燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医Dr徳田安春の最新医学情報集

ハンガリーの医学部での学習のメリットとは

2018-06-08 | 講演会

 

みなさん、こんにちは。

 

前回の続きです。

 

私は、彼女たちにどのような勉強をしたのか尋ねました。


教科書は、Guyton and Hall Textbook of Medical PhysiologyとHarrison's Principles of Internal Medicineでした。


ドミニカで医学部を出たM先生はUpToDateのヘビー・ユーザーでした。


この現代日本医学のジョン万次郎については、NHKも特集を組んで報道してました(2014年10月)。


日本人のハンガリー留学者はもう数百人いるとのこと。

 


年間の学費が180万円という点も重要です。


日本の私立医科大学が年間約360万円程度というのに比べると半額です。


日本の国立大学よりは高いですが。

 


メリットは、英語力もついて、最高のテキストを読み、高レベルのcase conferenceができるようになることです。

 


問題は、この6年間でストレートに卒業できるのは1/3だけです。


残りのうち半分はdrop out、残りは留年して何とか卒業します。

 


でも、卒業後ハンガリーの医師免許を持った場合のさらなるメリットは、EUのすべての国で医療ができるEU医師ライセンスをもらえること。


日本の国家試験にも通るようにカリキュラムが組まれています。

 


このような若い医師たちが、今日本の研修病院に散らばってきています。


私は彼らがどのような研修をして、その後どのような医療を展開していくのか楽しみです。


この万次郎たちのなかから、将来のリーダーが出てくることでしょう。

 


写真 南城市の実家の近くの海岸

 

 

 

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