ふぇみにすとの雑感

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学術会議のジェンダー関連シンモフフシギ

2006-11-22 23:42:45 | フェミニズム
日本学術会議主催の公開シンャWウム「ジェンダー視点が拓く学術と社会の未来」についての記事を読んだ。
http://www.medical-tribune.co.jp/ss/2006-12/ss0612-2.htm


この中でひっかかったこと数点。

まず、東北大教授の辻村みよ子さんの発言として、以下のような記述がある。
70年代になって,欧米では第二次フェミニズム運動の影響を受けて「フェミニズム法学」が盛んになり始めた。ところが90年代になると,これが「ジェンダー法学」と言われるようになった。

「欧米では」って書いてあるが、"Feminist Legal Studies"って言葉、今も普通に使われていると思うんだけどなあ。
ためしにグーグルしてみたが、たくさん出て来たぞ。
「フェミニズム」を終わったものとし、それは「ジェンダー」に置き換わったもの、という位置づけにしたいのだろうか?その狙いは何なんだろう?

そして、この記事、妙にアファーマティブ・アクションに関する否定的解釈ばかりが目立つのも気になる。

序論部分では
特にアファーマティブ・アクション(Affirmative Action:積極的差別是正措置)が話題になり,「点数が低くても優先するといった優遇措置を,女性は望んでいない」などと議論された。

そして、文章後半にも:
 川口さん自身,アファーマティブアクションには反対論があると次のようにふれた。低い点で優先入学させると授業についていけないことがある。あるいは女性を優先的に入学させると,「女性」であるがゆえに能力が低くみられる。低い点で入学できるなら,勉強しなくなるのでは等々。

利点は具体的に書いていないのに、マイナス評価ばかり丁寧に記載されているように思うのだが、、

そして、辻村みよ子さんの発言がまた記載されている。
さらに東北大学教授の辻村みよ子さんは,とくに発言を求め「アファーマティブアクションを,点数の低い女性でも優先入学させるといった定義で理解するなら,女性はみんな納得しない。女性は優遇を求めているのではない。もっときめ細かなアファーマティブアクションを考えていきたい」と述べた。

「きめ細やかなアファーマティブアクション」とは具体的に何なのか、そこを議論しないと意味ないのでは?
また、「女性はみんな納得しない」と「女性」全部を代表して言い切っているのも気になるなあ。