小学生国語道場クラスでは、少し前に、固有種についての長文読解に取り組みました。その際、森林などの植物と動物の数との関係などについてもお子さんたちと一緒に考えたのですが、「生態系」という視点で物事を考えることの大切さを感じました。
そこで、先週の小3国語クラスでは、そういった考え方の導入となるような、こちらの絵本を読みました。
むかしむかしの北国の森の中のお話です。
どんぐりの木たちは、秋になるとたくさんのどんぐりを落としていました。
森の動物たちがやってきて、このどんぐりを嬉しそうに食べるのを、どんぐりの木たちは嬉しそうに見ていました。
というのも、動物たちはどんぐりを食べた後、森のあちこちに穴を掘ってどんぐりを隠すのです。冬の間は、どのどんぐりを掘り出して食べるのですが、食べ残しのどんぐりが、春に芽を出し、どんぐりの子どもの木になります。動物たちは、どんぐりをたくさん食べる代わりに、どんぐりの種を少し植えてくれていたのです。
ところが、近頃はどんぐりを落としても、春までに全部食べられてしまって、子どもの木はちっとも芽を出してこなくなりました。
動物たちの数が増えすぎて、食べ残しのどんぐりが全然なくなっていたのです。
困り果てたどんぐりの木たちは、ある晩集まって、会議を開きました…。
北国のどんぐりの森の中では、どんぐりがたくさんなる年と、少ししかならない年が、1年おきにあるそうです。どうして、「なりどし」と「ふなりどし」があるのでしょうか。
そのわけを、作者の方が考えたのが、この絵本です。
このお話を読むと、確かにそうかもしれないと考えさせられます。
実際に、木たちが集まって会議をしたわけではありませんが、自然は本当にうまくできているなぁと感心します。
お子さんも、興味深そうに聞いてくれました。
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