ふぇみにすとの雑感

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高岡女性の会連絡会の解散集会

2009-07-02 23:42:00 | フェミニズム
エントリ書くのがすごく遅くなってしまったが、先週の水曜日(6月24日)、富山県高岡市の女性団体「高岡女性の会連絡会」の解散を決める総会および「ぶんぶん集会」と名付けられたシンモノ参加してきた。集会の際は、私がちょっとしたトークをさせていただき、その後に、この会に関わってこられた巴陵嘉子さん、斉藤正美さん、そして解散時の会長だった向富士子さんを含めてのパネルディスカッションとなった。
中日新聞富山版に報告記事がでていたのでリンクしておく。

私のトークは、「女性団体の解散」についてのもの。いくつかの団体の解散を見聞きしてきた経験があるので、そのうち特に関わりが深かった、1996年解散の行動する女たちの会(博論でこの会の解散および記録集について扱った)、そして2005年解散の女性連帯基金(初期に事務局員として関わり、解散時は理事だった)の二例を挙げつつ、解散の理由だとか、記録の保存の重要性だとか、現在の男女共同参画の行き詰まりなどに言及したものだった。パネルディスカッションのほうは、皆さん会の歴史や会でのご経験、および何が重要だったかなどを話される一方で、「行政への要望」中心となってしまった会の運動の限界、という視点も提示された。その限界は現在の「男女共同参画」運動の多くに共有される面もあり、ここで高岡女性の会連絡会が解散するということは、ひじょうに意味があることだという意見もでた。

集会の前に発言があった、議員さんたちの「議員挨拶」が、こういったとてもストレートかつ鋭い分析もあった議論とは真逆のノリで、「解散おつかれさま(まあここまではいいが)。この会は素晴らしいことをしてきて、すごい会だった。女性の皆さんのパワーはすごい。意識改革をもっともっとすすめていきましょう!」みたいなトーンの、どっと疲れるタイプのトーク。聞いていて正直、くらくらしてきた。この会が解散するという時に及んで、いまだ「意識改革」の話をする自民党の女性議員はとくに何だったんだろう。「この後に私の話かよー」と、ちょっと参ったなと思っていたが、結果としては単純議員トークとはかなり違うトーンの集会だったと思う。

私自身は、この高岡女性の会連絡会には関わってこなかったし、よく知らない会だった。そんな会の解散集会にお呼びいただいたのも気が引けた面もあったが、結果としてとても勉強になり、考えさせられた集会となった。私が長時間話すよりも、なるべく会に関わってこられた皆さんのお話ができる場にしてください、私自身も皆さんのお話こそが聞きたい、とワガママをいい、コーディネーター役をされていた向さんはいろいろご苦労されたのではないかと思うが、私のトークより、パネルのほうを長く時間をとるフォーマットにしてもらって本当によかった。

その後にいった、高岡の居酒屋さん「魚人」。すごいボリュームで、美味しいお魚、岩カキ、そして富山の美味しいお酒「勝駒」など堪能させていただいた。メンバーの皆さんのお話や、この会の感想などもとても興味深く、かつ楽しいものだった。

写真をアップしておこう。


高岡女性の会連絡会の皆さんと。



この日配布された、活動の報告書について説明される代表の向さん。こういった報告書を解散前にきっちり仕上げられたところは素晴らしいと思う。



高岡駅前のラーメン屋さんで食べた「富山ブラック」のラーメン。黒醤油ラーメンだそうだが、本当に黒い!「見かけよりしょっぱくない」といわれていたが、それでもけっこうしょっぱく感じた。



けっこう寂れた雰囲気の高岡の駅前。(でもホテルと図書館、女性センターなどの行政機能がはいった建物は立派だった。)



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