日経コンピューター2007年4月16日号(特集「ITがあってこそ」の号)13ページのHOT NEWSに”NTTデータが「日の丸勘定系」計画を始動”という記事があります。
それによると(以下斜体は上記記事より引用)
NTTデータが、開発中のオープン勘定系パッケージ「Open BeSTA(仮称)」を銀行業界の標準製品に育てているプロジェクトを進めていることがわかった。勘定系システムの開発実績がある富士通や日立製作所、NECに、銅製品に取り扱いを強く働きかけている。
そうな。キーポイントは、約20の地銀から勘定系の開発・保守を受け持っている富士通がどう動くかだそうな。。
こーいうのって、現行システムと、その標準化しようとするものとの差異を、まずは、明確にすべきだよね。。
まあ、もし、同じであれば、パッケージに載ってしまえば、富士通は逆に、そのパッケージ上で動く付加価値システムを作成していままでの顧客+それ以外の顧客に販売するという手もあるし、逆に、差異があれば、その点をユーザーに強調して。。っていうことができる。
機能面で大差ないとされる
っていう話だけど、実際には、処理スピードとか、微妙なデータの持ち方の差異とかがあるだろうし、そこが致命的な差ということもあるので、機能といった、動詞的な世界だけでなく、名詞的、副詞的世界の部分もチェックしないといけない(まあ、そこまで世の中のフィットアンドギャップ分析の理論が進んでいるのかという話もあるが。。)
でもこれって、NTTデータはギャンブラーじゃないのかなあ。。
パッケージみたいなものは、完璧なものは結局作れない。
だからAとBという2つがある場合、AでうまくいかないとB,でもBでもうまくいかないとまたAと顧客は漂流し、結局、いいパーセンテージのところでとまる。その際、AでやっていることをBで、BでやっていることをAでやれば、ずっとバージョンアップが出来るので、どちらも儲けることができる(これが、マイクロソフトが、Appleをつぶさない理由だと思う。。もし、マイクロソフトがAppleをつぶしちゃったら、自分で全部開発しないといけない)。。
でも、もし、Aパッケージで業界全部のシェアを取ってしまったら、短期的には、ぼろもうけだろうけど、結局不満のあるユーザーは、満たされない気持ちをどこかで引きずっている。
そこで、新たな新興勢力が出てくると、一気にシェアがひっくり返されてしまう。
(印刷における写研→DTPのようなかんじ)。
今回のケースでも、これで、もし、「日の丸勘定系」っていうのが出来た後で、地銀になんらかの不満が出た場合、IBMとかユニシスあたりが、地銀向けシステムを出されたら。。やばくない(^^;)?