ふぇみにすとの雑感

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日本女性学会『ジェンダーフリーバッシング』本の感想(1)

2006-06-22 12:57:47 | フェミニズム
日本女性学会ジェンダー研究会編『Q&A 男女共同参画/ジェンダーフリー・バッシング』(明石書店)、アメリカ在住者にも到着。
この中で、脳の性差論について述べている、荻野美穂氏によるQ3についてのコメントがnorisansunより、早速はいりました。norisansunの許可を得ましたので、ここに一挙掲載!
(ってか、このブログ、ほとんど借家ブログみたいになってきたような。。)

AOLダイアリー、長過ぎるタイトルがダメみたいで、この本のタイトルが長過ぎてタイトルにできない!ということで、本の実際の著者名、タイトルと違って申し訳ないのですが、「日本女性学会 『ジェンダーフリーバッシング』本」、という表現を使いました。今後もこのパターンで行きます。

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あの脳の性差の文、ホルモンによって性差ができるというのを認めてるのね。いった
い何を根拠にいってるのか、論文名とか、知りたい。 本当にそんなリサーチがされ
た論文があったのかどうか。ホルモン分泌が直接脳の性差に「直接」関与している証
拠をだした研究を、私は見つけ出すことはできなかったから、ぜひ知りたい。日本で
はいろいろな脳科学研究所があるみたいだから、されてるのかなあ。

「メスの個体を運営していく脳と、オスの個体を運営していく脳がまったく同じで
は、生殖という面で不都合が生じるからです。」っていったい、脳のどの部分をさし
ていってるのかさっぱりわからん。ほんとにそうなのかあ? Sexualityをつかさど
る部分が違うといってるのかね?ハイャTラマス(視床下部)っていろいろな機能を
つかさどってるみたいだけど、核は性ホルモンの分泌と関係しているらしいというの
は確かに習います。視床下部の性腺脳下垂体神経分泌系(細胞体)は、いろいろなホ
ルモンを放出したり、抑制したりするらしい。例えば、黄体形成ホルモン、濾胞成熟
ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、副腎皮質刺激ホルモンの分泌などなど。そういった
細胞体は視床下部の核(nucleus, 複数形はnuclei)にあるらしいけど、細胞体が視床
下部のどの核に存在するかはわかってなかったのではなかったかな? 最近、わかっ
たのかしら? それだったら絶対に研究者の名前がほしい! 

視床下部の二つの核の大きさと「男のtypicalセックス行動」が関連しているかも知
れないという研究も確かにあるよ。UCLAの研究者の引用がよくつかわれているよ。彼
らの研究によると、二つのinterstitial nucleusは「男のtypicalセックス行動」関
連していて、男の方が女より(平均的にってことだろう)大きいらしい。だけど、
「女のtypicalセックス行動」に関連しているらしいventromedial nucleusの大きさ
は男と女でほとんど同じ大きさなんだってさ。ホモセクシュアルの人たちのその部分
を比較して、男性を好む男性は女と同じ大きさだったとかいってるんだよね。サンプ
ル数はかなり少なかったと記憶してるけど。 死後の体をドーネーションしている人
たちってどのくらいいるのかしらね? そして、またまた、どうやって大きさを比べ
る問題が出てくるねえ。絶対値なのか、相対値なのか??「男のtypicalセックス行
動」、「女のtypicalセックス行動」てのも謎よね。脳研究ってラット実験、アカゲ
ザル実験が主流だし。それをそのまま人間に当てはめていいのかしらねえ。
そういうところって一番知りたいとこじゃない?

脳と一言で言われても、いろんな部分あるしね。
視床下部の核、なんてすごい小さい場所だしね。
さっきの意味わかったかなあ? ホルモン分泌系の細胞体がどの核にあるか、いまだ
にはっきりわかっていないのなら、性差について語るの意味ないよね。

細胞体のことなんてすごい小さい部分だと思うけど、
バックラッシュの連中ってその違いをすごく大きな、男らしさ、女らしさに結び付け
て、女には子育て、外の仕事はさせないみたいなことばかり言うのよねえ。
生殖行動しなきゃ、子供はできない。そのための行動ってあるけど、どのように
sexualに行動するかは、社会的に学ぶことはかなり多いと思うぞ。生殖のため(?)
の行動と、女に性別役割を押し付けることって別問題だとおもうけど。
いまや、生殖行動しなくても、子供つくれるけどね。


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3 コメント

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Unknown (のりさん)
2006-06-23 10:55:38
あとね、「例えば、新井康充『脳の性差』とデボラ・プラム『脳に組み込まれたセックス』を読み比べて見ると、同じ発見でも決定論的に捉えるか、相対論的に見るかで、受け取る印象がずいぶん違ってくることに驚かれるでしょう。」とあるけど、もう少し詳しく説明してくれたらいいのに! これはただ、本を読めってことだけで、詳しく説明してくれないないのがなあ。。。説明始めると、話が長くなってしまうからでしょうか。
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Unknown (macska)
2006-06-23 11:35:24
「双子の症例」でデイヴィッドが手術を受けてブレンダになったと書かれ
ていて、微妙に間違っていたり。
返信する
Unknown (ともみ)
2006-06-23 13:21:59
説明不足はもしかして編集方針!?時にはなんか違うなーってのが多いよ
うですねえ。まあページ数の限定があるから大変なのはわかるけど、やっ
ぱりソースは欲しいよね。
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