後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

戦争を絶対にしない決心の為に(2)日本人は真摯に反省すべき

2015年03月14日 | 日記・エッセイ・コラム
最近、Face Bookの私の記事へフランス人と結婚しているMotoko Boutdumondeさんという方から衝撃的な内容のコメントを頂きました。
・・・ 私はフランス国籍ですが、日本生まれの日本人。主人はフランスの中部出身のフランス人ですが、アルジェリアには若いころからよく行っていました。子供たちはフランス人です。そしてドイツの学校教育の内容を教えてくれた従妹は日本人で家族ぐるみドイツのデュッセルドルフに駐在しています。従妹の子供たちは現在イングリッシュ・スクールで学んでいます。・・・・という書き出しで、フランスやドイツの学校で第二次世界大戦のことをかなり詳しく教えているというのです。そしてそれに続けて長文のコメントを頂きました。
その趣旨は日本人は過去の周辺国の武力占領の歴史を真摯に反省していないように見える。反省して、その事実を国際的にもっとアピールしないと中国や韓国やその他の国々から日本は永遠にいじめられ続けると書いています。
また戦争の話で恐縮です。この先は読みたくないという方々の為に昨日、八王子の南大沢で撮ってきた春爛漫のような花屋さんの写真をお送りいたします。









さてMotoko Boutdumondeさんから頂いたコメントは長文なので、その内容を整理して、幾つかの問題を以下のように提起したいと思います。
(1)若いMotokoさんは日本の学校で第二次大戦のことをほとんど教わらなかった!
日本の歴史を教える科目では必ず縄文時代から始まって、弥生時代。古墳時代、飛鳥奈良時代、平安時代とえんえんと続き、明治維新以後の歴史は最後に教えます。どの学校でも時間切れになって、先生はあとは自分たちで教科書を読んでおけと言って、試験にも明治維新以後の歴史の問題は出ないのです。ですからMotokoさんはフランスに行ってから日本軍の残虐行為を知ったのです。それは「旧日本軍の残虐行為」というキーワードで検索すると胸が悪くなるような事実が沢山出て来ます。日本の学校の歴史教育をどのようにしたら良いのでしょいうか?
(2)日本人は武力占領の過ちを真摯に反省していない!
真摯に反省するとは日本が他国を武力占領し他国の人々に塗炭の苦しみを与えたことを認め、その過ちを深く反省し、誠意をもって謝罪することです。
第二次大戦で日本軍は中国、フィリピン、シンガポール、インドネシア、マレーシア、ベトナム、カンボジア、ラオス、などを武力占領し、その国の人々を苦しめたことは紛れのない歴史的事実なのです。日本は加害者です。被害者ではないのです。
たとえばインドネシアでオランダ人に与えた苦しみは「白馬事件」というキーワードで検索すれば出てきます。
日本人は全国が空襲で焼野原になったことや原爆の事だけを理由に戦争反対を言います。戦争が人間を悪魔にして、自分たちも残虐行為をしてしまった。だから戦争は絶対にしないという発言がないのです。要するに戦争反対の理由が片手落ちなのです。これでは外国人が日本は反省していないと言うのは当然です。
(3)ドイツは真摯に反省し、学校教育でもナチスのホロコーストを教えている
私がくだくだ書くよりもMotokoさんのコメントを以下に抜粋します。
・・・・日本とドイツの決定的な違いは、過去自分の国がした過ちについて今の世代への教育の仕方と、罪を認め反省し真摯に自戒していることの外へのアピールの仕方です。
ドイツの子供は精神的ストレスになる程に徹底的に学校で教わるみたいです。いかに酷いことを先人達がしたのか具体的に教えるのです。それは、でも、その子達を結果的には守るために教えているのです。日本は島国だから、周辺諸国の人とダイレクトに交わる機会がヨーロッパに比べて低いから、日本で教わってることだけを鵜呑みにして、韓国や中国に行ったとき何も知らないで、のほほんと会話をするので痛い目に合うんじゃないかといつも心配しています。・・・・
ドイツ人が行ったユダヤ人たち500万人以上の殺戮はドイツの大きな負の遺産です。それを認め、真摯に反省しているのです。そして反省していることを外国へアピールしているのです。
Motokoさんの長文のコメントには他にも幾つかの考えるべき項目がありますが今日はこれで一応終わりとします。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)