そう、「大江アナがWBSのメインキャスターになっている」というゴールを元に・・・違!
昨日、「ゴール指向分析は実務に使えますか?」という質問に対し、
「ゴール指向分析の(KAOSにおけるAND分析は)ロジカルシンキングと同じでMECEをつくるように分割する考え方なので、この考え方を、複数の人との話し合いの中で使えるよ!」
といったら、「だめだこいつ、わかってね~な!」という顔をされ・・・
(へなちょこで、ごめん・・・m(__)m)
その後、ある人に、「実は具体的には・・・」という話をしたら、
「やっと納得しました!!!」といわれたので、その話をメモメモ!
■そもそも、ゴール指向分析とは
ゴールの状態を決め、そのゴールを達成するには、どうしたらよいか?
とゴールを詳細化していくことにより、最終的に実行可能なゴールを
導き出す手法。
i*,KAOSなどがある。KAOSの例を以下に示す。
上記例で、「Aシステムが完成している」と、「ウォーターフォールで開発されている」、「アジャイルで開発している」は、2つわかれている(途中の○で交わっていない)これは、最低でもどちらか1個をやればよいという意味。つまり、どれかを選択すればいいというもので、OR分解と呼ばれる。
一方、「ウォーターフォールで開発されている」のほうは、「Aシステムの要求分析が完了している」・・・と4つに分かれているけど、上とは違い、○のところで分岐している。このように○で分岐するのは「すべてを行わなければいけない」ということで、AND分解と呼ばれる。
本当は、要求分析でも、設計のところでも、もっともっと細かく分解されるけど、今回は省略。最後は、担当者(エージェント。A社とかB社とかの6角形)がでてきて、そいつと結び付ける。
これがKAOS、i*は、ゴールを扱うけど、似ても似つかない図。
■KAOSのAND分解の考え方
KAOSのAND分解は、上位ゴールを達成するために、もれなく下位ゴールを挙げる
・・・ってことは、これはロジカルシンキングのMECEだよね。
そして図は、ピラミッド構造になっている(事実どちらもwhy,whatの関係で考える)。
ということは、ゴール指向は、基本的に、AND分解はロジカルシンキングと同じ考え方ででき、そこに応用できるということ。
■具体的な応用例 WBS
で、そこで止めちゃったから、つかえねえ~ということになったんだよね。
実はこれ、WBSと同じ形になっている。
ウォーターフォールで開発されたとすると、上記の左側は
WBSを表形式にして書いた場合、
って書くのと、同じだよね。
なので、WBSで作業割していくときに、ロジカルシンキングやKAOSのAND分解というのが使える(作業割をするときは、みんなで話している段階ではKAOSの図のような形で書いてもよい。またMECEはそのとおりだし、Why、Whatの関係で考えられる)
■KAOSの限界-実務で使われないわけ
しかし、ゴール指向分析の「考え方は」使われても、
KAOSですら、実務上では使われない(i*はもっと使いにくい)
その理由は、「爆発するから」
たとえば、「1ヶ月の献立表をつくる」を考える
「1日の献立を考える」
「2日の献立を考える」
:
:
「29日の献立を考える」
「30日の献立を考える」
約30個。
それぞれに、
「和食にする」
「洋食にする」
「中華にする」
の3つのOR
さらにそれぞれに、ご飯・パン、おかず、おみそしる、副菜とあって、
さらに、おかずには、ステーキ、カレー、・・・などのOR分解が有る。
おかずは、洋食和食中華4種類ずつあるとすると
30*3*4=360個
さらに、お味噌汁の具が何種類もあって・・・・
というと、献立を作るゴールが1000種類以上・・・
も考えるわけない。
しかし、単純にゴール分解してしまうと、このように爆発してしまう。
(本当は、もっと簡単な方法で、献立表を作れるはずなのに)
ということで、ゴール指向分析で、このようなものを考えるのは向かない
(上記のWBSのような、有る程度の大きさに分解できることが、あらかじめ分かっているものに使う)
■ちなみに・・・OR分解は
ちなみに、OR分解と、その選択手法は、AHPと同じにできる。
話が複雑になるので、今回は省略。
昨日、「ゴール指向分析は実務に使えますか?」という質問に対し、
「ゴール指向分析の(KAOSにおけるAND分析は)ロジカルシンキングと同じでMECEをつくるように分割する考え方なので、この考え方を、複数の人との話し合いの中で使えるよ!」
といったら、「だめだこいつ、わかってね~な!」という顔をされ・・・
(へなちょこで、ごめん・・・m(__)m)
その後、ある人に、「実は具体的には・・・」という話をしたら、
「やっと納得しました!!!」といわれたので、その話をメモメモ!
■そもそも、ゴール指向分析とは
ゴールの状態を決め、そのゴールを達成するには、どうしたらよいか?
とゴールを詳細化していくことにより、最終的に実行可能なゴールを
導き出す手法。
i*,KAOSなどがある。KAOSの例を以下に示す。
上記例で、「Aシステムが完成している」と、「ウォーターフォールで開発されている」、「アジャイルで開発している」は、2つわかれている(途中の○で交わっていない)これは、最低でもどちらか1個をやればよいという意味。つまり、どれかを選択すればいいというもので、OR分解と呼ばれる。
一方、「ウォーターフォールで開発されている」のほうは、「Aシステムの要求分析が完了している」・・・と4つに分かれているけど、上とは違い、○のところで分岐している。このように○で分岐するのは「すべてを行わなければいけない」ということで、AND分解と呼ばれる。
本当は、要求分析でも、設計のところでも、もっともっと細かく分解されるけど、今回は省略。最後は、担当者(エージェント。A社とかB社とかの6角形)がでてきて、そいつと結び付ける。
これがKAOS、i*は、ゴールを扱うけど、似ても似つかない図。
■KAOSのAND分解の考え方
KAOSのAND分解は、上位ゴールを達成するために、もれなく下位ゴールを挙げる
・・・ってことは、これはロジカルシンキングのMECEだよね。
そして図は、ピラミッド構造になっている(事実どちらもwhy,whatの関係で考える)。
ということは、ゴール指向は、基本的に、AND分解はロジカルシンキングと同じ考え方ででき、そこに応用できるということ。
■具体的な応用例 WBS
で、そこで止めちゃったから、つかえねえ~ということになったんだよね。
実はこれ、WBSと同じ形になっている。
ウォーターフォールで開発されたとすると、上記の左側は
WBSを表形式にして書いた場合、
って書くのと、同じだよね。
なので、WBSで作業割していくときに、ロジカルシンキングやKAOSのAND分解というのが使える(作業割をするときは、みんなで話している段階ではKAOSの図のような形で書いてもよい。またMECEはそのとおりだし、Why、Whatの関係で考えられる)
■KAOSの限界-実務で使われないわけ
しかし、ゴール指向分析の「考え方は」使われても、
KAOSですら、実務上では使われない(i*はもっと使いにくい)
その理由は、「爆発するから」
たとえば、「1ヶ月の献立表をつくる」を考える
「1日の献立を考える」
「2日の献立を考える」
:
:
「29日の献立を考える」
「30日の献立を考える」
約30個。
それぞれに、
「和食にする」
「洋食にする」
「中華にする」
の3つのOR
さらにそれぞれに、ご飯・パン、おかず、おみそしる、副菜とあって、
さらに、おかずには、ステーキ、カレー、・・・などのOR分解が有る。
おかずは、洋食和食中華4種類ずつあるとすると
30*3*4=360個
さらに、お味噌汁の具が何種類もあって・・・・
というと、献立を作るゴールが1000種類以上・・・
も考えるわけない。
しかし、単純にゴール分解してしまうと、このように爆発してしまう。
(本当は、もっと簡単な方法で、献立表を作れるはずなのに)
ということで、ゴール指向分析で、このようなものを考えるのは向かない
(上記のWBSのような、有る程度の大きさに分解できることが、あらかじめ分かっているものに使う)
■ちなみに・・・OR分解は
ちなみに、OR分解と、その選択手法は、AHPと同じにできる。
話が複雑になるので、今回は省略。