ヤマトタケルの夢 

―三代目市川猿之助丈の創る世界との邂逅―
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七月大歌舞伎 初日観劇報告1

2006-07-08 00:22:17 | 歌舞伎
歌舞伎座ホームページ 七月大歌舞伎公演情報

たぶん、最初で最後になるであろう、今月の歌舞伎観劇。
頑張って、昼夜観て参りました。
っていうか、市川猿之助七月大歌舞伎の時は、
初日昼夜観劇当然!だったけれど…。
でも、本日も、一応、休暇を取っての観劇です。

泉鏡花祭り…^^;
正直、眠かったです。イヤ、ところどころ頭が下がってしまいました
だって、ずーっと場内暗いんだもん…
(前夜、睡眠も上手く取れてなかったし…)
そして、鏡花作品のファンでもなく、否、読んだこともない私には
戯曲としてどこが面白いのかさっぱり分からなかったので、余計、睡魔が…

個人的な感想では、ここのところ観る機会のあった
シェークスピアの戯曲の方が面白いです。
たぶん、普遍的なものを内包してるからだと思う。
ま、当然、鏡花さんは、“普遍”なんてものは求めてないだろうけど。
自分って、結構、シンプルな人間なんだなぁ~と思う次第。
ストレートに主題が明確で、明快なモノの方が楽しめるようです。
(ここのところの、ミュージカル方面の観劇でも感じるけど)
ま、とにかく言ってる事というか、言いたいことが分かりません。
“美文調”と言われるものの正体も。

筋書は舞台写真が入るまで、購入しないつもりでしたが、
チラっと立ち読みしたところで、
石川さんのコメントに、猿之助さんの事が書いてあったのと、
海老臓くん&亀ちゃんの
ロンドン・アムステルダム公演の記事があったので、急遽購入。
で、この筋書の中に抜粋されていた戯曲の原文を読み
確かに、文字として見るとなかなか良い文章なんですね。

でも、目で見る文章と、耳で聴く心地よさとは別物なんだな~と。
(一致していればそれがイチバン良いのでしょうけれど)

ということで、完全にフェアリーテール的な
海神別荘などは、スクリーンで描く海底や魚影が綺麗で
また、たしか日生ではなかったと思うけれど、ハープの演奏が
下座としてピッタリはまっていて良かったです。
(ゴシックハープも弾いていらっしゃいます←もしかしたら、
ゴシックハープよりもう一回り大きいかも。)
ただ、この装置、演出で歌舞伎座でやる意味はあまりないような気もする。

天守物語では、スクリーンは主に空の造形でしたが、
これは、リアルな空なのに浮くことなく、
歌舞伎の規格に意外と逸脱せず納まっていました。
このお芝居が一番纏まっていました。

それにしても、夜叉ケ池は春猿オンステージ!
山吹も笑三郎さんの芝居ですよね。
それぞれ、一幕づつ責任興行みたいなもので、
役がこんなに重責を担うものだと知らなかったので
(なにせ、ホント、鏡花読んでないので)ビックリしました!!

作品個々の感想はまたあらためて。
この週末は仕事なので、ボチボチと

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