( この写真は、Jプロ仕事場で使用している「古ホウキ」です。下のが普通の古ホウキ(10年
使用)ですが、中央が「超古ホウキ」(30年使用)です。今でも毎日使用しております。も
う刷毛が全然ありませんが、30年も使い慣れているとなかなか捨てられないものなのです・・
・・・。《 2008年度6月撮影 》 )
【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】
その47
漫画背景をコツコツと描き続けるアシスタントの年収が仮に200万円で、漫
画家先生の年収が1億2千万円でも誰も不思議には思わない。誰も疑いもしな
い。「 人生 」は、厳しい・・・甘くありません。
漫画家アシスタントの人生を「味」に例えれば・・・ブラックコーヒーの苦
さというより、渋柿のゾッとする様なシブさといった感じでしょうか。
しかし・・・漫画家アシスタントで、おまけに多重債務者となると「 苦い 」
とか「 シブい 」どころかまさに激辛! 寝ても覚めても毎日が「 激辛 」!
1982年、Jプロアシスタントの先輩キタさん( 仮名、1982年当時29歳 )が
送っていた人生は・・・シャバに居ながらにして刑務所に暮らす無期刑囚の
様な心境に近かったかもしれません・・・。
100万円の借金で強盗事件が起き、200万円の借金で夜逃げし、300万円の借
金で一家心中する・・・・そんな時代にキタさんは500万円の借金をして毎
日、絶望的な心境で暮らしていたわけです。
キタさんの手取り年収が250万円、借金の利息だけで170万円ほどの出費にな
りますから、後は部屋代を払うと飲まず食わずで生活しても元金が返せない
状態です。
給料日にみんながニコニコしている中で、そのお金を全額利息の支払いに使
ってしまう悲しさと悔しさはいかばかりか・・・・・
借金地獄にいたキタさんは後にこう話します・・・
「 給料日が全然嬉しくねェ~ンだよなァ! 本当に! 」
多重債務者にとっては給料日に利息を払ってスッカラカンになり、その後の
新しい借入でメシを食うわけですから、サラ金の現金自動支払機から月給
( 生活費 )をもらっている様な不思議な錯覚におちいります。
給料日やボーナス日がただの屈辱と悲哀の日でしかないのに( その日のうち
に月給袋から現金が全部吸われてしまう )、そして、月末にはサラ金の自動
支払機の前に立って指を置く・・・・
ピッ
簡単に現金が出てくる・・・・
「ご利用、ありがとうございました」
そんなタッチ画面に背中を向ける・・・・
これで何んとかメシが食える・・・・・。
このお手軽さ・・・・でも・・・・
サラ金のビルから外へ出る時の後ろめたさ・・・・・。
まったく、健常者・・・いや、無借金者には理解しがたい奇妙な精神状態に
なります。
しつこい様ですが・・・・いつもの説明( 言い訳? )を少々・・・・「 500
万円の借金 」と書くと・・・
「 何ンで500万円も借りるんだ? 」
・・・と、思われるでしょうが・・・・
生活費のたしに4,5万円借りた月は楽なのですが、次の月からはまた同じ様に
苦しい月末がやってくるのです・・・この時に耐乏生活でしのぐ( 我慢して
毎月少しづつ返済する )事が出来る人はサラ金顧客の3割に過ぎません。
7割の人は、月末の苦しみから・・・また追加の融資を受けてしまいます・・
・・・・。
そうやって1~2年すると、借金が毎月2万、3万とジワジワ増えて・・・50~
60万円と増加します。 こうなると、いよいよ利息の重さ( 毎月2万円近く )
が月末の苦しさに加算されますので、追加融資が雪だるま式にどんどん大き
くなります。
本人は、月々、何十万円も贅沢な暮らしをしているわけではありません。
ただ、利息を支払うために生きるだけ・・・・サラ金地獄の一丁目は、そん
な毎日を送ることから始まります・・・・・
500万円借金のあるキタさんが3年間に支払う利息500万円! しかし、元本
は増えこそすれ1円も減らないわけです。
借金の額が月給の6か月分を超えた瞬間から、人間が人間ではなくなり・・・
借金の奴隷、サラ金の食い物になり果てるわけです。
借金が年収の2倍になったキタさんは、サラ金に食いつくされた残骸に過ぎま
せん。
それでも、毎日、キタさんはJプロへボロボロの残骸を引きずって行くのです
・・・・
「 漫画家アシスタント 第5章 その48 」 へつづく・・・
★前の記事へ→ 「漫画家アシスタント第5章 その46」へ戻る 】
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ お知らせ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
★ 拙ブログ「漫画家アシスタント物語」(第1~4章収録)が書籍化!
全326ページ。第1章の一部漫画化! 秘蔵未公開写真19点、描き下ろ
しイラスト18点を含む画像総数148点! デビュー漫画「雨のドモ五郎」
を完全収録! 《ネット通販を見る》
★ 拙作、文庫本『 劇画 蟹工船 覇王の船 』
( 劇画「覇王の船」 + 小説「蟹工船」の二本立て! )が発売中!
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~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【 各章案内 】 「第1章 改訂版」 「第2章 改訂版」 「第3章 改訂版」
「第4章 その1」 「第5章 その1」 「第6章 その1」
「第7章 その1」 「第8章 その1」 「第9章 その1」
「諦めま章 その1」 「古い話で章 その1」
「もう終わりで章 その1」 「移住物語 こりゃタイ編 その1」
使用)ですが、中央が「超古ホウキ」(30年使用)です。今でも毎日使用しております。も
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漫画背景をコツコツと描き続けるアシスタントの年収が仮に200万円で、漫
画家先生の年収が1億2千万円でも誰も不思議には思わない。誰も疑いもしな
い。「 人生 」は、厳しい・・・甘くありません。
漫画家アシスタントの人生を「味」に例えれば・・・ブラックコーヒーの苦
さというより、渋柿のゾッとする様なシブさといった感じでしょうか。
しかし・・・漫画家アシスタントで、おまけに多重債務者となると「 苦い 」
とか「 シブい 」どころかまさに激辛! 寝ても覚めても毎日が「 激辛 」!
1982年、Jプロアシスタントの先輩キタさん( 仮名、1982年当時29歳 )が
送っていた人生は・・・シャバに居ながらにして刑務所に暮らす無期刑囚の
様な心境に近かったかもしれません・・・。
100万円の借金で強盗事件が起き、200万円の借金で夜逃げし、300万円の借
金で一家心中する・・・・そんな時代にキタさんは500万円の借金をして毎
日、絶望的な心境で暮らしていたわけです。
キタさんの手取り年収が250万円、借金の利息だけで170万円ほどの出費にな
りますから、後は部屋代を払うと飲まず食わずで生活しても元金が返せない
状態です。
給料日にみんながニコニコしている中で、そのお金を全額利息の支払いに使
ってしまう悲しさと悔しさはいかばかりか・・・・・
借金地獄にいたキタさんは後にこう話します・・・
「 給料日が全然嬉しくねェ~ンだよなァ! 本当に! 」
多重債務者にとっては給料日に利息を払ってスッカラカンになり、その後の
新しい借入でメシを食うわけですから、サラ金の現金自動支払機から月給
( 生活費 )をもらっている様な不思議な錯覚におちいります。
給料日やボーナス日がただの屈辱と悲哀の日でしかないのに( その日のうち
に月給袋から現金が全部吸われてしまう )、そして、月末にはサラ金の自動
支払機の前に立って指を置く・・・・
ピッ
簡単に現金が出てくる・・・・
「ご利用、ありがとうございました」
そんなタッチ画面に背中を向ける・・・・
これで何んとかメシが食える・・・・・。
このお手軽さ・・・・でも・・・・
サラ金のビルから外へ出る時の後ろめたさ・・・・・。
まったく、健常者・・・いや、無借金者には理解しがたい奇妙な精神状態に
なります。
しつこい様ですが・・・・いつもの説明( 言い訳? )を少々・・・・「 500
万円の借金 」と書くと・・・
「 何ンで500万円も借りるんだ? 」
・・・と、思われるでしょうが・・・・
生活費のたしに4,5万円借りた月は楽なのですが、次の月からはまた同じ様に
苦しい月末がやってくるのです・・・この時に耐乏生活でしのぐ( 我慢して
毎月少しづつ返済する )事が出来る人はサラ金顧客の3割に過ぎません。
7割の人は、月末の苦しみから・・・また追加の融資を受けてしまいます・・
・・・・。
そうやって1~2年すると、借金が毎月2万、3万とジワジワ増えて・・・50~
60万円と増加します。 こうなると、いよいよ利息の重さ( 毎月2万円近く )
が月末の苦しさに加算されますので、追加融資が雪だるま式にどんどん大き
くなります。
本人は、月々、何十万円も贅沢な暮らしをしているわけではありません。
ただ、利息を支払うために生きるだけ・・・・サラ金地獄の一丁目は、そん
な毎日を送ることから始まります・・・・・
500万円借金のあるキタさんが3年間に支払う利息500万円! しかし、元本
は増えこそすれ1円も減らないわけです。
借金の額が月給の6か月分を超えた瞬間から、人間が人間ではなくなり・・・
借金の奴隷、サラ金の食い物になり果てるわけです。
借金が年収の2倍になったキタさんは、サラ金に食いつくされた残骸に過ぎま
せん。
それでも、毎日、キタさんはJプロへボロボロの残骸を引きずって行くのです
・・・・
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編集部が○○先生のアシスタントをやってみないか?みたいな広告を出してるものですから・・つい出版社絡みかと思っていましたが・・そうじゃないんです
ね・・。
以前ある先生の仕事風景なる動画を見まして・・編集部の人がベタとか消しゴムかけなどのアシさせられていました・・。この場合は先生が特別に払わなくても良いんでしょうか?出版社のHelpって事でしょうか?
ところで、新人の間はどうなるのでしょうか?連載を持ち始めて作品を描いている間は・・人気でるまで当分アシさんなしという事でしょうか?
週刊の場合はきついですよね・・。
週刊Jは全て新人から作品描いてますが・・新人のギャラは、いくら位なんでしょう?新人で連載後、すぐに打ち切りなんて事があったら・・本当に借金せざるを得ないかもしれないですね・・。
>いました・・。この場合は先生が特別に払わなくても良い
>んでしょうか?出版社のHelpって事でしょうか?
その場合は編集員の個人的なお手伝いでしょう。原稿を早くあげ
てもらうために、少しでも手伝うのは担当編集員としてはままあ
るケースだと思います。
ちなみに、うちではそうしたケースは過去に一度もありませんで
した。 編集員が隣で消しゴムで原稿をゴシゴシやってたら、可
笑しいと言うより目ざわりでしょうね、きっと。
>新人の間は・・・・・・作品を描いている間は・・人気でるまで
>当分アシさんなしという事でしょうか?
どんな新人でも必要ならアシスタントを使うと思います。また、
自分で探せない新人には編集者が紹介の労をとります。
漫画家本人がお金を持っていなくても編集部で立て替えてくれる
ます。とにかく、確実に原稿をアップさせる事が第一優先なので
す。
ちなみに、新人の原稿料がかりに1ページで8千円だとしたら、そ
の背景を手伝ってくれるアシスタントに3千円位払っても致命的
な出費というわけでもないですので、新人だからアシスタントを
使えない・・・と、いうことはないと思います。
>新人のギャラは、いくら位なんでしょう?新人で連載後、
>すぐに打ち切りなんて事があったら・・本当に借金せざる
>を得ないかもしれないですね・・。
私が盛んに投稿していた頃(1980年代)は1ページで5千円。とこ
ろが、バブルの崩壊以降、この業界も衰退して新人の原稿料がほ
とんど上がらず・・・・・7千円から8千円ほど・・・・・でしょうか・・・。
(20年以上経っているのに!)
私は最近、原稿を売っておりませんので、相場がどうなっている
のやら分かりませんが・・・だいたいそんなモノだと人から聞いた
様な・・・・・・
ビッシリと描き込んで1ページ仕上げるのに1日かかっていたら
半年でダウンすると思います。手塚先生は漫画を「ハングリー
アート」って言ったそうですが、今は「ハングリーワーク」で
すね。
最後に、「新人で連載後すぐ打ち切り」になったら・・・どうなる
か・・・なんて事は恐ろしくて考えない・・・と、いうのが業界のセオ
リー・・・でしょうか・・・・・。
以前サンデーの編集長にいわれたことがありますが、なれるのはそう何人もいるもんじゃない、この中で1人か2人だよ(このとき50人ぐらいいました)。J先生が漫画のなかで描いてるように丸太を削って爪楊枝をつくるようなもんだと。
以前有名な漫画先生の教室で一人の女性が先生は、何十人も生徒集めて
いますが全部が漫画家や原作者になったらみんな食べていかれますかと、食べていかれない人はどうするんですかと、先生はほとんどなれません、負けることを心配するんじゃなくて勝つことを考えましょうと。プロとはそういう世界ですよね。
永島慎二さんについて一言、豪邸をたてて悠々自適みたいなことを
かいてた人がいましたがチョットちがいます。おいらは亡くなる直前まで永島さんのお宅にお邪魔したりしていましたが阿佐ヶ谷のお宅も処分して荻窪にひっこして人工透析で病院通いたいへんでした。手も足も棒のように痩せておられて御気の毒でした。
アシスタント。
かつては自分もやっていて、今は手伝ってもらっている身として。興味のある方も多そうなのですが、超一流第一線の方のデッカイ話ばっかりで業界外の方の知識が頭でっかちになってもどうかなと思い、ある方面での裾野の現状も少々…(笑)。
自分の稿料がなにぶん一枚一万円なので、アシ料も1日一万円で計算させてもらってます。泊まり込みで。
安かろうが高かろうが(←どっちも見方によっては)これが限界。凹
でもその分、仕事場環境は衣食住について出来る限り快適に、を心掛けてます。
また共同作業(泊まり込みだし、ちなみに全員女性)なので、人間関係や雰囲気も重視してもいます(技術も大事ですが、性格難ありな人やあわない人が混ざると、全員のモチベーションにも悪影響が出てしまうので)。
幸いウチの仕事場は雰囲気がいいみたいで、予定さえあえばいつでも呼んでくださいと言って下さるフリーのアシスタントさん達で支えられております。
ウチに仕事にきて、アシさん同士仲良くなったり、仕事や色々な情報を交換したりする場にしてもらったり。
たとえ賃金がこんなんでも、アシさんがウチに来るメリットを少しでも感じてくれるのはありがたく、またこちらとしても「ぜひまた来て欲しい」と思える技術と人間だったりする人とは、ご縁を大事にしたい…(切実)。
ビジネスとして考えるとちょっとゆるい所もあるかもですが、結局人間の集まりですから。
ばりばりプロダクションで仕事をしてらっしゃる天下無敵の漫画家さんもいれば、こんなウチみたいにゆるゆると(それでも10年以上)やってる作家もいます。
最近はデジタルが発達して、アシさん自体を使わないでパソコンで作画したり、デジアシさんと自宅でネットでデータやり取りと打ち合わせのみで仕事をしたりという人も出てきましたね。(同人誌とかやってる若い人のデジタル率もとても高くなってる気がするし)。
アシ作業も手描きに勝るものはないと思う反面、機械で代用できる仕事はそちらに移行という形も、万年人材不足のアシ業界では無視できない現状だったりもします。
本当に…アシの技術提供にしても漫画家の仕事にしても、何年やったって保障なんてどっっっっっっこにもなーんにもなくて、ヘタすれば「なんでこんなことやってんだろ?」と我に返ってもおかしくない世界でもあります(苦笑)。
いずれにしても、お金だしてもらえるだけの事(仕事・価値)はあるのか? という自問自答は必要です。
アシさんの日当一万円にしても、それ以上の仕事をさらっとしてくれる方もいれば(申し訳ないので多少の色はつけます)、本人一生懸命でも上手い人の十分の一位しか出来ない日とにも権利として日当は出さなければならない(あまりに素人の場合は少し下がるし、また色々こちらが教えてあげたりも…)。
たまに学生さんとか将来を色々考えてるという漫画家やアシ志望の人からの質問等もあったりしますが、本当に見所あったり才能あったり、この業界でやっていけそうな人は、一にも二にも、まずはひたすら描いたり、突っ走ったり、何かしら行動していたりします(それくらい好き、という…)。
いちいち「生活の保障はありますか」とか権利がどうとかいう人は、権利以前に「まだ君にはお金と引き替えにできるだけのものはないんだけど…」というレベルの人が多くて、損得考えるとこちらも関わりたくないし、その人の事を思っても「別の職種に移ったほうがいいと思うよ…」となる事が多いです(苦笑)。
これがこのままいくと根性論になりそうで、それによる弊害も多分に出てきそうな感じなですけど(さらに苦笑)。
しかし。一枚一万円作家がスタッフ沢山抱えたらそれだけでえらいこっちゃ、なのですが…、実は漫画の他にも小説の挿絵も沢山してたりしてました。
本好きな自分的には、挿絵はまた漫画とは全然違うスキルと心構えが必要な仕事(それがわかってない人が、あまりに多いけど…)。
まあ自分は「絵」も好きだったのですね。おかげで挿絵の方で画集が出てしまったりもしました(そういう機会も生まれたりします)。また、こちらの業界は漫画より稿料がよかったりもします(笑)。
そんなこんなで、一生懸命好きなことを、貪欲にアンテナはりつつやっていれば、まあ漫画原稿が一枚2万3万でコミックスも初版10万とかそれ以上だったりする誰でも知ってるような超人気作家でなくても、そこそこ息も長くやっていけたりする、という実例サンプル(笑)もいますということで。
また。かつては自分もアシスタントで、今はアシさんに描いて頂く側としてみれば、多少の簡単な指定のみで「画面」を作りだして「絵」として仕上げてくれてしまう人はホンットーに貴重です。各種パーツを描ける人はそれなりにいますが、ふさわしい絵として表現できる人は、アシの技術ではなくて「作家の目」がないと出来ません。
自然にそれができてしまう人にとってはもはやその「目」込みでアシ技術だろうと思われてるかもしれませんが(なんと理想的で素晴しい)。はああ。
その点、yesさんは昔から「作家の目(力)」を持っていらっしゃるのです(つか、本にもなってるし)。幸か不幸かアシスタントとしてJ先生の所にいらっしゃいますが、すでにJ先生の漫画画面の必須要素、作家の宝かと存じます(当人方に自覚はどうかはわかりませんが)。
一重にアシスタントや漫画家、といっても、ほんとーにピンキリなんですよね、という話でした(……なのかな)。
むっっっっちゃ長くなっちゃって申し訳ありません。
仕事中の食事代はタダ、だと思いたい・・・
ウチ最優先専属契約してる人にはプラス固定給が毎月。他各種遊興代飲み代おごり。事情によっては無利子で金銭を貸すこともあり。
アシスタントさんも他に仕事していたり自分の漫画等の仕事していたり他のアシ先に行っていたり同人誌やってたり、色々な模様です。
人によっては自宅に持ち帰りでバイト感覚でやっていたり。
プロダクションに就職という形とは違う世界もあるのです(^_^;)。
教えていただき有難うございました。
しかし・・新人が8千円位って厳しいですね・・。
まず、ずっと描き続けていかなければギャラはあがらないし・・。その世界で描き続けるって事自体むずいと思いますから・・・。
何分なりたいって人は多いですが・・なっても厳しい生存競争に勝ち抜く・・まるで干上がったサバンナですね・・。
ハヤブサさんへ
ハヤブサさんって一体全体どういった方なんでしょうか?!!
漫画家さんのお見舞い行けるってーーー!!!???
私はエロ劇画なので、他の分野より稿料の相場は安いのかとも思いますが、、、、、、、。その稿料で1年のりきりました。本当に栄養的に大丈夫なのかとも思うような食生活でした。あれから4年でやっと1万円になりました。作画スピードもつき月に40ページぐらいかけるようになりました。1万円でも安いとおもわれるでしょうが、私にとっては、そんなもんかなと思ってます。これでもまずまず売れてる雑誌で巻頭で連載してます。
でも漫画家になる前は、新人の原稿料は2万とか3万ぐらいが相場なのかなとあやふやに思ってました。
このまえサンデーの編集部を原稿紛失で訴えた漫画家がいましたが、彼の陳述書?を読むと原稿料は1万3千円と記述がありました。裁判所にだす文章を訂正することなくそのままホームページにのせた。という本人の弁なので正しいと思います。漫画家暦20年近く、しかも小学館漫画賞も受賞し、アニメ化もされ、米国でも出版されてるような漫画家の原稿料が1万3千円?
なんだかなぁああああ。
マルボンズ先生の内容聞いて、物凄く大変な世界なんだと思いました・・・。
コミックだして印税をもらうようになれば・・って感じですかね~・・・。
世のサラリーマンは、給料&ボーナスの時期ですね。
「何に使おうかな」と考えているときが一番楽しいです。