後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

新年のご挨拶です

2017年12月31日 | 日記・エッセイ・コラム
   謹賀新年
       2018年   元旦

        
   新年にあたり皆様のご健康と
   平和をお祈りいたします。

   昨年中はこの欄のつたないい記事をお読み頂きまし              
   て誠に有難う御座いました。
   どうぞ本年もよろしくお願い申しあげます。後藤和弘


新春にあたり早春に咲く水仙、西洋サクラソウ、ヴィオラとパンジーの植え込みなどの写真をお送りします。昨年、自分で撮った写真です。














今年の重大ニュース(3)読売新聞の読者が選んだ十大ニュース

2017年12月30日 | 日記・エッセイ・コラム
時の流れの早いもので、アッと言う間に大晦日になってしまいました。
今年も皆様に私の拙文をお読み頂き、さらに心暖まるコメントなどを頂き有難うございました。とても感謝しています。
さて自分の頭でよく考えた今年の重大なニュースを選ぼうとしていましたが、もう大晦日になってしまいました。迷って収拾がつかなくなりましたので、読売新聞が読者の投票で選んだ「海外10大ニュース」と「国内10大ニュース」をお送りしてこの連載の終りにしたいと思います。
以下は得票順に示しましたが、順位は人それぞれの考えによって違ってくると思います。ですから順位にこだわらず、嗚呼、今年はこんなことがあったと思い返しながらご覧下さい。
読売新聞が2017年の「海外10大ニュース」と「国内10大ニュース」について12月2~19日の募集期間に読者の投票を集計したものです。
1万1511通の応募があり、うち有効は1万1352通でした。(http://www.yomiuri.co.jp/feature/top10news/?from=yfooter_bc )
それでは以下に海外十大ニュースを示します。
集計結果一覧(トップ10)
【1位】トランプ米大統領が就任
【2位】北朝鮮が6回目の核実験。弾道ミサイル発射も相次ぎ強行
【3位】金正男氏、マレーシアの空港で殺害
【4位】ノーベル文学賞にカズオ・イシグロ氏
【5位】韓国・朴大統領の罷免決定
【6位】仏大統領にマクロン氏。最年少39歳
【7位】英政府がEU離脱を正式通知
【8位】米ラスベガスで銃乱射、58人死亡
【9位】トランプ氏が「パリ協定」離脱表明
【10位】メキシコ地震、死者369人

なお過去5年トップ3も示します。
■2016年
1:米大統領選でトランプ氏勝利
2:英国民投票で「EU離脱」過半数
3:韓国・朴大統領、友人女性の国政介入疑惑で窮地に
■2015年
1:パリで同時テロ。「イスラム国」の犯行
2:ネパール大地震、約9000人死亡
3:米国とキューバが54年ぶり国交回復
■2014年
1:エボラ出血熱でWHOが緊急事態宣言
2:韓国で旅客船「セウォル号」が沈没
3:ノーベル平和賞にパキスタンのマララさんら

続いて国内の十大ニュースを以下に示します。
【1位】14歳棋士、藤井四段が29連勝の新記録
【2位】天皇退位特例法が成立。19年4月末退位、5月改元へ
【3位】横綱日馬富士が暴行問題で引退
【4位】眞子さま婚約内定
【5位】衆院選で自民圧勝。立憲民主が野党第1党に
【6位】陸上100メートル 桐生、日本人初の9秒台
【7位】神奈川・座間のアパートで切断9遺体
【8位】上野動物園でパンダ誕生
【9位】「森友」「加計」問題などで内閣支持率急落
【10位】稀勢の里が第72代横綱に

なお過去5年トップ3も示します。
■2016年
1:熊本地震、50人死亡
2:東京都知事に小池百合子氏。築地市場の豊洲移転延期、五輪施設計画見直し
3:リオ五輪、史上最多のメダル41個
■2015年
1:ノーベル賞に大村、梶田両氏
2:ラグビーW杯、日本は3勝の歴史的快挙
3:「イスラム国」が日本人2人を拘束、殺害映像を公開
■2014年
1:御嶽山噴火で死者57人、行方不明者6人
2:消費税8%スタート
3:ノーベル物理学賞に青色LEDを開発した赤崎勇、天野浩、中村修二の3氏

最後に私自身が重要だったと考える国外ニュースと国内ニュースを一つずつ選んで少し詳しく紹介します。
国外ニュース【2位】北朝鮮が6回目の核実験。弾道ミサイル発射も相次ぎ強行(ソウル 水野祥記者)
 北朝鮮が核ミサイル能力を大幅に向上させ、9月3日に6回目の核実験を実施した。日本政府は、爆発威力を広島に投下された原爆(TNT火薬換算で15キロ・トン)の10倍超となる過去最大の約160キロ・トンと推定し、「水爆も否定出来ない」と分析した。
 大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星14」も7月4日に初発射。通常より高い高度で打ちあげているが、計3回のICBM発射で能力を着実に向上させており、通常角度で発射すれば米本土に到達するとみられている。首都ワシントンに届く核ミサイルの完成が近づく中、米トランプ政権は北朝鮮への軍事攻撃も辞さない構えを示し、朝鮮半島情勢の緊張が高まっている。
 国連安全保障理事会は核実験を受け、9月11日に北朝鮮への原油の輸出量に上限を設定するなどの追加制裁決議を全会一致で採択した。北朝鮮は反発し、同15日に北海道上空を通過する中距離弾道ミサイル「火星12」を発射。11月29日には「火星15」を発射し、「核戦力の完成」を主張した。その後も米朝が対話に乗り出す気配は見えておらず、米朝間の緊張が続いている。

国内ニュース【9位】「森友」「加計」問題などで内閣支持率急落
衆院予算委員会で学校法人「加計学園」の獣医学部新設問題について答弁する安倍首相(7月24日)
 読売新聞社が6月17~18日に実施した全国世論調査で、安倍内閣の支持率が前月を12ポイント下回る49%に急落。東京都議選で自民党が歴史的惨敗を喫した後の7月7~9日調査では2012年の第2次安倍内閣発足以降で最低の36%まで下がった。学校法人「森友学園」や「加計かけ学園」を巡る問題で、安倍首相の答弁や政府の説明が批判されたことなどが影響した。10月の衆院選後に支持率は52%に回復し、その後も5割台を維持したが、12月8~10日調査で政府が「森友」「加計」問題を十分に説明していると「思わない」人は78%に上った。

以上の「海外10大ニュース」と「国内10大ニュース」を眺めていると、嗚呼、今年もいろいろなことがあったなあという感慨が湧いてきます。そしてそれらはやがて忘却の彼方へ消えていきます。
今日は日曜日なのでこれからミサに行き、夜には除夜の鐘を聞いて今年も暮れます。

今日の挿し絵代わりの写真は近所の園芸農家で撮って来た花の写真です。

大晦日にあたり皆様へ感謝します。そして皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。
来年もよろしくお願い申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)






今年の重大ニュース(2)衆議院選挙での小池さんの挫折と自民党の圧勝

2017年12月27日 | 日記・エッセイ・コラム
今年の国内ニュースで私が悲しんだり驚いたりしたものは沢山ありますが、驚いたものは10月の衆議院選挙での小池さんの挫折と自民党の圧勝でした。小池知事が「希望の党」を立ち上げ、それに民進党が合流して自民党を破る勢いでした。
しかしここで小池さんが決定的なミスを2つして挫折して、自民党が圧勝し「自民党の一強政治体制」が確立してしまったのです。
2つのミスは後に立憲民主党を作った一派を排除したことと、小池さん自身が希望の党の代表にはなったが衆議院選挙に立候補しなかったことです。結果は自民党の一強政治体制がゆるぎなくなり日本の将来が安倍総理にゆだねられることになったのです。
10月21日の選挙後、自民党のある幹部は次のように言っていたそうです。
『“最大の功労者”は小池百合子・希望の党代表と前原誠司・民進党代表ということになります。自民党議員は言ってはばかりません。  
小池と前原には足を向けて寝られない。負け戦を勝つことができただけではない。最大野党の民進党を解体して野党連合を破壊し、再び自民党長期政権の道筋をつけてくれた。立憲民主がいくら議席を増やしても、左派政党は国民の広い支持を集めることはできないから恐くない。功労者の小池と前原の2人なら喜んで自民党に迎え入れてもいい』
過去にこんなにも混乱した衆議院選挙はあったでしょうか?
そこで今日はこの日本の将来を決めた重大ニュースの経緯を簡単に振り返って見ます。
ことの始めは安倍さんの独断的解散がきっかけでした。急に小池さんが突然「希望の党」を結成したのです。
その結果、「自民・公明のグループ」と「希望・民進・維新というグループ」と「共産・社民・その他のグループ」の3つのグループの三者対抗戦になってしまいました。
この3つのグループが475定員の衆議院議員の議席を争う選挙が10月21日の衆議院選挙だったのです。
そうすると誰が考えても「自民・公明のグループ」が議席を40以上減らし475席の半分以下になりそうでした。
新しい衆議院議員の開会冒頭では次の首相の投票が行われます。
衆議院選挙後の国会で「希望・民進・維新というグループ」と「共産・社民・その他のグループ」の野党が団結して統一候補投票すれば自民党は政権を失うことになるのです。
しかし小池さんは「希望の党」の代表として衆議員選挙に出馬しなかったのです。これで「希望の党」は勢いをそがれ瓦解する運命になったのです。
その上、小池さんは民進党のリベラルな枝野さん達を排除したのです。これで「希望の党」は瓦解する結果になったのです。
そこで安倍さんの身勝手な解散の後で起きた混乱を明快に整理してみましょう。
(1)この時期に解散すれば自民党の議席が増えると判断したので安倍さんが独断的に解散しました。
(2)これを政権交代のチャンスと考えた小池さんが「希望の党」を結成し、自分がその新党の代表になりました。
(3)希望の党のマスコミ人気を見た前原さんは民進党の希望者は希望の党の公認候補になって良いと事実上の合流を認めたのです。しかし小池さんは民進党の枝野さん達を排除して合流を拒否したのです。
(4)その結果宙に浮いた枝野さんたちが立憲民主党という新しい政党を立ち上げました。
以上の経緯の後、10月21日に選挙が行われました。
その結果は以下の通りになったのです。
自民・・279議席
立憲民主・・50議席
希望・・49議席
公明・・29議席
共産・・11議席
維新・・9議席
社民・・1議席
こころ・・0議席
諸派、無所属・・26議席
(衆議院議員定数、475)
この結果は自民圧勝で、希望の党が惨敗です。小池さんに排除された枝野さんの立憲民主党が勝利し、野党の第一党になったのです。
安倍さんの個人的な考えで解散しましたが、それが作戦勝ちになり、自民・公明で憲法改正の提案が出来る3分の2以上の議席を獲得したのです。
これらの結果は日本の政治を自民党一強の体制にし、将来の日本の方向を決めたのです。
やはり今年の重大ニュースと言っては間違いではないでしょう。

今日の挿し絵代わりの写真は10月の衆議院選挙の頃に都立薬草植物園で撮った写真です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)


1番目の写真は色とりどりに黄葉した睡蓮の葉のモザイク模様です。

2番目の写真はイヌサフランです。

3番目の写真はフヨウです。

4番目の写真はセイジです。

5番目の写真はチョウセンアサガオです。花の傍に丸い実もなっています。

6番目の写真は秋ソバの花です。

7番目の写真はコガネバナです。消炎剤や解熱剤に使えます。

重い内容の記事を書いて疲れたので農家と花の写真を

2017年12月27日 | 日記・エッセイ・コラム
この欄に一昨日から続けて重い内容の記事を3編書いたので疲れてしまいました。
お読み頂いた方々も少しお疲れになったと思います。
そこで今日は近所にある江戸時代の農家の写真と、そばの果樹農家の庭先にあった花の写真をお送りします。
さて3つの記事の題目を示すと以下のようになります。
「日本のサレジオ会宣教の先駆者、チマッティ神父のお墓詣りに行きました。」、12月24日 
「今年の重大ニュース(1)トランプ大統領就任と国際社会の激震」、12月25日 
「また詰まらない日記を書いてしまいました。」、12月26日 
最後の詰まらない内容の日記は「沈黙」の主人公のロドリゴ神父の墓にまつわる数奇な話でした。遠藤周作原作、スコセッシ監督が作ったの映画、『沈黙 -サイレンス-』をご覧いなった方々から数多くのコメントを頂き感謝しています。
それはそれとして、ここにお送りする農家の写真は立川市の川越道緑地古民家園に保存、展示してある江戸時代の小林家の農家です。場所の地図は、http://www.city.tachikawa.lg.jp/shogaigakushu/shisetsu/bunkazai/002.html にございます。
この農家は出入り自由なので座敷に上がり縁側で暫く日向ぼっこを楽しんで来ました。それから、おもむろに家の中を歩き回りながら写真を撮って来ました。
始めの3枚の写真はその農家の写真です。
帰り道には時々寄る大きな果樹農家があり、柿、ミカン、柚子や野菜を売っています。大きな温室ではパンジー、ビオラやシクラメン、胡蝶ラン、シンビジュームなどを売っています。
終りの2枚の写真はその大きな果樹農家で撮った花の写真です。
写真をお楽しみ頂けたら嬉しく思います。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)









また詰まらない日記を書いてしまいました。

2017年12月26日 | 日記・エッセイ・コラム
この日記は宗教にご関心の無い方々にとっては詰まらないと思います。老境の暇にまかせて書いた雑文です。
さて、今年の1月に私は『沈黙 -サイレンス-』という映画を見ました。遠藤周作の原作に忠実にスコセッシ監督が作った映画でした。
この映画の主人公のロドリゴ神父のお墓を発見したのです。いや正確にはロドリゴ神父のモデルになったキアラ神父のお墓です。
このお墓を調布市が文化財に指定していたのです。それを知らなかった私がクリスマスの日にサレジオ神学院を訪ね時、家内が見つけたのです。
今日の話はロドリゴ神父の勇気と愛の物語とモデルになったキアラ神父の墓にまつわる数奇な物語です。
話を分かりやすく進めるために、まずスコセッシ監督の『沈黙 -サイレンス-』のあらすじをご紹介いたします。
舞台は江戸時代です。
島原の乱も終り、江戸幕府のキリシタン弾圧がほぼ終了した時代に、2人のポルトガル人神父が無謀にも九州へ潜入して来たのです。勇気と情熱にあふれたロドリゴ神父とガルペ神父です。
二人が、かつて尊敬していた司祭のフェレイラ神父は棄教し、幕府側になってキリシタンを捕縛、棄教させる役をしているという噂です。潜入したロドリゴ神父とガルペ神父は隠れている信者達を深く愛し、納屋の中でミサをたてます。そしてその信者たちにかくまわれながらフェレイラ神父を探しまわります。
しかし2人とも捕まってしまい棄教を迫られます。ガぺラ神父は海に落とされた信者を助けようとして飛び込み、自分も役人に海に沈められて絶命します。
一方、ロドリゴ神父は生き伸びてフェレイラ神父についに会うことが出来ました。
しかしかつて尊敬していた師、フェレイラ神父は沢野忠庵と言う日本名を使用していて、逆にロドリゴ神父に棄教を迫ります。
苦悩の末に棄教したロドリゴ神父は幕府から日本名を貰い、処刑された日本人の妻女を妻としてあてがわれます。
そして死ぬまで幕府側のキリシタン取り締まりに協力します。
以上のようなストーリーですが、この物語の注目すべき点は、キリシタン弾圧のほぼ終わった頃に、無謀にも潜入をした神父がいたという事実です。そして2人の神父と隠れキリシタン達との強い絆です。愛の絆です。
この映画は28年前に「沈黙」を読み、感動したスコセッシ監督が長い年月をかけて準備し完成させた労作です。
映画の原作は遠藤周作の『沈黙』という小説です。遠藤周作は江戸幕府に捕らえられ棄教したというジュゼッペ・キアラ神父の事績を調べ上げ小説の主人公にロドリゴ神父という名前で登場させたのです。
ジュゼッペ・キアラ神父(1602年生・1685年没)は、イタリアのシチリア島生まれのイエズス会宣教師でした。遠藤周作の「沈黙」の主人公ロドリゴ神父のモデルとして知られていました。
イエズス会日本管区長代理だったクリストヴァン・フェレイラ神父が逮捕された棄教した噂を聞いて日本へ潜入したのです。フェレイラ神父を救出することを目的に寛永20年(1643)に潜入したのです、
しかし上陸直後に筑前国大島で、ジュゼッペ・キアラ神父らは捕えられました。拷問を受け、その後、江戸の小日向のキリシタン屋敷に送られたのです。キリシタン屋敷での拷問に耐え切れず棄教し、岡本三衛門の名前と妻を与えられ、その後43年間幽閉された末に84歳で病死しました。
キアラ神父は棄教したと伝えられますが、史料によれば最期まで心の中では信仰を保っていたとされています。
キアラ神父が病死した翌日、遺体はキリスト教では禁じてある火葬にされ、戒名「入専浄真信士」が与えられ、小石川無量院に葬られました。
戒名「入専」は「ジュセン」と読み、キアラ神父の「ジュゼッペ」から取ったものと考えられています。
その後、貞享2年(1685)に、笠の形が宣教師の山高帽のような一風変わった墓碑が建立されました。
この墓碑は、小石川無量院から雑司ヶ谷霊園、練馬サレジオ神学院と所在地を変遷し、現在の調布サレジオ神学院構内へと安置されたのです。
このキアラ神父の墓碑は、江戸時代の鎖国禁教政策という歴史と、それに関わる人物を物語る遺品として学術的価値の高いものであり、キリシタン墓碑研究の上でも重要であるとして、調布市が文化財に指定したのです。
詳しくは、http://www.city.chofu.tokyo.jp/www/contents/1505883028906/index.html をご覧ください。
私は先日のクリスマスの前日に、この墓に詣り、家内が写真を撮って来たのです。
その写真を加ええて『沈黙 -サイレンス-』という映画の場面の写真をお送りします。
今日の話はこれだけです。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)













写真の説明です。
1番目の写真は厦門から困難な船旅の末やっと九州に秘かに上陸したロドリゴ神父です。隠れキリシタン達に熱い歓迎を受け、匿われます。隠れキリシタン達の為に洗礼をし、ミサをたてます。

2番目の写真はガーフィールド が扮したロドリゴ神父と窪塚洋介 が演ずるキチジローです。
キチジローは何度も踏み絵を踏むような意志の弱い男です。そして銀300枚のためにロドリゴ神父を官憲に密告します。
しかしキチジロウーはロドリゴ神父に告解を聴いて貰い神の赦しをえます。キチジローは何度もロドリゴを裏切ります。
そしてロドリゴも棄教し、日本名を使うようになってもロドリゴを離れようとしません。キチジローにとってロドリゴは最後まで神父、パードレなのです。最後に2人が別れるときもキチジローは「パードレ、告解を聞いて下さい」と言います。
この2人の最後の場面は感動的です。窪塚洋介 の演技力に驚きました。

3番目の写真は棄教前のロドリゴと塚本晋也演ずるモキチです。

4番目の写真は左から順に、村長のイチゾウ、モキチ、ロドリゴ、ガルペの4人です。ロドリゴ以外は殉教しました。

5番目の写真はフェレイラの苦悩に満ちた顔の写真です。
ロドリゴを演じたアンドリュー・ガーフィールドの演技には厚みがあり慈愛が滲んでいます。しかし棄教を薦める昔の師、フェレイラへの舌鋒は激しく攻撃的でした。それでもついにロドリゴも棄教します。
フェレイラを演じたリーアム・ニーソン の演技も棄教の悲しみを讃え重厚なものでした。
弾圧する側の 井上筑後守( イッセー尾形 )や通辞( 浅野忠信)などの演技もそれぞれ役にあっています。
スコセッシ監督の丁寧な演出の結果です。

6番目の写真はジュゼッペ・キアラ神父の事績の説明板です。

7番目の写真はジュゼッペ・キアラ神父のお墓です。笠の形が司祭帽のような一風変わった墓碑です。戒名「入専浄真信士」が掘り込んであります。貞享2年という字も見えます。

今年の重大ニュース(1)トランプ大統領就任と国際社会の激震

2017年12月25日 | 日記・エッセイ・コラム
トランプ大統領の就任と彼が国際社会へ与えた混乱と激震は今年の重大ニュースに間違いありません。
今年の1月にはトランプ大統領の就任式があり、彼が新しい大統領に正式に決まったのです。
日本のマスコミは去年の11月から連日、トランプ氏の言動のニュースで大騒をしていました。トランプ氏がアメリカを変革し、世界を混乱に巻き込むと言い立てていました。
そこで今日はトランプ大統領就任と国際社会の混乱と激震を振り返ってみようと思います。
トランプ氏は大統領に就任すると、次々に大統領令にサインして選挙運動中の発言を実行する姿勢を鮮明にしたのです。実行出来たものもあり、今だに難航しているものもあります。難航しているものは議会の承認が必要な案件です。
そこで幾つかの大統領令を取り上げ、その後の成り行きを振り返ってみましょう。
(1)TPPからの脱退と地球温暖化防止のパリ協定からの脱退
一部のアメリカ人は昔から国連のような国際協調主義が嫌いなのです。国際外交は自分が決めるもので国連に指示されるべきではないと考えています。この考え方の延長に太平洋地域の多国間の経済関係を集団で取り決めようとする国際協調が嫌なのです。それはアメリカが主導権を持って2国間だけで決めるべき問題なのだ。これがアメリカ人の本音なのです。この案件は実行されました。TPPはアメリカ抜きで発足しました。
そしてアメリカの経済発展にとって有害だとして、地球温暖化防止のパリ協定からの脱退してしまったのです。努力してやっと出来上がった国際協調の成果のパリ協定から脱退してしまったのです。関係国へ与えた影響ははかり知れません。
(2)メキシコ国境に壁
アメリカは昔のメキシコとの戦争に勝利し、カルフォルニア、テキサス、ニューメキシコ、などの南部諸州をアメリカの領土にしました。
しかしそこにはメキシコ文化が残りメキシコ人にとって住みよい場所になっています。
中西部の保守的なアメリカ人は二言目には、「メキシコ人が職場を奪う!」と言って差別してきました。
失業率が高くなると必ずのようにうに「メキシコ人が職場を奪う!」という声が高くなるのです。
その上、アメリカでは車の運転免許さえ手に入れば生活上の身分証明書になり困らないのです。人を雇う時は車の免許だけで多くの場合良いのです。そして実はメキシコ経由で南米の国々からの不法入国も多いのです。トランプ氏の大統領令でメキシコ国境に壁を作ることはアメリカ人の南米人差別の本音でもあるようです。「トラブルメーカーのメキシコ人を締め出せ!」がアメリカ人の本音です。
このような世論に押されてトランプ大統領が壁を作ろうとしましたが予算が承認されないので難航しています。少しだけ壁を作って面子を立てたようです。
(3)オバマケアの廃止
アメリカ人の多くは医療保険は個人が保険会社から買うもので、国家が与えてはいけないという考えがあります。それが本音です。
貧乏人は高価な医療保険が買えません。ですからガンになっても高価な治療が受けられません。死んで行く他ありません。
それが嫌なら努力して金を稼ぎ高価な医療保険を自分で買うべきです。このような個人の努力が豊かなアメリカを作っているのです。
日本のように75歳以上になると全員医療費1割という制度など無のです。このような平等すぎる全員医療費1割という制度は絶対にアメリカ人には賛成できません。これがアメリカ人の本音なのです。ですからトランプ大統領はオバマケアを廃止しようとしました。
しかし議会の反対にあい、オバマケアを一部修正して存続することになりました。
(4)日本は見たことも無い巨大な船で車を運んでアメリカで自由に売っている!
トランプ大統領は就任後、このようなことを何度も言っていました。
その感情論は一部のアメリカ人の本音です。日本では確かにアメリカ車の関税はゼロです。しかし日本の安全基準や排ガス規制に合格しないとどんな車でも売ってはいけません。この日本の安全基準や排ガス規制は日本の車に合わせて作っているので、アメリカ車が排除されるのです。これがアメリカ人の本音です。なにせ感情論ですから日本の駐車場の狭さや道路の狭さもアメリカ車の締め出すためだと見るのでしょう。しかしこのような感情論はその後消えてしまいました。
日本の自動車業界は悪い影響を受けませんでした。一部の会社が工場建設予定をメキシコからアメリカへ変えただけです。
(5)米軍基地の費用は100%、日本が払え!70%では足りない!
アメリカ軍が日本まで行って駐留し日本を中国と北朝鮮の攻撃から守ってやっているのだから、当然その費用は全額支払うべきだという感情的本音なのです。トランプ大統領は就任後こんな感情論を言ってました。しかしその後は言わなくなりました。
日本人は駐留米軍の人件費や消耗品の費用を充分払ってきたことを理解したのです。
彼は従来の日米の外交関係に無知だっただけです。
(6)航空母艦打撃群を日本海に出して北朝鮮を威嚇しました。
これは議会の承認を必要としないので大統領の決定で実行されたのです。北朝鮮を威嚇するために3隊の航空母艦打撃群を日本海に展開したのです。そして韓米共同演習や日米共同演習を盛んにしたのです。
経済的圧迫も強化しました。しかし北朝鮮はその影響を受けないで長距離ミサイルの発射実験を相変わらず実行しています。核弾頭の小型化も努力しているようです。
トランプ大統領の砲艦外交は日本海の緊張を高め日本も戦争に巻き込まれる可能性が大きくなったのです。
(7)トランプ大統領はエルサレムをイスラエルの首都と認定しました。
これにはアラブ諸国はもとよりEU諸国も猛烈に反対しています。国連もこの首都認定を無効とする決議をしました。
しかしアメリカはこの決議の拒否権を持っているのでトランプ大統領はアメリカ大使館をエルサレムへ移転させようとしています。

その他、トランプ大統領はいろいろな混乱を国際社会へ与えて来ましたが、長くなりましたの今日はこのへんにします。
しかしどう考えてもトランプ大統領の就任と彼が国際社会へ与えた混乱と激震は今年の重大ニュースに間違いと考えられます。

今日の挿し絵代わりの写真は印象派の先駆者のヨハン・ヨンキント(1819~1891)の油彩画です。今日の記事の内容とは関係ありません。何故か懐かしいヨーロッパの風景が描かています。
mnnoblog さんのブログ;http://mnnoblog.exblog.jp/15483482/ より転載させて頂きました。
ヨハン・バルトルト・ヨンキント(1819年 - 1891年)は、オランダの画家、版画家です。
クロード・モネに影響を及ぼした印象主義の先駆者とみなされています。1862年にはクロード・モネを助け、モネは後にヨンキントを「師匠」と呼んでいたそうです。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)


1番目の写真は「オンフルールの港を出航する帆船」です。19世紀のヨーロッパはまだ帆船が実用されていたのです。出港する帆船を2艘の手漕ぎのボートが引っ張っています。しかし19世紀後半になると内部に蒸気機関やジーゼルエンジンがついて、港の出入りは簡単になりました。

2番目の写真は「パリのセーヌ川とノートルダム寺院」です。この風景は現在でもあまり変わっていないと思います。

3番目は「パリ、ノートルダム通り」です。古いヨーロッパの懐かしい街の風景ですね。

日本のサレジオ会宣教の先駆者、チマッティ神父のお墓詣りに行きました。

2017年12月24日 | 日記・エッセイ・コラム
サレジオ修道会は19世紀にイタリアで創設されましたが、現在はイエズス会に次いで世界で2番目に大きな修道会です。
日本には1928年にチマッティ神父等が来て宣教活動を活発に始め、数多くの学校を作りました。
東京都の調布市にはサレジオ神学校を作り、1965年にそこで帰天しました。享年86歳でした。
日本人を愛し、サレジオ会の日本人が第二次大戦で徴兵され、戦死する度に深く嘆き悲しんだのです。
墓はサレジオ神学校の裏手の地下室にあり遺骸も石棺の中に安置されています。
今日は思い立ってチマッティ神父のお墓詣りに行きました。
撮ってきた写真をお送りします。

1番目の写真は地下にあるチマッティ神父のお墓へ下りて行く階段です。

2番目の写真はチマッティ神父の遺骸の入っている石棺です。お墓です。

3番目の写真はチマッティ神父の資料館です。

4番目の写真は戦死したサレジオ会の日本人です。

5番目の写真は同じ場所にあるカトリック調布教会です。

尚、ヴィンチェンツォ・チマッティ 神父(Vincenzo Cimatti、1879年7月15日-1965年10月6日)の略歴は以下にあります。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%84%E3%82%A9%E3%83%BB%E3%83%81%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%86%E3%82%A3

日本へ
1923年、ローマ教皇がサレジオ修道会に日本の宣教地の一部を担当するように願った。サレジオ会の最初の宣教団の派遣から50周年にあたる1925年、9名の会員(司祭6人、修道士3人)が日本行きを指名され、46歳にして団長を拝命した。
来日初期
1926年2月8日に門司港に到着。2月16日宮崎で日本語の勉強を開始。一年後1927年2月よりサレジオ会がパリ外国宣教会より宮崎、大分、中津の三つの教会を受け継ぐ中で宮崎教会の主任司祭に着任。1928年、宮崎教区の教区長となり田野、高鍋、都城、別府、延岡など、次々と新しい教会を設立した。
1930年、大分に「ドン・ボスコ社」を創立。同年、日本人司祭の育成を目的に中津で小神学校を設立し、1933年、宮崎へ移転させた(後の日向学院)。一方で東京への進出も果たし、三河島教会を引き受けた後、1935年、東京都練馬区で修練院、神学校、サレジオ会独自の教育事業「育英工芸学校」(後の育英工業高等専門学校、現在のサレジオ工業高等専門学校)を開校。「ドン・ボスコ社」の出版事業の本部もここに置いた。
また、1933年、見放された年寄りや孤児たちのために宮崎で「救護院」という事業も設立し、この事業を維持するため、また発展させるために、1937年、邦人の修道女会「宮崎カリタス修道女会」(現在のイエスのカリタス修道女会)の創立を同サレジオ会員のアントニオ・カヴォリ神父と共に実現した。
戦前、戦時中、戦後
戦前や戦時中、キリスト教が外国の宗教として厳しく監視される中で、度々コンサートを開くことで音楽を通して教会に対する好感を培うように努めた。コンサートは奄美大島から札幌、占領下の満州、北朝鮮や韓国など各地で開催され約2,000回におよんだ。演目には宗教的な曲も交えその内容を説明しながら教義を伝えていた。1940年、教会の外国人責任者に対して辞職命令が出され教区長を辞職。宮崎を去って東京に移った。旅行を制限され、一時三河島教会の主任司祭となり、1943年末以降、空爆中でも練馬のサレジオ神学校で過ごした。戦後、破壊された事業を復帰させ、サレジオ会の新しい事業設立と発展に尽力した。
最期
70歳で管区長を退任。2年間役職なしで神学院の図書係となり手書きで図書の目録の完成に努めた。1952年末、調布のサレジオ神学院院長に就任。1962年、83歳で退任した。1965年10月6日、86歳で死去。「日本の土になりたい」との遺言にしたがい遺体は府中カトリック墓地に土葬された後1967年10月4日、調布サレジオ神学院の新聖堂が完成に伴い、棺は府中カトリック墓地から地下聖堂に移された。

関東ローム層の崖と冬木立のシルエット

2017年12月24日 | 写真
時の流れは早いもので今日は12月24日の日曜日です。夜にはクリスマスイヴのミサがあります。私共は今夜のミサに行きす。
西洋のカトリックやプロテスタント諸派のクリスマスは12月の25日ですが、ロシア正教のクリスマスは年が明けた1月の7日です。
ロシア正教会は、ユリウス暦(ロシアでは旧暦と呼ばれている)でクリスマスを祝うのです。現代の欧米のグレゴリオ暦から約2週間遅れているため、ロシアのクリスマスは1月7日になります。
そしてロシアでは、クリスマスよりも新年を迎え、祝うことがより重大な行事なそうです。ツリーも、サンタクロース(ジェット・マロース)も新年を祝うためのものだそうです。
キリスト教と言っても国々によってクリスマスの日も違いますし、祝い方も違うのです。
冬至の一陽来復の祝いも新年の祝いも国々によって違いますが、人々の心と時の流れは同じなのではないかと思います、
そんなことを考えながら関東ローム層の崖と冬木立の写真を撮って来ました。
JR南武線の稲城駅の西にある崖です。崖には火山灰が降り注いだ赤土が層状になっています。十数万年前から何度も噴火した富士箱根火山の火山灰なのです。悠久の時の流れを感じます。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)









関東ローム層とは?
関東ローム層とは関東地方に分布する火山灰起源の地層群の総称であり、火山活動に由来します。
群馬県新田郡笠懸村岩宿(現みどり市)の岩宿遺跡は旧石器時代の遺跡であり、石器は関東ローム層の中から発見されました。
南関東での関東ローム層は富士箱根火山に噴出灰が偏西風にのって堆積、風化、粘土化した赤土です。火山活動の時期の相違から、新しい順に立川ローム層、武蔵野ローム層、下末吉ローム層、多摩ローム層の4層に区分されています。
武蔵野によくある段丘は氷河性海面変動と地殻変動が重なることによって生じた地形であり、形成時代に応じたローム層に被われています。
関東ローム層は保水性が良いと同時に透水性も大きいという特徴を持っています。また、冬期に乾燥状態が続くと、地面の砂が強風に煽られて土ぼこりとなります。ロームが土ぼこりになりやすいのは、土粒子が細粒であり、細かくて軽いことが主な原因です。
(http://www5d.biglobe.ne.jp/~kabataf/yougo/B_nendai/nendai_kantouloam.htm より抜粋)

高齢者ホーム、せらび小金井の訪問、取材記

2017年12月22日 | 日記・エッセイ・コラム
皆様は高齢者が終の棲家にする老人ホームのことはご存知だと存じます。私も真剣に考えています。
そこで一昨日、株式会社日本ケアリンクが経営する数多くの施設の一つ、『せらび小金井』を訪問しいろいろと取材して来ました。
今日は老人ホームの『せらび小金井』を簡略にご紹介いたします。
一般に高齢者が入居する施設を評価する場合に、私は次の3つの良し悪しで総合的に評価しています。
(1)働いているスタッフの性格と物の考え方。
(2)施設のある場所の周囲の便利さと環境の良し悪し。
(3)施設の掃除の完璧さと入居料金の明瞭さ。
『せらび小金井』の総合評価の結論を言えば100点満点で95点ぐらいの感じがしました。
特に良かったのはインタビューに応じてくれた生活相談員の菅原さんの明るい性格と老人に対する温かい心です。本当に優しい女性なのです。
職場が楽しいですかと聞くと顔を輝かせて毎日が楽しくて幸せですと答えます。そして株式会社日本ケアリンクのスローガンである次の言葉どうりの職場ですと言うのです。
『支える人、支えられる人、みんな、しあわせ。』
この言葉どうりの職場なので介護福祉士でもある菅原さんはこの仕事をライフワークとしているようです。
スタッフのクオリティの良し悪しが一番重要なので、さらに他のスタッフの様子も聞いてみました。答えは「みんな私と同じです。支えられる人から元気を貰ってみんな、しあわせです」と言って微笑んでいます。
確かに、私の対応をしてくれた受付けの3人も態度が良いのです。
この株式会社日本ケアリンクの経営者の三浦 稔さんが従業員を大切にしているのでしょう。この事は末尾に少し書いてあります。
さて(2)施設の環境の良し悪しについ提供された写真と私が撮った写真に従ってご説明します。

1番目の写真は全54室3階建てのせらび小金井の全景です。JR中央線の武蔵小金井駅から北へ2Kmくらいの閑静な住宅街にあります。小金井駅からバスが頻繁にあり、最寄りのバス停から80mくらいの交通便利な場所にあります。

2番目の写真は隣接する住宅の道路から私が撮った写真です。施設の北側は広く芝生になっていて、その向こうには玉川上水の樹林帯が見えるのです。

3番目の写真も隣接する住宅の道路から私が撮った写真です。この隣は新しい住居が並んでいて何時も小学生や幼稚園児が歩いている住宅地です。子供の姿を見ると高齢者は元気になるので良い環境と思います。難点はコンビニやスーパーまで少し遠いことです。上の総合評価で95点としたのはこの遠方さで5点減点したためです。

4番目の写真は提供頂いたものですが富士山が見える3階の談話室です。

5番目の写真は提供頂いたもので入居者の入る個室のトイレ部分の写真です。何時もは戸が閉まっていて見えません。

さて、(3)入居料金の明瞭さや経営者の従業員の人事管理の様子は、HPのhttps://www.j-carelink.co.jp/cestlavie/index.html より抜粋し簡略にせつめいします。
一般に老人ホームは入居する前に多額のお金を払うようですが、日本ケアリンクの経営する数十の施設では大金は一切不要です。
せらび小金井では敷金の18万円余りを支払えば、あとは毎月一人あたり27万円支払えば3食提供されるのです。他のせらび施設では初めにまとまったお金を払う所もあります。
日本ケアリンクは、東京都下でもっとも早く認知症高齢者グループホームの運営をスタートし、現在は、地域密着型の高齢者施設「せらびシリーズ」を中心に事業を展開している会社です。せらびとは、フランス語でC'est la vie!=すばらしい人生を送ろうという意味です。真心のこもったサービスを提供していると言います。
家族および地域社会と密着することの重要性はまた別稿に譲り、今回は省略します。
その代わり三浦 稔社長の従業員の人事管理の様子を示す図面をお送りします。

6番目の写真は日本ケアリンクの正社員とパート等の構成比です。正社員が66%とはこの業界では多いそうです。上に書いた生活相談員の菅原さんも正社員だそうです。

7番目の写真はこの日本ケアリンクの社員の増加の様子を示す図面です。経営が安定している様子が伺えます。
そして日本ケアリンクの社員の給与や休日については、募集要項に明記してあり情報の透明性も好感が持てます。
さて一回だけの訪問で『せらび小金井』の実態がわかるものでしょうか?
実は友人が入所していて彼からもご意見を聞いた結果、上で書いたことは正しいようです。
なお彼は昔の陸軍士官学校を卒業し中尉として戦闘機に乗って活躍していた勇士でした。
独り暮らしをしていましたが95歳になったので、自宅の近所の、せらび小金井に入ったのです。せらび小金井の周囲は犬を連れてよく散歩していたと話していらっしゃいました。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

アメリカと北朝鮮が軍事衝突した場合の冷厳な分析

2017年12月22日 | 日記・エッセイ・コラム
戦争は嫌ですね。何時までも平和が良いですね。このように言って多くの日本人は北朝鮮とアメリカの戦争の可能性を考えません。
もしその戦争が起きたらどのような被害が起きるか考えません。日本人は戦争にコリゴリしていますから身近に北朝鮮と戦争が起きようとしていても一切、思考停止の状態です。そして感情的に日本人の拉致被害だけを声高く叫ぶだけです。戦争のことになると日本には感情論が溢れますが、冷徹な分析や客観的な被害予測が無いのです。これは大変困ったことです。
ところがアメリカは流石に冷静です。アメリカと北朝鮮の軍事衝突した場合の冷厳な分析を徹底的にしているのです。
アメリカでは共和党のある上院議員が言っているように北朝鮮と武力衝突をすれば必ず全面戦争になると予想しています。そしてこの全面戦争の被害は最大で210万人だろうと分析しています。
そのニューズウイーク社の報道はアメリカのマスコミに流れているので、多くのアメリカ人の常識になっている筈です。
ところが日本ではこのような客観的分析がされていないで拉致被害の感情論だけがマスコミで報道されています。
そこで今日は東洋経済on line に12月22日に掲載された「ニューズウィーク日本版」の『もし米朝戦争になったら勝つのはどっちか?ソウル・東京核攻撃で死者は最大210万人に』という記事の抜粋をここにお送り致します。
驚くような怖い内容ですが、冷静にお読み下さい。詳しくは、http://toyokeizai.net/articles/-/200146 をご覧下さい。

(1)総合的な軍事力で上回るのは?

アメリカと北朝鮮は数十年にわたり敵対し、万一の軍事衝突に備えて大量の兵器を備蓄してきた。もし軍事衝突が現実のものになれば、米朝は次のような現実に直面するだろう。
米軍は世界最強で、北朝鮮を圧倒するのは間違いない。だからといって、軍事衝突でアメリカが容易かつ速やかに北朝鮮を倒せる保証はない。
世界133カ国・地域の軍事力をランク付けしている米「グローバル・ファイヤーパワー」(GFP)によれば、2017年度版の1位はアメリカで、北朝鮮は23位だった(同ランキングは、人員、兵器の種類、地理的要因などを含む50以上の要素を総合評価したもの)。

(2)兵力と装備の比較
GFPによれば、米軍兵士は約130万人、予備役は99万9000人。北朝鮮軍は現役兵士が110万人だが予備役は550万人おり、合わせると世界4位の人数だ。
韓国駐留の米軍兵士は約2万8500人だから、もし突発的に米朝戦争が起きれば人員、物資とも北朝鮮軍に圧倒される。だが戦闘の主力は韓国軍だ。韓国軍兵士は約62万7500人、予備役も520万人いる。在日米軍4万5000人から直ちに増援を送る準備も整っている。
空軍力では、アメリカが北朝鮮を圧倒する。米軍には合計で約1万3760機の軍用機があるが、北朝鮮軍は1000機にも満たない。
米軍はさらに、戦車5884台、装甲戦闘車4万1062台、軍艦415隻(うち10隻は空母、2隻は新たに建造中)を保有している。6000億ドル近い国防費は世界最高。韓国に新型迎撃ミサイルTHAAD(高高度防衛ミサイル)を配備するなど、北朝鮮のミサイルを迎撃するミサイル防衛体制も整えている。
一方、北朝鮮が保有する戦車は5025台、装甲戦闘車は4100台、国防費も75億ドルと、アメリカに遠く及ばない。約967隻の船を保有するが、うち468隻は巡視船で空母は1隻もない。

(3)ソウルと東京を核攻撃したら死者は最大210万人に
米朝戦争が起きれば流血の大惨事になる
軍事専門家のほとんどは、米朝戦争になれば必ずアメリカが勝利するに決まっていると言う。だが同時に多くの専門家は、米軍や韓国、日本、米領グアムの数百万人が犠牲になる可能性もあるとみる。
米議会調査局が2017年の10月に発表した報告書は、米朝戦争が起きた場合、通常兵器しか使用しない場合でも、最初の数日で最大30万人が死亡すると推計した。米ジョンズ・ホプキンズ大の北朝鮮分析サイト「38ノース」が10月に発表した別の報告書は、もし北朝鮮が韓国の首都ソウルと東京を核攻撃した場合、両都市で死者が最大210万人に上ると推計した。
米軍の最高機関である米統合参謀本部は10月下旬、北朝鮮が開発する核兵器や関連施設を破壊するには、地上侵攻しかないとする見解を示した。北朝鮮の核兵器や通常兵器の保管場所に関する情報がほとんどなく、空爆で完全に破壊することができないからだ。米軍が地上侵攻に踏み切れば、北朝鮮と国境を接するロシアと中国の利害が絡み、事態が極めて複雑になる。中ロ両国には、親米政権による朝鮮半島の統一を避けたい思惑があるからだ。

以上を要約すると次のようになります。
(1)小さな軍事衝突でも必ず全面戦争になり、米韓地上軍が北朝鮮を占領するまでは戦争は止まらない。
(2)北朝鮮が開発する核兵器や関連施設を破壊するには、地上侵攻しかない。
(3)初戦の数日で戦死者は30万人程度になり、米軍や韓国、日本、米領グアムの数百万人が犠牲になる可能性もある。

狂気の北朝鮮相手では事が始まれば、大戦争になり完全に北朝鮮を占領しない限り終結しないという厳しい予測です。そしてその予測がアメリカ国民の共有する常識になっているのです。
このような分析は日本では殆ど報道されていません。
損害の膨大さでアメリカは慎重になるのは当然です。一旦武力衝突が起きればベトナム戦争のような泥沼の戦争になるのです。
日本人は冷静にこの事実に対処し、戦争回避の努力をするべきではないでしょうか?
もっと厳しい分析と戦争回避の議論をするべきではないでしょうか?
続きは又別稿で書いてみたいと思います。

今日の記事に内容は殺伐とした恐ろしいものでしたので、挿し絵代わりの写真は12月の花屋さんの店先の花の写真をお送りします。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)






「中国の巨大経済圏、一帯一路構想に欠落する相互尊敬と人類愛」

2017年12月20日 | 日記・エッセイ・コラム
これは暇な老人の雑談です。言いたいことは中国共産党は外国の立場を尊重しないということです。ひとかけらの人類愛も持っていないということです。
私は中国が好きです。親しい友人もいます。しかし習近平主席の推進している「巨大経済圏、一帯一路構想」には懐疑的になっているのです。
中国が好きなので、この構想に対して好意的な記事を年12月7日に掲載しました。「中国主導の巨大経済圏、一帯一路とアジア人の立場の向上」です。
そうしたら、ある方から、それは楽観的過ぎるというご意見を頂きました。教えて頂いた関連の資料を読み込んでみたら、この壮大な構想の実現が困難そうなことが分りました。そこで12月16日に「中国主導の巨大経済圏、一帯一路の完成には長期間かかる」という記事を書いて軌道修正をしました。
この2つの話を要約して簡単に書くとこうなります。
・・・経済的に急成長した中国が世界の覇権を握る勢いです。特に世界の経済に分野では、中国はアメリカ、ロシア、そしてEUと競い、世界の経済的主導権を握りつつあります。今後、中国はアメリカと並んで世界の秩序の規範を決めるようになるのです。
「一帯一路」構想は、中国によるインフラ建設を沿線国で推し進め、一大経済圏をつくりあげるということが建て前です。ところが、実際には中国側の契約不履行や工事中断が相次いでおり、また、仮に完成したとしても、中国側に高い金利を要求され、実質的に中国に支配されるというケースが相次いでいます。雑に言ってしまえば中国がアジアからヨーロッパに渡る地域にある弱小国を植民地にしようとする構想なのです。・・・・
それでは何故、中国共産党の習近平主席はこのような考えを持っているのでしょうか?
答を書いてしまえば彼が全ての外国を見下す中華思想の持主だったからです。全ての外国のいろいろな立場を尊重しないからです。キリスト教国にある人類愛の善意も完全に無視しているからです。
この中華思想はトランプ大統領の「アメリカ・ファースト」の対極になって「中国さえ良ければ良い!」という思想が「一帯一路」構想の基底低音になっているのです。これでは関連する多くの国々の協力は得られません。
このように書くと習近平主席の中華思想は何処に書いてあるという質問が出ます。
それは、「中国の夢――中華ナショナリズムの復興」(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52725 )に書いてあるのです。
・・・誰しも理想を追い求めるもの、そして自らの夢がある。現在みなが中国の夢について語っている。私は中華民族の偉大な復興の実現が、近代以降の中華民族の最も偉大な夢だと思う。この夢には数世代の中国人の宿願が凝集され、中華民族と中国人民全体の利益が具体的に現れている。
この夢の実現は、中華民族一人一人が共通して待ち望んでいるところである。歴史が伝えているように、各個人の前途命運は国家と民族の前途命運と密接につながっている。国家が良くなり民族が良くなって初めてみなが良くなれる。
中華民族の偉大な復興は光栄な、かつ極めて困難な事業であり、各代の中国人が共に努力しなければならないことである。・・・
この文章で重要な部分は「国家が良くなり民族が良くなって初めてみなが良くなれる。」という部分です。そして国家を良くする最良の方法が共産党独裁による市場経済主義なのです。
ですから中国国内で幸福に暮らすには共産党の政策に絶対に逆らわないことが一番重要になるのです。
具体的に書けば次のようなことを考えてはいけません。おおやけに議論したりしたら国家転覆罪で処罰されるのです。
・・・人類の普遍的価値、報道の自由、公民社会、公民の権利、党の歴史的誤り、特権資産階級、司法の独立・・・・
中国には14億弱の人がいます。ですからわずかながら共産党独裁に否を唱える人もいます。
その声は、「憲政の夢―自由、民主、立憲の希求」というネット上に発表した資料にあります。
今日の主題は「中国主導の巨大経済圏、一帯一路構想に欠落する相互尊敬と人類愛」であり、この共産党独裁に否を唱える意見は脇道にそれるので末尾の参考資料に付けました。

さて主題の一帯一路構想の問題点に話を戻します。
この構想を推し進めている習近平主席と中国共産党の幹部には中国さえ良ければ良いという中華思想の持主ばかりです。相互互恵の精神が欠落しているのです。人類愛のかけらもありません。これでは中国に莫大な資金があっても相手国は警戒する筈です。
このように「一帯一路」構想には根本的な欠陥があるのです。
中国政府が中華思想を捨て、中国による植民地主義を徹底的に捨てない限り「一帯一路」構想は成功しないと考えられます。

反中意識にもとづく感情的な中国崩壊論や中国脅威論が横行しているようですが、理性的に考えれば中国は崩壊しません。
しかし、その対外政策の一部が失敗するでしょう。中華思想が災いして失敗する対外政策もあるのでしょう。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
今日の挿し絵代わりの写真は人類の世界遺産にふさわしい規模壮大な故宮と万里の長城と秦の兵馬俑の写真です。
===参考資料==================
「憲政の夢―自由、民主、立憲の希求」(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52725?page=2 )
・・・今日、我われは、断じて、物質的豊かさだけを夢見ているのではない。精神が満たされることをますます希望している。我われは、断じて、国力が強大になることだけを夢見ているのではない。国民が自尊心を持てることをますます希望している。新しい国民と新しい国家、救亡〔国家と民族の滅亡を防ぐこと〕と啓蒙、そして誰もが他人と無関係ではなく、誰もが他人を圧倒できないことは、明らかである。憲政こそがこれらすべての夢に共通する根源である。(中略)
我われは、自らの大地に立って、各国の人民とともに、生活面においては古今を融合させた新しい生活を、文明面においては中国と西洋を合体させた新しい文明を創出しなければならない。古今東西が激しく動くなか、人類共通の価値に従わなければならないし、自分の新しい夢を見ることも恐れてはならない。(中略)
中国人は、本来、自由な人々だったはずである。中国の夢は、本来、憲政の夢だったはずである。以下省略。





北欧の深い森にいるサンタクロースが北海道にやって来た!

2017年12月18日 | 日記・エッセイ・コラム
サンタクロースはクリスマスの夜に煙突から入って来て子供達へのプレゼントを靴下の中に入れてくれます。
25日の朝に子供達は大喜びします。トナカイの橇に乗り、鈴を鳴らしながら子供達へ楽しい贈り物をしてくれるのです。
キリスト教の国々ではサンタクロースの思い出は人々の一生の宝です。
サンタクロースは一瞬にして世界中の子供のいる家々へ贈り物を届ける神業をします。そしてトナカイの橇に乗って来るので常日頃はフィンランドやノルウエイやスウェーデンの深い深い森に住んでいると信じられています。
皆様はサンタクロースの思い出をお持ちでしょうか? 戦争中に幼少期を過ごした私にはその思い出はありません。しかしサンタクロースの話を聞くたびに楽しくなります。幸せな気分になります。
そこで今日は北海道にあるサンタクロースの住む土地をご紹介したいと思います。
北欧の森に住むサンタクロースが住む土地を北海道に作った町があるのです。帯広の南の太平洋岸にある広尾町です。
サンタクロースの住む土地なので広尾町は「サンタランド」という名前もつけました。
そうしてその土地に本当にサンタクロースが住んでいることをノルウェーの首都オスロ市に正式に認定して貰ったのです。
オスロ市はノルウェー・サンタランドとして世界中の子供たちから届くサンタクロースあての手紙に対し、返事のクリスマスカードを送っているのです。
広尾町はサンタの故郷と称するノルウェーが初めて認めた国外の、そして日本で唯一のサンタの住む土地になったのです。それは1985年のことでした。
それ以来「広尾サンタランド」は平和のシンボルであるクリスマスツリーを全国各地に贈り、平和の灯をともすリレー点灯式をはじめ「サンタメール事業」も行ってきました。そして現在も広尾サンタランドから子供達へクリスマスカードを送っているのです。
全国からの申し込みに応じてクリスマスカードを届けて来たのですが、その総数は30年間で208万通にもなっているそうです。残念ながら今年の申し込み期日は終わっていますが。詳しくは、http://www.santaland.or.jp/welcome/youkoso.html をご覧下さい。
それでは写真に広尾町のサンタランドの今年のイルミネーションを示します。









さてサンタクロースはキリスト教から生まれた楽しい伝承です。そこでサンタクロースとキリスト教の関係を簡略に説明します。
サンタクロースは4世紀頃の東ローマ帝国の小アジアのミラの司教の聖ニコラウスが起源になっているのです。「ニコラウス」の名はイタリア語、スペイン語、フランス語ではサン・ニコラと言います。ロシア語ではニコライです
皆様は東京にあるニコライ堂をご存知だと思いますが、その名は小アジアの司教の聖ニコラウスから来ているのです。
聖ニコラウス神父は、ある時貧しさのあまり三人の娘を身売りしなければならなくなった家族の存在を知ります。
そこでニコラウス神父は真夜中にその家を訪れ、窓から金貨を投げ入れたのです。このとき暖炉には靴下が下げられていており、金貨はその靴下の中に入ったというのです。
この話が由来となり、「夜中に家に入って、靴下の中にプレゼントを入れる」というサンタクロースの伝承が生まれたのです。
そして煙突から入ることになったのは1822年にアメリカの学者クレメント・クラーク・ムーアがフィンランドの言い伝えを伝承した「聖ニクラウスの訪(おとな)い」という次の詩を書いたためです。
    キラ星のなか、
    屋根から聞こえるのは
    小さいトナカイの蹄の立てる爪音
    煙突の下を振り向いて見ると
    聖なるニコラウス煙突からどすん。
    (意味の分かるように一部補足しました)
以上がサンタクロースの伝承が生れた経緯です。
それにしてもサンタクロースの住む土地が北海道にあるというのは驚きです。この事は一昨日のミサを司式したイエズス会の竹内神父さまの説教から知りました。
昨年の今頃、竹内神父さまが広尾町に招待されて、キリスト教とサンタクロースの関係の講演をして来たそうです。
驚いたことに広尾町には十字架やキリスト教の飾りものが一切無いそうです。しかし竹内神父は一切無いのも良いといいます。キリスト教信者は目に見えないイエスさまや神様の愛を信じているのですから広尾町に何も無いのも良いとおっしゃっていました。
貴方は子供達へサンタクロースからの贈り物と言ってプレゼントを上げたことがあるでしょうか?
その経験のあるなしに拘わらずサンタクロースの話は夢があって楽しいものです。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

老境を幸せに暮らす3つの鉄則

2017年12月18日 | 日記・エッセイ・コラム
幸せとは人それぞれですから、今日は私が幸せに暮らすために自分へ課して鉄則です。
皆様はまた違う方法で老境を楽しく過ごしていると思います。
それでも少しは参考になるのではと思いますので、ご紹介したいと存じます。
(1)過去の悲しい思い出は忘れ楽しかった思い出だけを考えて暮らす。
私も悲しい思い出は沢山ありましたが、一切忘れることにしています。例えば悲しかったことの実例をここで書き出しますとまた思い出しますからここでは一切書きません。
それとは反対に楽しかったことはいとも簡単に書き出せます。
例えば家内と結婚した頃のことは全て楽しい思い出です。当時は家内も若く心も初々しかったのです。オハイオ州のコロンバス市へ許嫁を日本から呼んで結婚したのです。新婚時代をそこで過ごしいろいろな事がありましたが全て楽しい思い出です。
それから2人の子供を育て上げる経験も楽しい思い出になりました。そして孫達の保育園への送り迎えも楽しい思い出でした。
こんなことだけを考えていると毎日が幸せに暮らせます。
しかし絶対に忘れないようにしている大きな悲しみが唯一つあります。それは戦争中の惨禍や戦後の食糧難の時代の苦しみや悲しみです。これだけは忘れないで若い日本人へ伝えるべきと思いっています。
(2)親親類や恩人や友人の助けに感謝してその顔を思い出して暮らす。
昔の日本では両親はもとより親類のおじさんやおばさんに随分と可愛がられお世話になったものです。親類付き合いが現在より濃かったのです。お世話になった人の顔々を鮮明に思い出して感謝しています。
そして学校の先生方や同級生にも非常にお世話になりました。その一人一人の顔や声を思い出していると毎日が楽しく過ごせるのです。
特筆すべき思い出はオハイオで結婚するときに受けたアメリカ人達の好意と助けです。
当時は1961年でしたので、外貨の無い日本からは家族や友人がオハイオへは行けなかったのです。
結婚式の段取りや全ての準備はアメリカ人と現地に居た日本人がしてくれたのです。
特にアメリカ人達の助けには頭が下がりました。嗚呼、人間の好意には国境が無いと確信したのです。
その経験は私の国境というものへの考え方を変えたのです。そして「人類愛」は存在すか否かを考えるようになったのです。
話は飛びますが、世界には「国境なき医師団」という名前の団体があります。戦争や災害があると国境に関係無く飛び込んで治療をする医者の組織なのです。この名前を時々思い出しては幸せな気分になります。
(3)政治のことや外国のことの悪い側面を見ないで良い部分のみを見る。
この実例は簡単です。例えば安倍総理の悪口を書くのは簡単です。政治家は叩けば埃が出るものなのです。そのような職業なのです。
ですから安倍総理の加計学園問題や森友学園問題の黒い霧を書き出せばだれでも長文の非難記事が書けます。しかし私はなるべく控えるようにしています。
その代わり安倍総理の良い点を書きます。まず安定した政権運営は立派ものです。日本人の戦後の屈辱を晴らして自尊心を取り戻させました。独立国とは何かとい問題提起をしています。
これらは総理大臣として立派なリーダーシップです。
もう一つ書かせて下さい。よく韓国や中国の悪口を沢山書く人が多いようです。しかし私は書きません。書く前に日本の過去の朝鮮合併や満州国の建国の歴史を考えます。
すると韓国や中国の悪口が書けなくなります。
全ての外国のことの悪い側面を見ないで良い部分のみを見ることにしています。それは自分が幸せに暮らすためにしていることで、外国の為にしているのではありません。

今日の挿し絵代わりの写真深く感謝している家内が好きなマチスの絵画です。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)









「中国主導の巨大経済圏、一帯一路の完成には長期間かかる」

2017年12月16日 | 日記・エッセイ・コラム
この欄では、2017年12月7日に、「中国主導の巨大経済圏、一帯一路とアジア人の立場の向上」と題する記事を掲載しました。
その冒頭に次のように書いてあります。

・・・戦後72年の歴史を振り返れば、1945年から1990年頃までの冷戦時代はアメリカとソ連が世界の秩序の規範を決めていました。そしてソ連崩壊後は経済的に急成長した中国が世界の覇権を握る勢いです。特に世界の経済に分野では、中国はアメリカ、ロシア、そしてEUと競い、世界の経済的主導権を握ろうと努力しています。今後、中国はアメリカと並んで世界の秩序の規範を決めるようになると考えられています。
清朝末期からアジアは欧米の植民地として搾取されて来ましたが、この長期間続いた欧米主導の世界秩序が終焉を迎えたのです。
アジアの一国である中国が世界秩序の主導権の一角を握ったのです。これはアジアの国々にとって喜ばしいことです。日本もその対応を適正に行えば日本の運命も非常に素晴らしいものにするのです。・・・

この記事に対して趣味人倶楽部の会員の窮理彷徨人さんから批判的なコメントを頂きました。私の書いた記事の内容が楽観的過ぎるという趣旨のコメントです。
この 窮理彷徨人さんからのコメントは丁寧語や敬語がきちんと書いてありコメントの文章の模範のような文章です。丁寧なコメントなので、その内容を数日考えてみました。
そうしたら私の12月7日の記事は楽観的過ぎるという考えに至りました。
そこで今日は題目を「中国主導の巨大経済圏、一帯一路の完成には長期間かかる」と変更して、窮理彷徨人さんからのコメントの内容をご紹介したいと思います。

===窮理彷徨人さんからのコメント=====================
時々、日記を拝見させていただいています。様々な話題について掘り下げての、見識のあるご意見をありがとうございます。
習近平主席のアジア経済圏「一帯一路」構想は、どのような経緯、狙いで構想されたか詳しいことは存じあげませんが、ひとつの記事を見付けましたのでご紹介させていただきます。
これはあくまでもわたくし個人の意見を反映させたものではなく、何の意図もありません。
あくまでもネット上で公開されたもので、事実関係、分析などは記事の執筆者の判断であることをご承知願います。以下にURLをご紹介いたします。
http://www.mag2.com/p/news/339064?utm_medium=email&utm_source=mag_news_9999&utm_campaign=mag_news_1211
これによると、この構想は将来的にアジアしいては世界の経済に、発展的効果をもたらすとは言い切れない問題点が指摘されたいます。
私には個人的評価をできるほどの知識、経験もなく、記事の信ぴょう性、信頼性なども分かりません。
無責任なきらいはあるかもしれませんが、この記事が何らかの有益な効果をもたらすようなことがあればとの想いから、ここでご紹介いたしました。どうか意図をお汲み取り頂き、ご容赦いただきたいを思います。
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さてコメントで教えて頂いたURLを開いてみましたら、中国主導の巨大経済圏、一帯一路構想にはいろいろな問題が起きていることが分りました。
特にこれまで中国と親しかった国々に於いてもこの中国の構想の事業が反発を受けている事実が列挙してあるのです。
そこで以下にこの『中国の「一帯一路」、不信感広がり巨大事業が相次いでキャンセル』と題したメルマガの解説文の抜粋を転載いたします。

・・・「一帯一路」は、中国によるインフラ建設を沿線国で推し進め、一大経済圏をつくりあげるということが建て前として語られてきました。ところが、実際には中国側の契約不履行や工事中断が相次いでおり、また、仮に完成したとしても、中国側に高い金利を要求され、実質的に中国に支配されるというケースが相次いでいます。
このメルマガでも何度かそのことはお伝えしてきました。いい例がスリランカのハンバントタ港です。スリランカ政府が中国側の甘い提案に乗せられ、高利での資金援助を受け入れた結果、支払いができなくなったスリランカ政府は中国政府に債務軽減を求め、そのかわりに中国側に99年間の運営権と治安警備の権限を譲渡せざるをえなくなりました。
インドと中国 スリランカめぐり高まる「駆け引き」
こうした状況は、中国の「新植民地主義」として世界で警戒されるようになったわけです。しかも、今回、中国側の提案を拒否したパキスタン、ネパール、ミャンマーは、いずれも長らく親中国であり続けてきた国です。
とくにパキスタンは中国と中パ経済回廊(CPEC)の建設で合意し、中国からパキスタンへ600億ドルの支援が約束されていますが、これに水が差された形です。しかもCPECでも腐敗問題によりパキスタンの負債と工期の遅れが顕在化しているといいます。
中国パキスタン経済回廊に高まる警戒感、最大の脅威は腐敗
結局、中国人がかかわる以上、腐敗や搾取は避けられず、それが現地住民の憎しみを倍増させることにつながるのです。アフリカでも中南米でもそうした反中意識が高まっています。
そして同様の反中感情が、親中国でも現れ始めたといえるでしょう。中国ではパキスタンとの友好関係は「巴鉄」(鉄のように硬い同盟)と呼ばれていますが、最近は、中国人を狙った襲撃事件が多発しています。CPECで大量にパキスタンに入り込む中国人を身代金目当てに誘拐する事件も増えているといいます。

上にある反中国の具体例を一つだけ以下に示します。
・・・パキスタン、ネパール、ミャンマーが、中国が計画していた大規模水力発電所3カ所の事業中止を発表しました。報道によれば、これは総額200億ドルにもなる大型プロジェクトだそうです。
パキスタンはインダス川流域のディアメル・バハシャダム建設に中国が提供を申し出ていた資金140億ドル(約1兆5,754億円)の受け入れを拒否したとされています。インダス川はチベット高原を水源とし、その90%以上がパキスタン領内を流れています。
パキスタンの穀倉地帯を流れる貴重な水の供給源であり、これを中国に握られることは、国の死活問題にかかわります。さすがにこれを受け入れるわけにはいかなかったということでしょう。・・・

ネパールやミャンマーでも同様な大型プロジェクトの中止が発表されています。
以上のようなメルマガの解説文にある大型プロジェクトの中止は「中国主導の巨大経済圏、一帯一路」構想の実現には非常に大きな問題が立はだかっており、この構想の完成には紆余曲折の長期間が必要になると誰の目にも明らかです。
最大の問題点は中国の植民地主義です。これがある限り関係国は警戒して中国の投資を拒否します。
中国政府が植民地主義を完全に放棄することは容易ではなく、相互互恵の精神が定着するためには長期間が必要になります。
従って私の書いた、「中国主導の巨大経済圏、一帯一路とアジア人の立場の向上」と題する記事は楽観的過ぎると言わざるを得ません。
その楽観的な書き方を訂正いたします。この事をご指摘下さった窮理彷徨人さんへ感謝いたします、有難う御座いました。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

今日の挿し絵の写真は記事の内容とは関係がありません。ヨーロッパの文化や雰囲気が伝わって来るようなシスレーの絵画3点です。
アルフレッド・シスレー(Alfred Sisley, 1839年 - 1899)は、フランス生まれのイギリス人の画家です。

シスレー 「サン=マルタン運河の眺め」、1870年、50 x 65 cm 、オルセー美術館、パリ

シスレー 「ポール・マルリの洪水」、1876年、Oil on canvas、50 x 61 cm、ルーアン美術館

シスレー 「 モレのウジェーヌ通り、冬 」 1891年、 46.7 x 56.5 cm、メトロポリタン美術館

貴乃花親方と相撲協会の抗争で見えて来たもろもろの問題

2017年12月15日 | 日記・エッセイ・コラム
日馬富士が貴ノ岩を殴って以来の貴乃花親方と相撲協会の抗争については連日さかんに報道があり、皆様ご存知の通りです。
貴乃花親方は白鵬などのモンゴル力士とも対立しています。モンゴルからは多勢の力士が来て横綱になっているのです。
そして貴乃花親方は神仏を信じ、彼の行動には宗教の影響があるとも指摘されています。
この問題は日本の文化に対していろいろな問題を提起しているので、私は非常に強い興味をもって観察しています。
その問題を列挙すると次のようになります。
相撲は国技と言われていますが、他のスポーツとどこが違うのですか?
国技なら何故外国人力士を数多くいるのですか?日本人だけに限定すべきでしょうか?
何故、NHKだけがテレビ放映権を持っているのでしょうか?
大相撲の興行による収入と支出は公開されているのでしょうか?親方と力士の取り分は決まっているのでしょうか?
封建的な相撲部屋の中で力士の人権は守られているのでしょうか?
相撲を国際的なスポーツとして海外へも普及させることは良いことでしょうか?

これらもろもろの問題は相撲が日本の伝統的な文化の一部として発展して来たために自然に起きて来た問題です。それらは日本の国際化の傾向とともに起きてきた問題です。
これらの問題は互いに関係していて簡単な解答はありません。しかし今日は上記の6つの問題のうち次のように3つだけを簡略に議論したいと思います。

(1)相撲は国技と言われていますが、他のスポーツとどこが違うのですか?
まず国技という言葉の定義を明確にしなければなりません。
私自身の定義を示します。
「国技とは国威発揚のために国家予算で支援したスポーツの一種類で、そのスポーツを発展させることで国民の団結心を涵養するものである」
上は私の個人的な定義に過ぎませんので、違う定義の仕方があるのは当然です。皆様の定義はどうのような内容でしょうか?
相撲と他のスポーツの違いは国家が関係しているか、民間の力だけでしているかの違いです。
例えばプロ野球のシーズンの最後に国歌、君が代を歌いませんが、大相撲では年6回の千秋楽の後で歌います。優勝者には天皇杯が与えられますが、プロ野球には天皇杯はありません。サッカーなどでは天皇杯も天覧試合もありません。不完全な議論ですがこれが大相撲と他のスポーツの違いです。国技の意味です。

(2)国技なら何故外国人力士が数多くいるのですか?日本人だけに限定すべきでしょうか?
大相撲が日本の国技なら帰化していない外国人力士を入門させてはいけません。これが正論です。しかし大相撲の人気を上げ隆盛に導くためには、強い外国人力士を導入して取り組みを面白くしなければなりません。大相撲が隆盛になれば興行主の相撲協会の収入が莫大になります。
相撲協会は大きな収入を重視し、国技としての正論を忘れることにしてきたのです。
それに対して貴乃花親方は正論を振り回しているのです。誤解しないで下さい。私は貴乃花親方が全て正しいとは言っていません。貴ノ岩に対する人権蹂躙の疑いを私は持っています。貴ノ岩に自由に記者会見をさせるべきです。そして貴乃花親方の態度が正々堂々としていないのです。
私自身はもっともっと世界中から力士を招くべきと思います。武蔵丸や曙が懐かしいです。把瑠都や琴欧州は人柄が良く尊敬していました。魁聖も南米から来てよく頑張っていました。エジプトから来た大砂嵐も寡黙ながら精進していました。

(3)何故、NHKだけがテレビ放映権を持っているのでしょうか?
大相撲が国技だから国家予算でNHKを補助し、そのお金の一部が放映権料として相撲協会に行っているのです。
すなわち国民の税金の一部分が大相撲を支えているのです。この体制を崩したくないのでNHKだけに独占的放映権を売っているのでしょう。これは本当に良いことでしょうか?
外国のテレビ局にも大いに宣伝して大相撲の放映権を売るべきではないでしょうか?
日本製のアニメが外国のテレビで広く放映されたお陰で、日本文化が尊敬され、外国から来る観光客が非常に増大しているのです。
・・・続編はまた書きたいと思います。

今日の挿し絵代わりの写真は国境を越えて世界中で愛されているポール・セザンヌの油彩画です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)