

おはようございます。
1月前くらいの暖かさの上天気、屋根の上の大工仕事も進みます。
昨日訓練校で、先生である大工さん2名、生徒である設計士1名に
伊豆の山荘の屋根の取り合いに関して、意見をいただきました。
それを実践すべく、屋根の上にいるはずでしたが、
今、居るのは磐田のリビングの椅子の上です。
妻が3日前から看護疲れか体調を崩して、
「戻ってきて!」のLINEをもらい、訓練校が終わったらI(アイ)ターンです。
さて、昨日は検定の課題の難所「振れ垂木」の墨付けです。
ここで大工用語の解説を2つします。
屋根に斜めにかかる材が垂木ですが、普通は棟木から桁に垂直に降ります。
それが寄棟や入母屋の角の部分では斜め45度に降ります。
これを「振れ垂木」といいます。
くせ、くせ強い人とか使われる意味意外に、大工仕事で部材を直角ではなく、
角度をずらして加工することをくせと呼ぶことがあります。
振れ垂木はこのくせがあります。

墨付けの前に、墨ツボの糸がけば立ってきたので、1mほど切って捨てます。
直角の部材の場合は、正面(上端)に墨をして、それを尺金かスコヤで4面に回せば
いいのですが、垂木自体にくせがあり、しかも勾配もある場合はそれができません。

左右対称に墨を付ければいいだけの話ですが、これが頭の中で混乱を招きます。

何度も何度も図面で原寸合わせして、さらに試作品に実際にあてて
墨をしていくのですが、それでも間違うのです。
「頭悪くない?」確かに、その通りです。
でも、自分だけではなく、私同様初めて2級検定に臨む
同級生の設計士も同じような感じで
「できる気がしない!」と言っています。(同感)
ちなみにくせのない直角の部材である柱、桁、梁の墨付けは
野田会長の点検を受けて、合格をもらっています。

午後は昨年まで座学の講師をしていたこの方、宮内先生が設計した現場の見学会です。

詳細な設計図面、仕様書のコピーをもとに宮内さんが設計の意図や構造を説明してくれます。
在校生7人、先生(大工)4名が話を聞いて、質問をします。

一番奥で脚を伸ばして座っているのが私です。
私としては、今やっている山荘の屋根や断熱が気になるので、
そこのあたりを質問して、教えてもらいます。
とてもためになる見学会でした。
そして何より、体調を崩していた宮内先生が元気を回復したことが、良かったと思います。

さあ、また訓練校に戻って、間違いだらけの振れ垂木の墨をカンナで削ってやり直しです。
まあ、今日はここまでって感じですかね。
11月は土曜日が5回あるので、来週末は休みです。
なので来週こそは山荘北面の屋根、壁に向かいたいと思います。
磐田での日曜日、いったい何をすればいいのでしょう?
それでは皆様もよい日曜日をお過ごしください。