稲田は四季折々美しい風景を見せてくれます。春、田植え前に一面に水をはった田圃もすがすがしい光景です。
田植えが終わったばかりの小さな稲は可愛いものです。梅雨が音も無く青い稲に降り注ぎ、やがて夏が来ます。
田圃には稲の香りがあふれ、稲が勢いよく成長しています。
そして秋になると穂先が垂れ、黄色い稲田が広がります。刈り取った後の切株や穭稲の淋し気な冬の風景にも心惹かれます。
こんな四季の稲田の風景は人間が作った自然な風景です。それが好きな私共はよく稲田を眺めにいきます。
昨日も都内で珍しい本格的な稲作農家の田圃を眺めに行きました。車で1時間30分もかかる町田市の小山台という所です。昨日撮って来た写真をお送りします。
1番目の写真は町田市の本格的な稲作農家の田圃の様子です。
2番目の写真は稲田の中に入って行って撮った写真です。
3番目の写真は米が実って穂先が垂れている光景の写真です。まだ黄金色にはなっていませんが。
4番目の写真は昔から大切にして来たような大きな柿の木に、百匁柿がたわわに実っている光景です。この地域は本当の農村だったことが偲ばれます。
5番目の写真は田圃の向こうに繁っている雑木林の風景です。昔は人々が薪を取ったり、落ち葉を集めて堆肥を作ったりし、生活には欠かせない雑木林だったのです。現在はあまり使わないので自然林になっています。
手入れしない自然林も美しいものです。
写真は何時ものように家内が走り回って撮りました。
こうして昨日ものんびりと秋の日の午後を楽しみました。
写真を撮りながら不思議に思います。一体、東京都の米の生産量はどのくらいなのでしょう?
帰宅してから調べたら2017年の東京都内では米が583トンも収穫されているのです。
こんなに多量に都内でお米が採れているのには吃驚します。
しかし都道府県別の米の生産量を見ると東京都は最も少ないのです。
全国でとれる米の生産量の合計は 7,824,000 トンです。
トップは新潟で、北海道、秋田と続きます。コシヒカリ・ひとめぼれ・あきたこまちなど有名ブランドのある県は生産量も多いようです。
それでは、米の収穫量のランキングを見ていきましょう。
(https://yattoke.com/2018/04/24/rice-production/ )
このデータは2017年の米の収穫量に基づいています。
1、新潟、611,700トン
2、北海道、581,800
3、秋田、498,800
4、山形、385,700
5、茨城、358,900
6、宮城、354,700
7、福島、351,400
8、千葉、299,700
9、栃木、294,200
10、岩手、265,400
11、青森、258,700
12、富山、205,300
13、長野、203,200
14、兵庫、183,400
15、福岡、181,700
16、熊本、175,500
・・・中略・・・
41、奈良、44,900
42、和歌山、33,300
43、山梨、27,200
44、大阪、26,100
45、神奈川、15,700
46、沖縄、2,190
47、東京、583
(出典:農林水産省 2017年統計)
以上のランキングを見て驚くことは北海道が2番目に多量の米を作っていることです。
昔は北海道は寒すぎて米が採れないと言われていました。品種改良で寒さに強い稲が出来たのです。
もう一つ注目すべきは東北地方のお米の生産量が目立って多いことです。
私共高齢者は昔学校でお米は暖かい九州や四国で沢山取れますと教わりました。
それが何時の間にか逆転してしまったのです。これも時代の流れです。
ところで美味しい米の品種は何でしょうか?
コシヒカリやあきたこまちは皆様もご存知と思います。
しかしそれら以外にも様々な米の品種があります。
そこで有名な米の品種とその生産都道府県を紹介します。
品種ごとの味わいが違うのです。
1、コシヒカリ
コシヒカリは日本で最も有名な米の品種です。特に新潟県魚沼産のコシヒカリはブランド米として有名です。
しかし、コシヒカリ自体は新潟県のみならず全国各地で生産されています。
甘みが強く、余韻が長いのが特徴の米です。
2、あきたこまち
あきたこまちはその名のとおり秋田県で作られる米です。モチモチとした食感と粘り気の強い米です。この柔らかさと粘り気が美味しいのが特徴です。柔らかめの米が好きという人に良い米です。
3、ササニシキ
ササニシキは宮城県が誇る米です。一昔前は米といえばコシヒカリかササニシキといわれるほど有名でしたが、昨今は知名度が低くなってきている感があります。
しかし、独特のさらりとした味わいは素晴らしく、固めでさっぱりした味わいの米を求める人に好まれるそうです。
4、ヒノヒカリ
大分県で最も多く栽培されているヒノヒカリは、コシヒカリと黄金晴を親に持つ非常にバランスに優れた米である。コシヒカリよりも安価ながらも、味わいの系統が似ていることから普段使いの米として強い人気がある。炊く際は少し水を多めに入れるのがコツだ。
5、つや姫
つや姫は昨今注目されている山形県の米です。その強い甘みと、旨味・コクの豊かさは時にコシヒカリを凌ぐと言われています。
東北の米の美味さを知るためには欠かすことのできない品種です。
6、ゆめぴりか
一昔前、北海道の米は不味いと言われていました。しかし、その常識を決定的に覆したのが、このゆめぴりかです。
しかし美味しい米の評価はいろいろ分かれます。もう一つのランキングを示しましょう。
本当に美味しいお米「厳選10種」、https://food-drink.pintoru.com/rice/
1、北海道産「ゆめぴりか」
2、山形県産「つや姫」
3、新潟県魚沼産「コシヒカリ」
4、秋田県南産「あきたこまち」
5、岩手県南産「ひとめぼれ」
6、山形県産「はえぬき」
7、熊本県城北産「ヒノヒカリ」
8、北海道産「ななつぼし」
10福岡県産「元気つくし」
さてこれだけ多数の品種が並んでいると選ぶのに苦労します。
スーパーに行くと毎回選ぶのに苦労するのは私だけではないでしょう。
高い米を買えば美味しいという原則はあります。しかし原則には必ず例外があります。
それと安い米でもサラダ油を少し加えて炊くと美味しいご飯になります。酒やもち米を加えると粘り気のあるご飯になります。
皆様はお米に対してこだわりをお持ちでしょうか?
それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)