燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医Dr徳田安春の最新医学情報集

グルメB級 連載 その6

2013-12-24 | 症例集

 今回は薬のリスクについて考えていきましょう。

 例9 40歳男性。 主訴:発熱。   一ヶ月前よりうつ病で精神科に通院していた。 血圧180と90mmHg、心拍数140bpm、呼吸数22回/分、体温39度、SpO2は空内気で94%、JCS30、全身に発汗がみられ両下肢の振戦が認められた。

 患者がうつ病で通院中だったため、選択的セロトニン再取り込み阻害薬、三環系抗うつ薬などのうつ病の薬に関係した症状と考えられ、セロトニン症候群と診断した。 セロトニン症候群の三大症状は中枢神経症状、錐体外路症状、自律神経症状である。 血圧の変動、発熱、発汗などさまざまな症状があるが、下肢に症状が強い点が特徴的である。

 セロトニン症候群を考えるうえで問題になるのは、向精神薬の服用で生じる悪性症候群との鑑別である。 セロトニン症候群はセロトニンに関係し、悪性症候群はドパミンに関係しているので、どのような薬を服用しているかを知り、症状を注意深く分析することが大切である。

 治療に際しては悪性症候群の場合ドパミンのアゴニスト、ブロモクリプチンや筋硬直の強い患者にダントロレンを使用し、セロトニン症候群の場合セロトニンをブロックするシプロヘプタジンを使用する。

       

 写真は、本島中部あの普天間のタコスです、知る人は知る有名店です。

       

 こちらは、与那原町あがり浜のいけだ食堂の味噌汁です、メニューには「味噌汁」としか書いてありませんので、他県の方が「味噌汁とご飯」と注文してしまうと、ご覧のセットにもうひとつライスがついてきますので、ご注意を、しかし、マグロの刺身までついてボリューミーですね。

 では、次回に。

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