前回の続きです、どうぞ
3 急性気管支炎
気管支炎は、主として左右の気管支に起こる炎症である。細菌やウイルスの感染によって起こることが多いが、ガスや粒子の刺激によっても起こる。症状は最長でも90日以内で治まり、それ以上続く場合には慢性気管支炎という。ウイルス性気管支炎には抗菌薬は効果がないが、インフルエンザが疑われる場合は、抗インフルエンザウイルス薬の早期投与が有効なことがある。ただし明らかに細菌感染が原因の急性気管支炎の治療には抗菌薬が使われることがある。
4 慢性閉塞性肺疾患
持続的な気道の閉塞状態を来す呼吸器疾患。肺気腫か慢性気管支炎、もしくは両方によって起こる。呼気時の気道の閉塞が特徴であるが、肺気腫では肺胞壁の破壊が認められる。慢性気管支炎では、痰を伴う咳が2年以上連続して起こり、1年のうち3ヶ月以上続くことが特徴である。
慢性閉塞性肺疾患の最大の原因は喫煙であり、喫煙者の約15~20%に発症するが、男性で40 pack-years (pack-years は1日喫煙箱数×喫煙年数で算出)以上、女性では30 pack-years 以上がハイリスクといわれている。わが国の推計によると受診患者数は約34万人であるが、潜在患者数は530万人、死亡者数は14,000人以上であり、死亡原因の第10位、男性に限ると第7位を占めている。世界的にみると、2005年には年間300万人が慢性閉塞性肺疾患で死亡しており、死亡原因の第4位を占め、WHO の試算では今後10年間で死亡数はさらに30%増加すると予測されている。
5 肺がん(気管・気管支がん含む)
肺の上皮細胞由来の悪性腫瘍。90%以上が気管支原性がんであり、気管、気管支、細気管支由来のがん。WHO の試算では、全がんのうち肺がんによる死亡者数が最も多く全がん死の17%を占め、世界中で年間130万人が死亡している。わが国では、2005年の統計で全がん死の19%を占め、男性では全がん死のなかで最も多く、女性では大腸がん、胃がんに次いで第3位を占めている。日本の死亡者数は年間6万人以上で、男性が4万人、女性が約2万人となっている。
今回は以上です、話変わって、今月大相撲木瀬部屋に入門した宇良くんは楽しみですね、往年の舞の海氏を彷彿させる技のデパート、自分より大きな力士を足取りなどで倒していく姿は早く本場所で見たいですね、次の場所が待ちどうしいですね、では次回に。