ふぇみにすとの雑感

日々の雑感、テレビ、社会、フェミニズムについてなど。モンタナ発信。

モンタナの外国人留学生

2008-01-26 14:44:33 | 大学関係
一昨日、大学の新任教員むけのランチセッション(ランチ食べながらプレゼンのたぐいを聞く)で、インターナショナルオフィスの人による大学の外国人学生についての話があった。先学期の最後に、ネイティブアメリカンの学生たちについてのセッションがあり、今回は外国人学生について。実はこの2つは、私が「大学におけるエスニックマイノリティや外国人学生たちについて知りたい」という要望を出したために開かれたセッションだった。(この要望をマイノリティである私が出してしまった事で、白人社会である大学の上層部を若干びびらせてしまったようで、必死にプランしてくれたようである。まあ、いいことだけど。)
しかしながら、実は私が一番知りたかった、「ネイティブアメリカン以外のエスニックマイノリティ学生の状況」については、大学内でこのトピックで話せる人がいないという状態と思われ、、ああ、さすが坊主マンである。

外国人学生についての情報は、これはこれで興味深いものだった。モンタナ州立大学での外国人留学生の数はぜんぶで300~400人程度らしい。そして、一番多いのは、インド人。インド人は大学院生が多いようだ。この大学は工学や、そのほか理系分野が強いとされている大学なので、これは納得。2番目は、中国人(メインランドのほう)だそうだ。中国人は以前は国の奨学金できている大学院生がほとんどだったが、今はお金持ちの中国人もふえ、一人っ子政策の影響もあって、子どもにはアメリカで教育を受けさせたい親がでてきたらしく、学部生が増えているのだそうだ。そして、3番目は、、なんと日本。これには正直、びっくりした。バブル期をすぎて、日本からの留学生というのは、私が今まで行った大学では決して多いほうではなかったからだ。4番目はサウジアラビア(だったかな?ちょっと記憶曖昧。5番目だったかもしれない)。最近、アメリカの大学は中東からの留学生を大量に受け入れており、そのトレンドの一環だろう。サウジアラビアは政府が盛大に奨学金をだして、学生をアメリカに送っているのだそうだ。同様のプログラムを、大学としてはアラブ首長国連邦とも始めたいのだという。

で、日本である。おそらく、留学斡旋業者と大学が組んでのこの3番目という結果なのだろう。そして、不思議なのは、なぜかこの大学には、本来アメリカにおける留学生の大きなパーセンテージを占めるはずの、台湾人と韓国人の数がひどく少ないのだそうだ。リクルートはしようと大学は努力しているというが、うまくいっていないらしい。

モンタナはなぜ台湾人や韓国人に不人気なのか?大学のレベルや知名度がいまいち、、なんて理由もありそうだが、ほかに理由があるとしたら何なんだろうか。

しかし、この統計をきいて、坊主マンにアジア系グロサリーやアジア系レストランが少ない理由がわかった気がした。アメリカで日本食や韓国レストランを多く経営しているのは韓国系の人たちである。そのひとたちがこんなに少ないとあっては、、うーん。台湾人だって、もっといてくれれば、まだ美味しい中華料理レストランとかできそうなものを、、、

アメリカ人に喜ばれるお土産

2008-01-24 09:38:05 | 日々の出来事、雑感
日本からアメリカ人に買ってくるお土産で、私の経験上、必ず喜ばれて、外したことがないもの。それは、「ヨックモックのシガール」だ。

とくに「日本的」ではないのになぜ喜ぶのか?と不思議に思われるかもしれない。だが、あのバターっぽい味に、上品な感じで焼き上げてあるシガールに、アメリカ人たちはすごーく喜ぶのである。クッキーひとつひとつがいちいち包装してあるところは、ある意味「日本的」で、アメリカっぽくない異国のお土産風に思われるらしい。

今回も、シガールの箱を数箱、がさばるのにもめげずにお土産として買ってきた。そして、それをあげたアメリカ人たちは「あのクッキーはすばらしく美味しい!」と感動してくれているようである。

日本に長く住んでいる人にとって、ヨックモックというのは、「よくもらうお菓子」程度の認識だったりして、そんなに珍しがったり、はげしく喜んだり感動してもらえるお菓子、という感じはしないのではないかと思う。けれども、アメリカ人は本当に喜んでくれるのだ。ヨックモックもそれを理解してしまったのかどうかわからないが、成田空港でもシガールは売られている。

望むべくは、、海外土産としてのシガールのネックは、箱ががさばることである。小さめの紙バージョンの箱のもあって、今回はそれを購入したのだが、あと一歩、入れ物がコンパクトになったらもっと使えるのになあ、、と思うのだった。

授業始まる

2008-01-23 10:36:43 | 日々の出来事、雑感
今日から授業。といっても、私が初日の授業を休んだため、学生たちにとっては2度め。一昨日、最悪の気候の中、東京から帰ってきたのよーと言うと、「東京の気温ってどんな感じ?」と聞かれた。「東京のひとたちは、気温が氷点下になっただけでびびりまくっているよ」と言ったら、皆あきれ顔。そりゃそうだ、坊主マンでは、日中の最高気温が氷点下なんて日常茶飯事、、どころか、0℃を上回る日があったら「暖かい」という評価だもんねえ。

今学期はジェンダー&セクシュアリティと、ャsュラーカルチャーという、2つ日本についての講座をもっているのだが、予想に反して、ジェンダー&セクシュアリティに登録している学生の数のほうが多い。最近のアメリカのオタクパワーのすごさは実感してきただけに、ちょっと不思議な展開だ。まあ、単に授業が開かれる時間がジェンダーのほうが学生たちにとって都合がよかった、という理由にすぎないのかもしれないが。




極寒状態との闘い

2008-01-22 09:24:28 | 日々の出来事、雑感
帰ってきて2日め。今日は朝から晴れていたが、とんでもなく気温は低くなっており、今Accuweather.comでみたら、華氏でマイナス6度(摂氏マイナス22℃)。今日の最低気温は華氏マイナス18度(マイナス28℃)と書いてある。。。(これがなぜかweather.comのほうだと、現在の気温がマイナス9°F、今晩の最低気温がマイナス13°Fらしい。観測地点が違うのかな?)

こんな状態なので、昨晩の気温はかなり下がっていたのだろう。アパートがいつまでたっても暖かくならなかったのもわかる。昨日の日中は大丈夫だった車のバッテリーも、今日になったらすっかりあがってしまっていた。同じアパートの駐車場で、同様にバッテリーがあがってしまった車もいてジャンプスタートしていたので、「すみません、私の車もジャンプスタートお願いできます?」ときいて、やってもらった。助かった。。その助けてくれた人の車は、ボンネットが凍り付いてあかなくなってしまっていて、これも大変だったらしい。

車のまわりをスコップで雪かきし、車の上に積もった雪をおろして、凍り付いた窓を溶かし、、という作業をしばらくして、なんとか駐車場から車を外に出すことに成功!これはスノータイヤの威力だな。ブリジストンのBlizzak、素晴らしい!食料品もないし、電気毛布も買いたかったので、買い物に出た。そして買い出し終了し、家にたどりついた。今日は電気毛布があるから、少しは暖かく寝られるだろうか。小さなセラミックヒーターも、前もっていたのが昨日使っていたら突然壊れてしまったようだったので、買ってきた。

居間は少しは暖かくなってきた気もするが、ほかの部屋がいまだに暖まってこなくて寒い。。帰ってくるやいなや、強烈な極寒と闘う展開となってしまった。

東京福祉大総長が逮捕されたそうな

2008-01-21 15:05:26 | 大学関係
坊主マンに帰ったら、すごいニュースがはいってきた。東京福祉大の総長の中島恒雄氏が、強制わいせつ行為で逮捕されたというのだ。

私はこの人に個人的に会ったことはない。が、、ひそかにこの人物には注目してきた。10年近く前のことだが、この人が経営する、福祉専門学校の非常勤講師の面接を受けにいってしまったことがあるからだ。

ここの面接は最初から変だった。なぜって、普通専門学校の非常勤の試験や面接は、仕事内容についてや、担当する教科の力をみるようなもののはず。だが、この学校の場合、中嶋氏が「茶屋四郎次郎の末裔で、、」といった、どんなにすごい家柄の人であって、しかも留学してドクター取得、そしてその後「ハーバード大学」に招聘教授として呼ばれた云々と、彼個人に関する自慢話としか思えないような内容を、学校のスタッフの人が延々としたことである。面接をうけにいっている人たちは、それをじっくり聞かざるをえない状況に置かれたのだった。

そして、その話が行われている部屋には、茶屋四郎次郎の功績やその後の家の発展の説明書きとか、ハーバード大学のペナントなどが貼られていた。ハーバードグッズがやたら目だっていたのをおぼえている。(ちなみに、アメリカの大学の"visiting scholar"というのは、自腹を切ってお金を払って、単に所属しているだけの人たちがほとんどであり、大学がお金を払ってスャ塔Tーして呼んだとは限らない)。

そもそも私は「茶屋四郎次郎って誰だよ」状態だった。受験用の日本史教科書で後でチェックしたら載っていたが、そんなの忘れ果てていた、、というか、そもそも覚えたのかどうかも怪しい。

その専門学校の第一次の試験と面接を受けた感想は、留学経験者でさえあれば、誰でも雇いたいモードなのか?といったものだった。そして、第一次が通ってしまった私に「第二次面接の前に読んで、それについて感想を書いておくれ」ということでいきなり送付されてきたのが、この中嶋恒雄氏の「論文」(という名の感想文みたいなもの)数点である。内容をぱらぱら見てみたが、「アメリカ人の大学生は授業中寝ないのですばらしい」などといった、わけわかららない感想のようなものが羅列してある文章だったので、読む気もうせたし、これに基づいて感想文を書くなんて何たる苦痛と思ってしまい、結局第二次面接の前に断ったのだった。

まあしかし、独りよがりの論文なり、作文なりを読ませるくらいなら、案外よくいる中小企業の経営者風オヤジタイプなのかもしれない。でも、この学校がとにかく気持ち悪く私に感じられたのが、総長はひたすら礼賛すべきであり、批判は許されないという、一種宗教的ともいえるノリだった。少なくとも、単に非常勤講師の面接にきた人たちに、「総長はいかにすばらしい人なのか」ばかりとうとうと語り続けるスタッフたちを見ているだけで、とにかく妙だった。

逮捕されたご本人は否認しているらしいが、複数人が被害を訴えているという。私が面接を受けた、専門学校と、大学でも同じようなノリでやっていたとしたら、こういう事件を表立って告発するのはかなり厳しい環境だったのではないかと思ってしまう。

ああ、あのときの中島恒雄氏の「論文」を取っておけばよかった、、と大後悔である