ヤマトタケルの夢 

―三代目市川猿之助丈の創る世界との邂逅―
★歌舞伎・スーパー歌舞伎・その他の舞台★

カエサル ゲネプロ 1

2010-10-03 21:44:23 | その他の演劇
2010年10月2日(土)日生劇場 18:30~ ゲネプロ

機会を頂き、ゲネプロを拝見させて頂きました。

自分のこれらの言葉に対する理解が間違っていなければ
カエサル、そして彼の存在した時代を描いているという点では叙事的なものであり、
登場人物の内面の吐露によって物語が伝えられていくという部分においては、
叙情的な舞台でもあった。

原作 塩野七生「ローマ人の物語」(新潮社刊)
脚本 齋藤雅文
演出 栗山民也

カエサル―「ローマ人の物語」―より

2010年10月3日(日)~27日(水) 日生劇場

主催:松竹株式会社 フジテレビジョン 朝日新聞社


カエサル公式サイト

【キャスト】

ユリウス・カエサル:松本幸四郎
マルクス・ブルータス:小澤征悦
クレオパトラ:小島聖
オクタヴィアヌス:小西遼生
ポンペイウス:瑳川哲朗
クラッスス:勝部演之
アリス:水野美紀
キケロ:渡辺いっけい
セルヴィーリア:高橋恵子

【ストーリー】

―第一幕―
第一景「暗殺者たち」ローマ 大回廊(BC44年)
第二景「ガリア戦記一年目」 ガリア南部の陣営(14年前のBC58年)
第三景「三頭政治」 ローマ カエサルの私邸(その2年前。BC60年)
第四景「演壇」   ローマの広場(翌年。BC59年)
第五景「ガリア戦記四年目」 ガリア北部の陣営(その5年後。BC55年)
第六景「最終勧告」 ローマ 大回廊(その6年後。BC49年)
第七景「内乱」   ローマ カエサルの公邸(十日後)
第八景「ギリシャからエジプトへ」
          ファルサルスとアレクサンドリア・クレオパトラの館(翌年。BC48年)
第九景「敗軍の将」 アレクサンドリアの海岸(同年)

―第二幕―
第一景「回想」   アレクサンドリア カエサルの陣営(同年)
第二景「寛容」   プリンディシ キケロの宿(翌年。BC47年)
第三景「凱旋」   ローマ セヴィーリアの館(同年)
第四景「国家改造」 ローマ(翌BC46年~44年)
第五景「三月十五日」カエサルの公邸(BC44年)
第六景「暗殺の果て」大回廊から、街(同年)
第七景「帝国の誕生」郊外のセルヴィーリアの住居(14年後 BC30年)

<第一幕>

 紀元前1世紀。
建国以来、拡大と繁栄を続けてきたローマは、その拡大ゆえに、国内では矛盾が累積し、
内乱と危機の時代を迎えていた。そんな中、ユリウス・カエサルが頭角を現し始める。
 紀元前58年、南部ガリアの属州総督に就任したカエサルは、ガリア戦役を開始する。
ガリアに進入するゲルマン人を抑え込み、
ガリアを平定することでローマに平和をもたらすために。
幕僚の一人、ローマの大富豪クラッススの息子である若きクラッススは、
カエサル、「偉大なる将軍」ポンペイウス、クラッススの間で
「三頭政治」の密約が交わされた夜を回想する。
 ガリア戦役の2年前。犬猿の仲として有名だったクラッススとポンペイウスが
カエサルの館に招かれて来る。カエサルは、二人の利害を利用して協力関係を結ぶ。
翌年、カエサルは執政官に就任、次々と改革を打ち出した。
元老院を翻弄するカエサルの手腕に、元執政官である元老院議員キケロは危惧を抱く。
 三頭政治が機能してカエサルは属州総督の期間延長を認められ、8年間ガリアで戦い続けた。
ライン川やドーヴァー海峡をも渡り、ついにガリアを平定する。
しかし、あまりに巨大になったその力を恐れた元老院は、「元老院最終勧告」を発して
カエサルに軍の解散を求め、ポンペイウスに全軍の最高指揮権を与える。
それを知ったカエサルは、苦渋の決断の末にルビコン川を超えて、ローマ本国へ進軍。
軍備の整わないポンペイウスはローマを捨てる。
カエサルの愛人セルヴィーリアやその女奴隷アリスは、混乱に陥ったローマに残るが、
そのセルヴィーリアの息子ブルータスは、ポンペイウス軍に身を投じる。
 各地での戦いの後、ギリシャのファルサルスでの会戦で
カエサルはポンペイウス軍を決定的に破る。
エジプトでの再興を図るポンペイウスを追って、アレクサンドリアに向かうカエサルだったが、
ポンペイウスはエジプト王の命で殺された後だった。カエサルの胸に苦い思いがこみ上げる。

<第二幕>

 カエサルのいるアレクサンドリアの宮殿を、エジプトの共同統治者であるはずの
クレオパトラが密かに訪れる。自分の命を狙っている弟王を倒し、
自分をエジプトの女王にしてほしいというのだ。
肉親の争いに賛成できないと言うカエサルは、過去の恐ろしい光景を思い出す。
それは元老院派と民衆派が争い、ローマに粛正の嵐が吹き荒れた血まみれの記憶だった。
だがそこへ、弟王の挙兵の知らせが入る。カエサルはやむなく、戦闘に向かう。
 エジプトから小アジア、北アフリカと転戦してすべての戦いに勝利するカエサル。
そんな中、イタリアの南端の港の宿では、
ポンペイウス派に与した己の身の不安に煩悶するキケロのもとへ、
カエサル軍に捕まったブルータスが連れてこられる。なじり合いを始める二人。
その前に突然カエサルが現れる。反対派についたキケロを許し、
共にローマに凱旋すると言うのだ。
 市民の歓喜の声が響く中、カエサルは凱旋した。アリスはブルータスの生還を喜び、
カエサルを称える。セルヴィーリアも、愛するカエサルと
息子が共に無事に戻った幸福感に浸っている。
独裁官に就任したカエサルは、ただ一人の統治者として、次々と改革を断行し、
新しい国家像を示していく。
しかし、その権力の大きさにキケロとブルータスは次第に反発していく。
そして、運命の日。夢見が悪かったからと引きとめる妻をにこやかに振り切って、
カエサルは公邸を後にする……。
 14年後。ローマを離れてひっそり暮らすセルヴィーリアの元に、
アウグストゥスの称号を得、事実上の皇帝となったカエサルの後継者、
オクタヴィアヌスが訪ねてくる……。

■当日頂いた資料より転載。(転載許可を頂いています)

つづく~

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