ヤマトタケルの夢 

―三代目市川猿之助丈の創る世界との邂逅―
★歌舞伎・スーパー歌舞伎・その他の舞台★

シラノ・ド・ベルジュラック 2

2007-09-03 23:02:27 | その他の演劇
2007年9月1日(土)青山円形劇場 Gブロック


未見の方へ。ネタバレしてます。ご注意!


前回、初見時、導入部が結構分かり難かった。
自分の理解力のせいかしらん?とも思ったが、
帰りがけ、同様のことを言っている人たちの会話も聞こえ、
今回もやはり、そういう感想を耳にした。
(まあ、もしかしたら、すご~く分かりやすいわ♪
という意見が大多数の可能性もあるが。私が耳にしないだけで!?)
戯曲を知らない観客にとっては、ちょっと厳しいかも。
もうちょっと落ち着いて、アナタ誰?を、伝えて欲しいかな。

人の配置によって声が通らない箇所もあって、
そのあたりも分かり難かった要因?
でも、ブレビューよりこの日の方が聴き易くはあった。
(自分の耳が馴れたのか?)

客席に入った瞬間、定式幕が壁一面に張り巡らされているのには
つい笑ってしまったけれど、歌舞伎の手法を取っているからと言って、
定式幕である必要は無いと思う。というか、定式幕でない方が
終盤映し出される「影」が、もっと映えるような気がする。
無から有を生み出す、演出家の仕事って、ホント、リスペクトするし
栗田さんの演出好きだけど、生意気ながら、
演出家の一番大変なところは、過去の自分を超えることかな~なんて
思ったりした。歌舞伎の手法を散りばめた演出は、少し「常套」に
なりつつある?と。
あるいは、それを個性として、らしさを打ち出していくのかもしれないけど。

ラスト、プラタナスの葉が舞い散る中で、静かに死んで行くシラノ…
かと思いきや、まだまだ、続くのであった。
すみません、プレビューでは、ちょっともたれました(ーー;)
しんみりした独白の中、もう「最期の一葉」かと思っていたら、
その後、怒涛の愁嘆場が~!!
羽根飾(こころいき)まで言わせないと終れないのよね…

猿弥さん、卑怯なほど洋装似合ってますね~!!
コック帽?みたいなのカワユス。
修道女もねぇ~(笑)欧州のコメディに出れる水準で笑えます(←褒めてます)
プレビュー、マジで吹いてるにしては長いなぁ~
と思ったら、マジ吹きしてるフリな演出でした。1日も演っていた。
コレ、過去、納涼歌舞伎とかで、福助さんや染五郎さんが演っていましたね~。
もう、あまりにも真に迫って!?吹いているので、演技とは思えず、
幕見で翌日確認しに行ったよ。
でも、考察の結果(笑)発見したのは、マジ吹きの場合は、
早く芝居を立て直さなければいけないので、そんなに長く
笑っていることは、実は、あまりない。
いつまで笑ってんだか~という時は演出の可能性アリ、だな。
それでも、可笑しくて、つられて笑っちゃうけど。
でも、なんで、そんなにいろんなモノが似合うの?>猿弥さん!
プレビュー時、ラストの早替えのヅラがズレていたのもわざと?
と思ったけれど、これは、本当にズレたようで、
1日はちゃんと、被ってました。
って、なんで猿弥さんフォーカスで見ているのやら>自分。

音楽が宮川彬良さんなのも、
プレビュー時、幕間にチラシピックアップして初めて知ったけれど、
ノスタルジックな緩い感じの音が、やっぱり「らしい」です。
大正にも昭和初期にも、ベルエポックにも
どの時代のどの空間にも入っていけそうな音。

さて、3回目観劇も間近。
続く。

ワンクリックお願いします
↓↓ 
にほんブログ村 演劇ブログへ

人気blogランキングへ

 無料で募金が出来るサイト



ポイント募金