燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医Dr徳田安春の最新医学情報集

睡眠剤をやめるとき

2015-08-15 | 徳田語録

 

 不眠ではなるべく薬剤治療に頼らずに対処することが大切です。しかし、すでに睡眠薬(睡眠導入薬)をのんでいる場合はどうしたらよいのでしょうか?

 

 まず、薬物の種類の特定が大事です。ベンゾジアゼピン系の睡眠剤は、依存性があり、内服中断で不眠が一時的にひどくなるという性質を持っています。不安やストレスなどの初期の頃の不眠の原因がもうなくなっているのにもかかわらず、やめられない場合も少なくありません。

 

 しかし、高齢になると足腰が衰え、夜に目が覚めた際に睡眠剤の副作用で足がふらつき転ぶことも珍しくなく、そのまま骨折でもしようものなら寝たきりになりかねません。できれば、やめるに越したことはないわけです。あるいは、非ベンゾジアゼピン系や漢方薬系の睡眠剤に切り替えるという方法もあります。

 

 やめる際には、睡眠剤の量を徐々に減らしていく方法などがとられ、かなりの時間と努力を要します。ただ、不眠の原因が取り除けていない場合などはそれでもやめられないことはあります。詳しくは、薬を処方してもらっているかかりつけ医に相談することをお勧めします。

 

 今回はここまでです、しかし、毎日毎日暑い日が続いています、皆さん体調管理は大丈夫でしょうか?ここにきてまた台風が発生しました、しかも2個同時にです、来週末には日本に最接近しそうです、被害が出ないことを祈ります、では次回に。

 

 

こんなとき、フィジカル: 超実践的! 身体診察のアプローチ
徳田安春
金原出版

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