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山クジラの田舎暮らし

岩手県北の田舎に生息する「山クジラ」です。定年後の田舎暮らしや趣味の山行きのことなど、発信していきます。

基肥をまく

2012-05-09 19:05:07 | 農作業
 今日は午後から田んぼに基肥を入れた。久慈地域で農協が指定している「新みのり12号」を約60㌃に13袋(20㌔入り)を散布。背負って振ると肥料が散布される道具でやったが、背負子の部分が壊れていたりで使いにくかった。
 昨年秋には、稲わらと交換にもらった牛糞堆肥を約6㌧入れている。堆肥を入れるのは3年前からだが、3年前は3枚の田を堆肥だけで栽培してみたところ、さっぱり大きくならなくて収量が大きく減少した。そのかわり病気が出なかった。昨年は、ほぼ今年と同じ施肥でやってみたが、それなりに生育が良く、収量もそれなりだった。有機肥料である堆肥と、それでも不足する栄養分を基礎的肥料で補うというのが一番いいらしい。今のところ、それでやってみようと思う。
 施肥が終わったので、次は「田起こし」。トラクターでの作業だ。今のトラクターは、コックピットがついている「全天候型」だ。明日も明後日も岩手は雨模様だが、作業には支障がない。でも作業は明後日の予定。

女衒の供養

2012-05-09 12:46:26 | 読書
 『女衒の供養』は澤田ふじ子の『公事宿事件帳』シリーズの第15巻目の小説である。澤田ふじ子については、『火宅の坂』を読んで以来、かなりの作品を読んできた。公事宿シリーズも第14巻まで読んでいたが、懐具合もあって新刊本の購入を控えていたので、その後読む機会がなかった。今回の九州山行に先立って、移動時間に読む本を八戸の古本屋で物色していたら、15、16があったので購入した。『女衒の供養』については出発前に読み終わってしまった。
 解説で、縄田一男氏は『女衒の供養』が初版本が出されたのが平成19年9月で、作者あとがきの文章を引用している。
 「私個人の意見としては、核武装などとんでもない。自衛隊は災害救助隊とでも名を改め、あらゆる戦力を放棄すれ ばいいと思っている。もし核攻撃を受けたなら、すべての武器を捨てたまさに美しい国として、滅びてしまうのもま たよいのではないか」
 作者の戦争や社会に対する見方が表れていると思う。
 『女衒の供養』自体は、この本の4番目に掲載されている作品で、25年も前に妻と息子を残して家を出、のちに「女衒」として娘を売り買いしてきた男が、年をとって気鬱病となりそれを引き取ってくれといわれるというストーリーで、この男が小さな墓をこしらえ一心に拝む姿を、主人公の公事宿「鯉屋」の居候で用心棒の田村菊太郎があたたかく見守るというもの。
 公事宿事件帳シリーズにに共通する、江戸期に舞台を取りながらも現代の社会に通じる貧困や格差といった問題に、公事宿「鯉屋」を軸に切り込んでいく姿勢に共感を覚えるのである。

洋野町山菜栽培研究会

2012-05-09 07:38:52 | 地域
 洋野町山菜栽培研究会が8日発足した。久慈農業改良普及センター、洋野町役場などが準備したもので、山菜の地域特産化をめざす組織として1法人と42農家が参加して結成総会となったものである。
 私は、畑にわずかばかりのギョウジャニンニクを育てているが、夏場は稲作りで結構忙しいのに、冬場は「冬籠り」状態でまったく手持無沙汰なので、冬場にやることを発掘したいと思っていた。出荷用につくるギョウジャニンニクは、夏場に畑で育成して秋の終わりから冬の入り口でパイプハウスに移植し、促成栽培して市場に出すということで、冬にもやることができるのかなぁという感じである。
 総会後、前の久慈農改センターの所長である高橋寿一氏が講演し、洋野町は山菜栽培に大きな可能性があることを強調されたが、その点は大いに賛成だ。私自身が栽培農家に成長できるかはまったく不透明なのだが。