魏・呉・蜀ですか?という色使いはもとより(もう、段四郎さんや歌六さんの姿が蘇る~)
かつてを知っているファンには、『新・三国志』色満載。
歌舞伎の手法の「換骨奪胎」を古典歌舞伎ではなく
スーパー歌舞伎からやってみました、ということであれば、これもまた
やっぱり「歌舞技」のいき方なのでしょうか。
横内さんもブログに書いていたからいいかと思うけれど
音楽も、三国志の音源から持ってきたものや、
殆どの意匠が組み込まれており(まあ、一幕切の噴射は
オオクニヌシの宙乗り?)強くメッセージを繰り返し伝える手法は
ある意味、ヤマタケ以来ぶれてない?
中日版を見てないので、ルテ銀と比べると
相当、衣装や、フライング、宙乗りほか、演出も派手でお金もかかっている(笑)
アフタートークで右近さんも解説していて、ホント、観客のことを考えたアイディアだなと想ったのが、
幕にミラーを使っている場面。
客席通路を使用する演出があるけど、すりばち型の中日劇場と違って
新歌舞伎座の場合、三階だと1列目から二階だと5列目以降は、それを観ることが出来ない。
逆に、一階席後方の人は宙乗りで鳥屋付近が見えない。
それを解消するために、幕にミラーを貼ったとのこと。
(新三国志パート3でも使ってたかな。これは、ハーフミラーだったかしら?)
客席が映りこむことで、空間も広がる。
三代目がよく言っていた「いいとこどり」?
つづく