やまちゃん奮闘記

1970年代から海外に出かけ、滞在した国が合計26か国、21年の海外生活が終わりました。振り返りつつ、日々の話題も、

十八大以降、KOされた16頭の老虎

2013-12-22 | 政治・経済
新華網が主題(盘点十八大以来被打掉的16只“老虎”)の興味ある特集を掲載している

2012年11月の中国共産党第十八回全国代表大会(十八大)で、新総書記に習近平氏を選出、新たな政治局常務委員会が発足した。
新体制では、腐敗撲滅を掲げ、「虎もハエも叩く」と言い放った習近平ですが、叩かれた16頭の老虎が写真入りで、掲載されている。

1.李东生:渦中の人ですね。公安部副部長。「中央防犯処理邪教問題領導小組」の副組長で、当該領導小組(指導グループ)弁公室の主任。この弁公室は1999年「6月10日」に法輪功を取り締るために江沢民が設立した弁公室だ。公安部は中共中央政法委員会の管轄下にあって、この委員会の書記は胡錦濤政権の時は中共中央政治局常務委員会の9名の常務委員の中の一人だった周永康です。

中国は2013年3月に、中国は鉄道部という巨大な腐敗の温床を解体させ、7月には元鉄道部部長(鉄道省大臣)に(2年の執行猶予つきの)死刑判決を言い渡した。9月になると、もう一つの腐敗の温床である石油閥にメスを入れたたわけだが、次に斬り込んでいくのは中共中央政法委員会と言われている。
特にその管轄下で不正を働いている公安部。今般の公安副部長・李东生の取り調べは、公安部にもメスを入れることを示している。今回の報道はターゲットである周永康の外堀は、徐々に狭まっていることを示している。

2.童名谦;湖南省政治協商会議副主席。巨額賄賂を受け取った「党規違反」で取り調べ中。

3. 付晓光黒竜江省副省級待遇。公費乱用。現在、党監察中。(宴で大量飲酒で人を殺めた)。

4.陈安众;江西省人大常委会副主任。厳重規律違反(賄賂)

5.郭有明湖北省・副省長。汚職の疑い

6.陈柏槐湖北省政协第十届委员会副主席。中央から派遣された第2陣の巡視グループは2013年6月~7月湖北省を視察し、その結果に基づくものであろう、陳柏槐元副主席に対する調査も始まった

7.廖少华贵州省委常委、遵义市委书记。汚職容疑

8.季建业3億2千万円の汚職疑惑で解任された南京市長

9.蒋洁敏国务院国资委主任、党委副书记。「訓練の重大な妨害」の疑い。 CNPC(PtroChina)の前会長。CNPCから不正な資金の流れが周永康元国務委員(CNPC元総経理)に向かったとの疑惑があり引退した元最高指導部への取り調べが行われるのか注目されている。
CNPC幹部から高官に至る汚職摘発キャンペーンは単なる政争ではなく、既得権益集団である国有企業や政府機関の構造改革、党の統制強化、習近平指導部の基盤強化などの目的がある模様。
CNPCに関しては、最近米国で虚偽の情報開示があり損害を与えたと、株主訴訟がある

10.李达球広西チワン族自治区の出身で今年60歳。中国共産党の高級幹部を養成する党中央校大学を卒業したエリートで、自治区党委員や政協会議副主席、総工会(労働組合)主席などの要職に就いていた。
インターネット上には「数十人いた愛人のうちの数人が当局に密告した」との噂が流れている。また、北京や海南省三亜市などに40軒の高級別荘を所有しているとの噂もある。

11.王素毅(ワン・スーイー)元内蒙古自治区原党委常委、统战部部长。重大な規律違反の疑い

12.郭永祥元四川省副省长、四川省文联主席。周永康氏の元秘書。深刻な規律違反。(詳細は?。)
老虎でなく、周永康の捜査と関連?

13.倪发科安徽省副省长。汚職容疑

14.刘铁男国家发改委副主任。職権を乱用し、不当に金品を手にしていたことが明らかになっている。

15.衣俊卿中共中央编译局局长。マルクス主義研究の第一人者である局長。不倫疑惑・「石部金吉」と思われていた衣俊卿が不倫していたという事実、さらにはその不倫が表沙汰になった原因が、不倫相手の女性によってネットの掲示板に発表された漢字で12万字にも上る長文の、しかも実名で書かれた「情交実録」であったことが、メディアの注目を浴び、中国国民に格好の話題を提供したのだった。
興味がある方はこちらを参照。

16.李春城四川省党委員会副書記(四川省の共産党No3)。周永康の側近。重大な規律違反反腐敗のシンボルとして失脚させられたのか?、または、やはり、周永康が本命