紘一郎雑記帳

多くの講師の講演から面白い情報をお届け癒します。

苦悩する習近平  紘一郎雑記帳

2014-10-04 00:18:56 | Weblog

苦悩する習近平  
紘一郎雑記帳

香港の民主派の学生や市民による、中国政府への抗議デモの勢いが止まらない。
1日の国慶節(建国記念日)に合わせた、金融街セントラル(中環)隣接地区などでの
幹線道路占拠は一時、参加者10万人超(地元紙)にまで膨れ上がった。
警官隊の催涙ガスなどを使った強制排除を、学生らが平和的に傘で防いだ
「雨傘革命」は長期化の一途をたどっており、中国の習近平国家主席も打つ手がない状況だ。

 
 
香港中心部で1日午前に行われた国慶節恒例の祝賀式典。
警官隊が厳重警戒するなか、親中派の梁長官は演説で社会の安定を呼び掛けたが、
会場周辺には約千人の学生が押し寄せ、シュプレヒコールを繰り返した。
 
 今回のデモは、2017年の香港行政長官選挙をめぐり、
中国政府が民主派を事実上排除する制度改悪を行ったことに反発して発生した。
中国政府としては、学生らの要求を受け入れることは難しく、
デモの泥沼化は避けられそうにない。
 
中国政府はこれ以上の事態悪化を避けるため、インターネットの情報統制を強めている。
ただ、国慶節の1日と2日は祝日のため、民主派は占拠している金鐘、
コーズウェイベイ(銅鑼湾)、モンコック(旺角)の3カ所に1日も集まるよう市民に
呼び掛けたほか、デモ継続に向けた「第2段階」の行動を1日に発表するとしている。
 
香港の金融市場が再開する3日以降もデモが続けば、国際金融センターとしての
機能が低下しかねない。中国政府や香港当局は、デモが中国内の
民主派や反体制勢力を刺激することにも神経をとがらせるが、
打開策を見いだせないままだ。
 
3日ますます拡大する”デモ” 97年の香港返還後最大の混乱に、
「次の一手」を見いだせない中国。習主席はこのまま追い込まれていくのか。