台風21号が近づいてくる予報です。日中は青空が広がり、風はそよいでいて穏やかな天気でした。嵐の前の静けさなんでしょうね。
「きおう」の3回目の収穫をする。台風が来る前にみんな急いで「つがる」の収穫をしているのに、我が家ではつる回しもしていない状態です。とりあえず、「きおう」の収穫を急ぐ・・・・。といってもまだ熟していないものは残す。早生品種は15%位なのであとは被害が少ないことを祈るしかない。
この位黄色くなっていて、尻の部分が少し青い位が丁度良い。
このような未熟果は残しておく。農協に入庫しても加工になるくらいなら、残しておいて落ちなかったら、安くなるけれども期日外で入庫した方がまだましだ。あまりバタバタしないようにする。
今になるとりんごも大きくなって良いのにな・・・。
午後になると空模様が変わってきた。
結構、残りました。農協に入庫しました。事務所で私が「きおうの入庫をもうちょっと余裕見た方が良いのでは・・・。」と言うと職員が、「おらは分からないけども、上の方から言われたもので・・・。」私は「現場を見ていない人間がそんなこと決めて良いのか?」と行ってけれども職員に当たってもだめだよな・・・。でも、何かの力が働いているような気がするのは私だけか?誰もこんなこと言わないのかな?みんなが賢いのか、おれが唯の変わり者なのか・・・・。まあ、変わり者で良い。回りに合わせろ事はない、言いたいこと言おう!
午後4時過ぎの空模様です。被害が少ないことを祈る・・・。
昨夕21号の影響を見回りにいきましたら、すでに相当落とされてました。
その後午後8時まで吹き荒れてましたので、今年のロスは膨大だと諦めてます。
黒星病に台風では、今年のりんごは全国的に品薄が続きます。
もう3年連続です。(過去2年は10月の日照不足でふじの良品が払底してました)
ここ2-3年、特に昨年の青森県(津軽)での多発で、今期も苦戦されている由を今年5-6月ごろ知りました。
松本で青森県から入れた苗木に耐性菌が発見されたということで、今年長野でも対策チームが設置されました。
当県ではEBI/DMI剤の耐性が始まっているようで、今年は黒星病の罹患が葉、実とも多く6-7月まで多少感染が長引いていた模様です。
慣行園での罹患の程度は酷いというほどではなく、従来よりも罹患が散見される実の数が多いという程度ではあります。
過去10年以上にわたり、同剤を開花開始と落花期に散布してきた結果です。
また40-50年の老木を現役で残している樹勢の弱い樹も多いことも罹患しやすい原因でしょう。
耐性の気配は2015年ごろから私は感じてました。
ネット検索で青森県の対策や植物防疫の論文をみてますと、推奨散布は、展葉期 べフラン、開花・落下期にフルーツセイバー(+ジマンダイセン)、ファンタジスタ(+ジマンダイセン)
本年度の同時期の貴地散布では、5日置き、あるいは3日置きに追加散布で、薬剤在庫も底をつくような激発モードだったという話も聞きました。
7月時点の報告書では、昨年大発生の後なので、根絶という抑制は効かないが、徐々に発生が減少していくことを予想しているという内容です。
やまさん さんの園では罹患状況の実際はいかがでしたでしょうか?
お教えいただえますと幸いです。
長野県でも来季からEBI/DMI剤は耐性を恐れて防除暦から外すと思われます。
私は、フルーツセイバーとファンタジスタに食酢(ミツカン清泉酸度15)の200倍希釈を加用します。
8/25日に 長野県自然栽培実行委員会が立ち上がりまして、シンポジウムに木村秋則さんが基調講演をなさいました。
その中で、木村園は当然ながら上記食酢散布でおおよそ罹患を抑え込み(多少の被害果はあり)、知人の慣行園には食酢を加用するようアドバイスし、実際に一般の園よりもはるかに抑制できたそうです。それについては、試験場も調査に訪れているとのお話でした。
木村園同様に、私も1反歩20本のみ試行しているJAS園(ただし黒星病EBI剤だけは使用)の枝洗いは上記食酢50倍希釈をしています。
(慣行園は来季から実施する予定です。)
この耐性菌蔓延の状況では、JAS園化しようとしても対策剤は外せません。