。
京都府京都市伏見区に生まれ、兵庫県西宮市・芦屋市に育つ。早稲田大学在学中にジャズ喫茶を開く。1979年、『風の歌を聴け』で群像新人文学賞を受賞しデビュー。1987年発表の『ノルウェイの森』は2009年時点で上下巻1000万部を売るベストセラーとなり、これをきっかけに村上春樹ブームが起きる。代表作に『羊をめぐる冒険』、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』、『ねじまき鳥クロニクル』、『海辺のカフカ』、『1Q84』などがある。それらの作品は、50ヵ国語以上で翻訳されている。
日本国外でも人気が高く、柴田元幸は村上を現代アメリカでも大きな影響力をもつ作家の一人と評している。2006年、フランツ・カフカ賞をアジア圏で初めて受賞し、以後日本の作家の中でノーベル文学賞の最有力候補と見なされているgroup="注"|『村上さんのところ』p.5で毎年「騒がれることについていかがお考えなのでしょうか」という質問に対して「わりに迷惑」と書き、p.77で「候補になっていること」が迷惑なのではなくメディアに大騒ぎされることや「候補になっているというのは、あくまで憶測に過ぎません」「迷惑しているというよりは、当惑しているという方が近いかも」と書き、p.63で丸谷才一が亡くなる間際に村上春樹のノーベル賞受賞の祝辞の原稿を書いていたという話を紹介している。。精力的に、フィッツジェラルドやチャンドラーの作品などを翻訳。また、随筆・紀行文・ノンフィクション等も多く出版している。
=
1949年、京都府京都市伏見区に出生する。親が甲陽学院中学校の教師として赴任したため、まもなく兵庫県西宮市の夙川に転居。父は京都府京都市蹴上安養寺住職の息子であり、日中戦争に巻き込まれ、それによって深くトラウマを負った。母は大阪・船場の商家の娘であった。また両親ともに高校の国語教師であり、本好きの親の影響を受け読書家に育つ。1955年に西宮市立浜脇小学校入学。4年生の頃から、急に本が好きになり、ジュール・ヴェルヌや、デュマの小説、ホームズシリーズやルパンシリーズを読むようになった。また、娯楽がなかったため、父・千秋に連れられ、西部劇や戦争映画を見た。西宮市立香櫨園小学校卒業。芦屋市立精道中学校卒業。
1964年に兵庫県立神戸高等学校に進学。この頃から、国語教師であった父に『枕草子』や『平家物語』といった古典文学を暗唱させられ、その反動で海外文学に興味を移す。最初に読んだ長編小説は、ショーロホフの『静かなドン』だった。この頃は、ツケで本が買え、親が購読していた河出書房の『世界文学全集』と中央公論社の『世界の文学』を一冊一冊読み上げながら10代を過ごした。また中学時代から中央公論社の全集『世界の歴史』を繰り返し読むgroup="注"|第一次世界大戦後から第二次世界大戦後にかけてのドイツの歴史に興味があるという読者からのメールに対し、村上は次のように答えている。「僕は中学校二年生のときにウィリアム・シャイラーの『第三帝国の興亡』(名著です)を読破し、しばらくナチの歴史にのめり込んでいました。あの時代の歴史は本当に面白いです。面白いといってはなんだけど、濃密というか、普通じゃないというか、学ぶべきことが山ほどあります」。在学中には新聞委員会に所属し、2年生の時には編集長も務めた。また、初めてロス・マクドナルドの『わが名はアーチャー』をペーパーバックで読む。
1年の浪人生活ののち、1968年に早稲田大学第一文学部に入学、演劇専修へ進むgroup="注"|村上は早稲田大学に入学した理由ときっかけを次のように述べている。「映画演劇科があったというのがいちばん大きな理由です。関西の大学にも受かっていたので、そちらに行くこともできたし、そうすればもっと穏やかでのんびりとした学生生活を送っていたと思うんですが、なぜか急に東京に行きたくなって、早稲田進学を選びました(入学金を振り込む期限の前日に決心しました)」。在学中は演劇博物館で映画の脚本を読みふけり、映画脚本家を目指してシナリオを執筆するなどしていたが、大学へはほとんど行かず、新宿でレコード屋のアルバイトなどをしながら、歌舞伎町東映でほとんど毎週ヤクザ映画を観た。また歌舞伎町のジャズ喫茶に入り浸る日々を送る。1970年代初め、東京都千代田区水道橋にあったジャズ喫茶「水道橋スウィング」の従業員となった。
返信する
ねこねこさん、灰色ねずみさん、コメントありがとうございました! (yes)
2023-12-01 03:43:05
 >ねこねこさん へ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  

「終活」についてですが‥‥

私は、いつ死んでもいいので‥‥‥‥つまり、すぐ横に死神が来て「迎えに来た
ぜ」と言っても、驚いたり狼狽したりしないで、笑いながら「待ってたよ」って
言える態勢でいる事が終活だと思っています。

財産もないし、借金もないし、恨みも後悔もないし、自分が死んだら、後の事は
勝手にやってくれりゃ~良いので気楽なものです。

認知症や末期ガンやヤバい病気になったらさっさと諦めればそれでイイので簡単
です。

実際に‥‥子供の頃から病弱で(赤ん坊の頃から死にかけてる)、長生きできない
事は覚悟の上。今まで生きてられただけでも儲けものなのです。

今回は、いろいろな小説についての文章を送ってもらって、ありがとうございまし
た。

「うちの子」は、小説というよりも随筆の様な感じですね、丁寧でしっかりとした
文体、分かりやすいしヒューマンな結び方が温かい。

「夜間旅行者」ってのは、ちょっと難しそうな‥‥純文学の異世界物みたいな‥‥
‥‥ゆっくり全体を読んでみないと分からない。

小説書くのって難しい‥‥そう思ったこともないほどの初心者ですから、かなり自
由に書いてます。

このブログで、タイトルやその一部でも公開出来たら‥‥良いのになァ‥‥って、
いつも思ってます。


 >灰色ねずみさん へ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

小説家志望だったお話は以前にも読ませていただきました。

夢の実現まで‥‥あと一歩だったんじゃなかったかと‥‥‥‥

実は、私が最初に小説を書いて、その持ち込みを考えたのが幻冬舎です。
この会社は、ジョージ秋山もよく仕事をしていました。

秋山自身もその編集姿勢を気に入っていたし、その繋がりで縁があるなら‥
‥私も小説を見てもらいたいなァ‥‥‥‥と。

ただ、この会社は新人に対しては「自費出版形式」のセールスが強そうで、
「新人賞形式」ってのは、消極的ではないかと思われ‥‥‥‥

無謀と知りつつ、(漫画デビューする時とまったく同じ)大きな「新人賞」
へ直接、挑戦する事にしました。

ただ、どうしても慣れない事をやっているので、ミスが多いわけです‥‥‥‥
‥‥そこで、知人、友人(文学部教授、社会派ライター、童話作家、元美大
生)に頼んでアドバイスをもらったり、「校正」みたいな手伝いをしてもらっ
たり‥‥‥‥迷惑をかけています。

実は‥‥‥‥

小説を沢山書いているという人のアドバイスはありません。

前々から、小説を書いている人の批評が欲しいと思っていたのです。

年取ったせいなのか‥‥つい自信のなさから不安になったりします。

自信と不安‥‥‥‥それを毎日繰り返しています。
返信する
希望ですか (ねずみ)
2023-12-02 12:54:21
「小説を書いている人の批評」?

どこか別のブログで題名なしにアップしてもらえば、
コメント欄にて、批評的な意見はコメントできますが、何らかの方法があれば・・・。
返信する
灰色ねずみさん、コメントどうもありがとうございました! (yes)
2023-12-02 14:38:05
返信、ありがとうございました。

でも、批評と言っても・・・・文章量は単行本2冊分位ありますし、この師走の忙し
い時に面倒な事は間違いなく・・・・・

大変申し訳ない事なので・・・・・以下の文章を読まれて、面倒だなぁ・・・・と、思
われたら、そのままスルーして下さい。

連絡用に「Facebook」を利用して、その後、メールで原稿や感想文のやり取りを
したいと思っています。

ちょっと・・・・・手順が面倒です・・・・・・

まず、「イエス小池 wiki」で検索してください。Wikipediaのページを開くと、私
の本名を確認できます。その名前を記録してください。

そして、Facebookで、その名前を検索(左上の虫眼鏡マーク)すれば、私のペー
ジが出てきます。その私のページの「メッセージ」(画面右)から連絡を下さい。

もし、Facebookから、メッセージを送れないとか、Facebookで検索ができない場
合は、一度、灰色ねずみさんの本名を使ってFacebookにログイン登録してから、私
の本名で検索→私のページのメッセージへ・・・・・進んでください。

または、「メッセージ」ではなく、「私のページ」の中央にある「友達を追加」をクリックし
て「友達申請」してもらえれば、私の方で灰色ねずみさんのページを確認できます。

くれぐれも・・・・・

面倒臭い話なので、このまま読み捨てにして、スルーしていただいて結構です。(全
然大丈夫です、当然です、ホントです)

「忙しいけど、ただで見てやるか(助言してやるか)・・・・」というお気持ちがあれば
連絡ください。

ここまで、灰色ねずみさんにコメントを読んで頂いただけで感謝したい気持ちです。

ありがとうございました!
返信する
yesさんのFacebookみつかりました・ (灰色ねずみ)
2023-12-02 19:33:44
友達追加申請しました。
返信する
続きは明日 (ねずみ)
2023-12-02 19:58:49
続きは明日ということで。どこかにアップしていただければ、感想・コメントなどさしあげます。
返信する
灰色ねずみさん、コメントどうもありがとうございました! (yes)
2023-12-02 20:47:17
Facebook、確認しました。

ご連絡ありがとうございました。

では、後ほど・・・・Facebookの方で・・・・・!
返信する

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