成島出監督の映画『ふしぎな岬の物語』を妻とともに鑑賞した。物語は千葉県の岬にある喫茶店「岬カフェ」をめぐるお話。店主・柏木悦子(吉永小百合)は今は亡き最愛の夫が、スケッチ旅行で偶然訪れた岬で、美しい虹と出会い、悦子にその虹の絵を残した。その虹をつかむような気持ちで、その岬に移り住んだのである。常連客との別れ、地元で支えてくれた猟師の死などを経て、大切なものを次々失って悦子は絶望をするが、やがてそれから抜け出していく姿を描き、虹を見上げるところで映画は終わる。「ふしぎな岬」というが「ふしぎな映画」という感じがした。吉永小百合さんが企画に入っているので、原作を読んで吉永小百合さんがつくってみたいと思った作品なのかもしれない思ったがどうだろうか。いずれにしても原作を読んでみないとならないな~と感じた。
11月10日は新聞休刊日である。私たちは夫婦は交代で(といっても、妻が1日で、残り5日は山クジラ♂が)配達をしているので、新聞休みの日にはできるだけどこかに小旅行に出かけ、しっかり休むことにしている。もう登山の季節も過ぎ、その上天候も今一つなので、今回は花巻温泉郷の台温泉に宿を見つけておいたので一泊してきた。宿の名は「吉野家旅館」で台温泉組合のホームページにのっていたいくつかの旅館の中から選んで、電話を掛け予約しておいた。妻が町の婦人芸能発表会に大野婦人会の一員として参加したので、種市を出たのが午後3時30分過ぎで、高速道路をとばしても台温泉についたのはほぼ6時という有様だった。ついて1風呂浴びて夕食。何とこの日の泊り客は我々だけということだった。料金は1人6、000円と格安。本来は自炊旅館らしいのだが、晩御飯はしっかりしたお膳が出た。この他にマツタケの土瓶蒸しがついていた。風呂も、単純硫黄泉とかでさらっとした良いお湯だった。私たち夫婦は、豪華なホテルより湯治やどのようなひなびた温泉旅館が好みである。台温泉には1泊1万円以上というホテルもあるが、1泊5,000円程度の湯治宿らしい旅館がいくつかあるので、ぜひご利用いただきたいと思う。10日は北上市のイオンシネマで映画を鑑賞して帰宅した。
宿の夕食。