中国でも先日の大阪の地震を大きく報道している。→こちら(大阪府北部地震、日本の建物の耐震基準の高さ証明)
そこでは、こう書かれている;6月18日午前、大阪府北部でマグニチュード(M)6.1の地震が発生した。マグニチュードはそれほど大きかったわけではないものの、震源が浅かったため、震度は3番目に強い6弱だった。今回の地震で倒壊した家はほとんどなく、日本の建築物の耐震基準が高いことが再び証明された。また、死傷者も少なく、財産的損失も大きくなかったことは、日本が防災や警報を重視していることと密接な関係がある。
この報道記事の「日本の建築物の耐震基準が高いことが再び証明された」とあるが、本当にそうだろうか?
日本の気象庁は、震度階級として、ほぼ揺れを感じない震度0から震度1、2、3、4、5弱、5強、6弱、6強、7までの10段階を設定している。一方、中国は1-12度の12段階ある。東京大学地震研究所の王宇晨氏によると、今回の大阪府北部地震の震度6弱は、中国の指標の10度に相当する。
10度とは、建筑物普遍摧毁--房屋倾倒,道路毁坏,山石大量崩塌,水面大浪扑岸 (Buildings are generally destroyed - houses dumped, roads destroyed, mountains and rocks collapsed, and waves crashed)
今回の大阪北地震では崩壊した家は多くはなかった。崩壊した道路・山もほとんどなかった。
日本と中国では基準が少しずれているようだ。
1981年(昭和56年)に施行された、新建築基準法では、耐震基準は;震度5程度の地震に対して構造躯体に損傷を生じず、数百年(?)に一度程度発生する震度6強~7程度の地震に対しては倒壊・崩壊しない程度となっている。
確かに日本では、2000年、2005年及び2006年と耐震基準が強化された。→こちら
今回の大阪北地震の地域の建物はほとんどが1981年以降のものかというと、そうではないだろう。しかし、昔から、地震国・日本ゆえ、基本的に耐震の基本則(1951年施行)は取り入れられているだろう。また、基礎もしっかりしているのであろう。
中国建物と日本の建物の違いについて→こちら
最近は大きな地震が頻繁に起きている。耐震設計の見直しが必要になると共に、タンス、本箱などの転倒で下敷きにならない対策も必要だろう。また、予知も有効となってくるだろう
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