盛岡への行き帰りの列車の中で、『私本太平記』第2巻を読んだ。北条氏がのっとった鎌倉幕府が揺らぎ始め、天皇親政をめざす後醍醐天皇と側近の公家たちの動きが激しさをます。この物語の主人公である足利高氏(後に尊氏)は、まだ鎌倉幕府に出仕する身である。太平記の中で宮方として活躍する楠木正成もまだ戦乱をさけるようにしている。天皇ご謀反は北条側の知るところとなり、天皇側のオルガナイザーとして活躍していた日野俊基は斬首される。いよいよ南北朝の前段の動乱に入って行こうとしている。やはり吉川・太平記は面白い。
11月22日。おはようがんす。昨日は、1日田んぼで秋起こしをしていた。今のトラクターは、コックピットがあってエアコンが効き、FMも入るラジオ、ついでながらCDプレイヤーもついているので、日がな一日ラジオをかけての作業である。昨日の午後は、国会解散の様子をNHKが流していたが、聞いていても安倍内閣が行き詰まっての解散であることを強く感じた。国会における自民党と公明党の議席数は圧倒的多数なのに、なぜ解散して信を問うのか?全く理解できない。ようするに多数を頼んで強行してきた政治が行き詰まって、一回リセットしてまた悪政を進めるのに信任をえたということにしたいのだろうが、それは国民・有権者が決めることだと思う。安倍内閣のやり方に「ノー」と言いたい人は、今回は共産党を支持しほしい。心からそう願っている。選挙が切迫しているので、昨日一日で秋起こしを終え、最後に今日畦畔への除草剤散布をして、あとは選挙運動の渦の中に身を投ずる。がんばるぞ!
そんなわけで私が料理をつくる「山賊食堂」も、しばらくお休みしないとならない。実は、私が料理をするのは、いわばストレス発散法なのであって、義務感でやっているわけではない。自分の工夫で、色々新しい工夫をしていくこと自体が楽しいのである。土曜の朝は、いつものようにポテトサラダがメニューに入るが、今朝は中に入れる具に食べ残しのトラウトサーモンをほぐしたのを入れ、酢のところにポン酢を使ってみた。いつものウインナーとも違う味わいになった。