坊主マンに帰ったら、すごいニュースがはいってきた。東京福祉大の総長の中島恒雄氏が、強制わいせつ行為で逮捕されたというのだ。
私はこの人に個人的に会ったことはない。が、、ひそかにこの人物には注目してきた。10年近く前のことだが、この人が経営する、福祉専門学校の非常勤講師の面接を受けにいってしまったことがあるからだ。
ここの面接は最初から変だった。なぜって、普通専門学校の非常勤の試験や面接は、仕事内容についてや、担当する教科の力をみるようなもののはず。だが、この学校の場合、中嶋氏が「茶屋四郎次郎の末裔で、、」といった、どんなにすごい家柄の人であって、しかも留学してドクター取得、そしてその後「ハーバード大学」に招聘教授として呼ばれた云々と、彼個人に関する自慢話としか思えないような内容を、学校のスタッフの人が延々としたことである。面接をうけにいっている人たちは、それをじっくり聞かざるをえない状況に置かれたのだった。
そして、その話が行われている部屋には、茶屋四郎次郎の功績やその後の家の発展の説明書きとか、ハーバード大学のペナントなどが貼られていた。ハーバードグッズがやたら目だっていたのをおぼえている。(ちなみに、アメリカの大学の"visiting scholar"というのは、自腹を切ってお金を払って、単に所属しているだけの人たちがほとんどであり、大学がお金を払ってスャ塔Tーして呼んだとは限らない)。
そもそも私は「茶屋四郎次郎って誰だよ」状態だった。受験用の日本史教科書で後でチェックしたら載っていたが、そんなの忘れ果てていた、、というか、そもそも覚えたのかどうかも怪しい。
その専門学校の第一次の試験と面接を受けた感想は、留学経験者でさえあれば、誰でも雇いたいモードなのか?といったものだった。そして、第一次が通ってしまった私に「第二次面接の前に読んで、それについて感想を書いておくれ」ということでいきなり送付されてきたのが、この中嶋恒雄氏の「論文」(という名の感想文みたいなもの)数点である。内容をぱらぱら見てみたが、「アメリカ人の大学生は授業中寝ないのですばらしい」などといった、わけわかららない感想のようなものが羅列してある文章だったので、読む気もうせたし、これに基づいて感想文を書くなんて何たる苦痛と思ってしまい、結局第二次面接の前に断ったのだった。
まあしかし、独りよがりの論文なり、作文なりを読ませるくらいなら、案外よくいる中小企業の経営者風オヤジタイプなのかもしれない。でも、この学校がとにかく気持ち悪く私に感じられたのが、総長はひたすら礼賛すべきであり、批判は許されないという、一種宗教的ともいえるノリだった。少なくとも、単に非常勤講師の面接にきた人たちに、「総長はいかにすばらしい人なのか」ばかりとうとうと語り続けるスタッフたちを見ているだけで、とにかく妙だった。
逮捕されたご本人は否認しているらしいが、複数人が被害を訴えているという。私が面接を受けた、専門学校と、大学でも同じようなノリでやっていたとしたら、こういう事件を表立って告発するのはかなり厳しい環境だったのではないかと思ってしまう。
ああ、あのときの中島恒雄氏の「論文」を取っておけばよかった、、と大後悔である
私はこの人に個人的に会ったことはない。が、、ひそかにこの人物には注目してきた。10年近く前のことだが、この人が経営する、福祉専門学校の非常勤講師の面接を受けにいってしまったことがあるからだ。
ここの面接は最初から変だった。なぜって、普通専門学校の非常勤の試験や面接は、仕事内容についてや、担当する教科の力をみるようなもののはず。だが、この学校の場合、中嶋氏が「茶屋四郎次郎の末裔で、、」といった、どんなにすごい家柄の人であって、しかも留学してドクター取得、そしてその後「ハーバード大学」に招聘教授として呼ばれた云々と、彼個人に関する自慢話としか思えないような内容を、学校のスタッフの人が延々としたことである。面接をうけにいっている人たちは、それをじっくり聞かざるをえない状況に置かれたのだった。
そして、その話が行われている部屋には、茶屋四郎次郎の功績やその後の家の発展の説明書きとか、ハーバード大学のペナントなどが貼られていた。ハーバードグッズがやたら目だっていたのをおぼえている。(ちなみに、アメリカの大学の"visiting scholar"というのは、自腹を切ってお金を払って、単に所属しているだけの人たちがほとんどであり、大学がお金を払ってスャ塔Tーして呼んだとは限らない)。
そもそも私は「茶屋四郎次郎って誰だよ」状態だった。受験用の日本史教科書で後でチェックしたら載っていたが、そんなの忘れ果てていた、、というか、そもそも覚えたのかどうかも怪しい。
その専門学校の第一次の試験と面接を受けた感想は、留学経験者でさえあれば、誰でも雇いたいモードなのか?といったものだった。そして、第一次が通ってしまった私に「第二次面接の前に読んで、それについて感想を書いておくれ」ということでいきなり送付されてきたのが、この中嶋恒雄氏の「論文」(という名の感想文みたいなもの)数点である。内容をぱらぱら見てみたが、「アメリカ人の大学生は授業中寝ないのですばらしい」などといった、わけわかららない感想のようなものが羅列してある文章だったので、読む気もうせたし、これに基づいて感想文を書くなんて何たる苦痛と思ってしまい、結局第二次面接の前に断ったのだった。
まあしかし、独りよがりの論文なり、作文なりを読ませるくらいなら、案外よくいる中小企業の経営者風オヤジタイプなのかもしれない。でも、この学校がとにかく気持ち悪く私に感じられたのが、総長はひたすら礼賛すべきであり、批判は許されないという、一種宗教的ともいえるノリだった。少なくとも、単に非常勤講師の面接にきた人たちに、「総長はいかにすばらしい人なのか」ばかりとうとうと語り続けるスタッフたちを見ているだけで、とにかく妙だった。
逮捕されたご本人は否認しているらしいが、複数人が被害を訴えているという。私が面接を受けた、専門学校と、大学でも同じようなノリでやっていたとしたら、こういう事件を表立って告発するのはかなり厳しい環境だったのではないかと思ってしまう。
ああ、あのときの中島恒雄氏の「論文」を取っておけばよかった、、と大後悔である