ヤマトタケルの夢 

―三代目市川猿之助丈の創る世界との邂逅―
★歌舞伎・スーパー歌舞伎・その他の舞台★

新橋演舞場 初春花形歌舞伎 観劇記 

2010-01-10 00:09:08 | 歌舞伎
澤瀉ファンの大先輩、道哲士さんから頂きました!!


先ずは、7日の昼夜観劇「疲れた!」と言うのが正直な感想です。
いくら高齢者でも、猿之助さんの舞台であれば疲れないと100%信じております。
昼1F8列18夜1F7列17。まぁ、至近距離とも言えます。
笑也さんは、無条件に「綺麗」そして「色気」が美しいと言えば
言いすぎ、否、やはり実感です。
昼は初春ご祝儀もの、役者の人を観客に楽しんでいただくというもので
そういう意味からも、十分、そのつとめは果たされていたと思います。

夜の「大切所作事」はyayaさんも書いておられた通り、相手が海老さまなので、
「うんと得をした」感じでした。

笑也さんのことは、本家のyayaさんにお任せで、僕などより、うんと
厳しく、細かく、観劇されているので。

右近ちゃんと、海老さまの感想を少々ですが、述べてみます。

右近さんの『黒塚』は、初役で6日目ともあれば、無理もないことながら、
まだまだ、かたい。特に「中の巻?月の踊り」はなんともならないほど
「かんかちこ」で、解脱の喜びの表現には「まだまだ」って感じ・・・
手順を追うのが精いっぱいですか?

師匠の猿之助さんと対比するつもりはないけど、やっぱり
猿之助さんの『黒塚』もう一度観たい(叶わぬ願いと知りながら・・・)
「下の巻」の仏倒しに至っては「おそい」観劇中に声を発したことは
これまでに、一度もない(たしか・・・)僕だけど、思わず「おそい」と
声が出てしまったです。まぁ、これからなのですよね。
終盤ともなればかなり良くなるのでしょうが、と、期待しています。

当然のことながら、師匠譲りの『財産演目』となりますようにと希うや切・・・
予定に入れていないため、今月もう一度の観劇は出来ないのが残念です。
夜の「八汐」は先代中村鴈治郎さんを思い出す程に「良かった!」です。

海老蔵さんの『伊達十』良かったのは「政岡」だけかな!
さすが玉三郎さんのご指導とか。どことなく、玉さんを感じさせる部分も垣間みたような・・・
{玉さんも好きだったけど、あの7月の「桜姫」の不真面目な
(僕には、そう見えた)舞台以来、観劇していないです。
その後の7月?歌舞伎座の舞台、
気にはなりながら、高いお金払って「腹立てて」いたのでは、堪らないって}

高尾の「廓入り」の花道の出は、あれは「なんですか」足の運びは
全く男性そのもの。思わず「失笑」してしまいました。
序幕の早変わり。まだ、姿が客席から見えているのに小走りになる。
女形の時にも、「どたどた」足音が。隣のご婦人二人連れも言っていましたよ。
猿之助さんは決してそれは無かったですよね!

鏡は一度観ておけば充分です、と思いました。

『猿之助十八番』が、あちらこちらの劇場で継承されていくことは
嬉しいことだ。と無理に、気持ちを納得させて帰宅したしだいでした。

4月は、猿之助さん休演以来、大劇場はじめての一門だけによる舞台
(スーパー歌舞伎は除いて)ですね。
張り切って、1日・15日・23日とチケットを依頼しておりますが、
初日?楽はとれるか、どうかです。
チケット、良い席が取れないくらいに、大入りを願っております。
是非、成功して「定期公演」となれば良いのですが。否、なることを信じております。
「信じれば夢はかなう」になるように・・・


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