山クジラの田舎暮らし

岩手県北の田舎に生息する「山クジラ」です。定年後の田舎暮らしや趣味の山行きのことなど、発信していきます。

稲の出穂はじまる

2012-08-08 19:43:02 | 農作業
 わが家の田んぼの稲たちが出穂期を迎えた。昨日作業をしていると、穂が顔を出し
始めていたが、今日田んぼに入ると一部でしっかり穂を出している株があった。もちろん、それぞれの他の状況などでも違うのだが、ほんのわずかでも穂を出し始めているのを見るのは、春からの作業の一つの区切りとして毎年感動を覚えるものだ。田の草取り最後の一枚のいよいよ最後のところまで来ている。明日、明後日くらいでこの作業を終え、3回目の土手草刈をし、出穂が出揃った田からカメムシ防除の殺虫剤を散布する予定。現時点では、田んぼにはイナゴやクモなど多様な生態系があるのだが、殺虫剤を散布すれば彼らも死滅してしまうのかと思うと切なくなる。

ノカンゾウのつぼみの酢味噌和え

2012-08-08 16:29:41 | グルメ
 ノカンゾウのつぼみの酢味噌和えをつくった。4月にノカンソウの酢味噌和えを掲載したが、ノカンゾウのつぼみも食用になる。この料理は昨年、雨飾山を登ったときに泊まった雨飾荘の夕食に出たので覚えたものである。夕食に一品の酢の物があったが、なんだかよくわからないので「これは何ですか?」と質問した際「ノカンソウの花芽」であることがわかった。今、わが町ではノカンゾウが盛んに花をつけているが、この花は毎日花が開き、翌日にはしおれてて次の花が開くので、次の花が「つぼみ」で準備されている(ニッコウキスゲなども同じ)。早朝ある場所でノカンゾウのつぼみを見つけたのでとってきてさっと湯がき酢味噌で和えてみた。あまり家族の評判は良くなく、少量なので一人で食し雨飾山をしのんだ。

『史記〈武帝記〉』(一)=北方謙三著

2012-08-08 16:03:51 | 読書
 パソコンの故障中に北方謙三の『史記(武帝記)』の第一巻を読んだ。北方氏の『史記』が出版されているのは知っていたが、「まとめて読みたい」派の私としては、7巻まで発行されるのを待っていたのと、図書購入費をできるだけ抑えるために公立図書館を利用する都合もあって、今まで読まないでいた。北方謙三は、『三国志』『陽令伝』『水滸伝』など中国の歴史をもとにした作品を発表しており、これらの本は読ませていただいた。
 『史記』はいうまでもなく司馬遷の書いた歴史書だ。北方作品は(武帝記)と副題がつけられているように前漢7代目の皇帝・劉徹の時代を書いたものである。劉徹は70歳まで生き、在位54年と中国史でもっとも長い治世を誇った。第一巻では、18歳で即位してから、太皇太后などの影響を克服して権力基盤を確立していく過程を描いている。衛青という奴僕同然に育った青年が、建章宮の衛士となり、漢の将軍となっていく過程や、張騫が大月氏国をめざして10年を超える苦難に満ちた旅をする話など、ロマンあふれる話が盛り込まれている。第二巻以降もおおいに期待したい。