読み聞かせ日記@矢野学習教室(千葉県山武市)

矢野学習教室で読んだ本をご紹介。塾の日記も。

『111本の木』(小3に読んだ本)

2022年09月12日 | 社会に目を向ける本
9月第1週の小学生国語クラスでは、こちらの本を読みました。
 お話の舞台は、インドのある村です。
その村では、男の子が生まれると、盛大に祝われていました。
男の子は、一家の苗字を受け継いで守り、両親が歳をとったら面倒を見てくれるからです。
ところが、女の子の誕生は祝われてはいませんでした。
女の子が結婚するときには、相手の家族にたくさんのお金を用意しなければならず、結婚したら、相手の家の財産とされてしまうからです。
けれども、今、その村では、女の子が生まれるたびに111本の木を植えてお祝いするようになりました。
そのように村を変えたのは、スンダルさんという一人の村長さんでした。

このお話は、実話です。

絵本では、スンダルさんの生い立ち、そして、家庭を持ってから、村のあり方について疑問を持ち、村長を目指すことになったいきさつが描かれています。
村長になってからも、「女の子たちが幸せに生きられ、水に困らず、木が豊富な村」を目指して、スンダルさんは活動します。

「意志あるところに道は開ける」”Where there’s a will, there's a way."という言葉がありますが、この絵本を読むと、本当にその通りだと感じます。
子どもはもちろん、大人にもおすすめの1冊です。

ちなみに、こちらは令和4年度の全国課題図書です。
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『教室にウサギがやってきた』(小3に読んだ本)

2022年09月03日 | じ~んと感動本
先週の小学生国語クラスでは、8月中ずっと読んでいたこちらの本が、最終回を迎えました。
 本の内容は、こちらをご覧ください

最終回は、2年3組のみんなのいいところを見つけて、お互いに紙で作ったマントに書き合う「すてきなマント」作り。そして、教室で育ってきたウサギのラックをウサギ小屋に戻すシーンです。
結末が分かっていても、やはり、読みながら涙がこぼれてきてしまいます。けれども、涙をこぼしながらも、声色を全く変えずに読めるのが私の謎の特技(?)。
マスクをしていること、そして、生徒さんが本の文章や絵に集中していたこともあって、おそらく気づかれなかったかな?(気づかないふりをしてくれていただけの可能性も大いにありますが…)。

涙が出てしまう文章を泣かずに読むには、まだまだ訓練が必要ですね!
プロの読み聞かせは、やはりすごい!
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『トチノキ村の雑貨屋さん』(小3に紹介した本)

2022年09月02日 | 想像の翼を広げる本
先週の小3オンライン国語クラスでは、長文読解問題で使用されていたこちらの本をご紹介しました。
 サクラさんは、山の村の雑貨屋さんをきりもりするおばあさん。
そして、この雑貨屋さんには、カッパやキツネなど色々なお客様がやってきます。
この本には、この雑貨屋さんにまつわるお話が6話収録されています。それぞれ1話ずつ読んでももちろん楽しいのですが、第1話のエピソードが最終話につながるなど、全体の構成もとても面白いです。
春夏秋冬、それぞれの季節感が存分に味わえるお話で、どの登場人物(生物?)も優しく、心温まります。そして、雑貨屋さんで物の交換をしているのですが、お金は介していないのです!お金を介していないからこそ、相手から受け取ったものが、受け取った人の生活の中で生きてくる様子がリアルに立ち上がってきます。本当の豊かさとは、こんなことなのだろうなぁと思わされます。
読んでいる間は、時間の流れが、心なしかゆっくり感じられました。

国語の物語文などを解いていてお話の前後が気になるときは、もとの本を読んでみるのをお勧めします!読書の楽しさに目覚めるきっかけになるかもしれません。
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