個人的ワインのブログ

個人的ワインのブログ引っ越し

Clare Estate Chardonnay Penfolds 1995

2008-09-17 05:15:56 | オーストラリア

Clare Estate Chardonnay Penfolds 1995


■ペンフォールド社の歴史
 ペンフォールド社は、オーストラリアで最も古い歴史を持つ高級ワインメーカーの1つ。 1844年、イギリスから移住してきた医師クリストファー・ローソン・ペンフォールドは、ワインの医学的価値を信じ、サウス・オーストラリア州の主都アデレードの近郊マギルで、患者向けのポートやシェリーといった酒精強化ワインづくりを開始。順調に生産を拡大し、1920年代にはオーストラリアで販売されたワインの2本に1本がペンフォールド・ブランドと言われるほど市場を独占した。
1950年代に入り、消費者の嗜好変化を反映して、ワイン(スティル)にフォーカスしたワイン作りに転換。当時のチーフ・ワインメーカー、マックス・シューバートを中心に、オーストラリアの最高傑作とされる「グランジ」を開発し、ペンフォールド社のみならず、オーストラリア・ワインの名を世界中に知らしめた。
今日もグランジを機軸に、「すべての価格帯で最高品質のワインを提供すること」をポリシーに、ポリシー通りの見事な味わいを世界中に送り出し続けている。
--------------------------------------------------------------------------------
■ヴィンヤード
◎マギル・エステート・ヴィンヤード
 アデレードの東8km、アデレード・ヒルズのふもとに近い西向きの斜面に位置。肥沃な赤土の土壌。1844年創業時の原点であり、1949年には120haにまで拡大したが、1970年代の都市開発の煽りを免れず、現在グランジ・コテージの周囲に5.2haのシラー畑を残すのみとなった。
◎カリムナ・ヴィンヤード
 バロッサ・ヴァレーの北端、標高340メートルの尾根の緩やかな斜面に位置。砂地、ローム層、粘土等異なる土壌を持つ。オーストラリア最高の赤ワイン・ヴィンヤードの1つとみなされており、 290haのうち153haでシラーズを中心にブドウが栽培され、それらは「グランジ」を初めとするプレミアム・赤ワインに使用されている。収量は1ha当たり2~9トンと概ね少ない。「カリムナ」はアボリジニ語で“心地よい眺め”を意味する。
◎クレア・エステート・ヴィンヤード
 アデレードの北約130km、ポリッシュヒル・リバー・ヴァレーに位置し、標高430~470メートル。粘板岩、ローム層、粘土と幅広く異なる土壌で、シャルドネ、セミヨン等白ブドウから、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー等黒ブドウまで栽培されている。218haのうち52.6haで有機農法が用いられている。
--------------------------------------------------------------------------------
■歴代のチーフワインメーカー

◎Peter Gago (ピーター・ゲーゴ)
 ローズ・ワーシー・カレッジ醸造学を首席で卒業。ペンフォールドの伝統と質を維持すると同時に、新たなスタイルを開拓すべく、2002年からチーフ・ワインメーカーを務める。2005年に米ワイン専門誌「ワイン・エンスージアスト」の「ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」に、オーストラリア人として初めて選出される。
◎John Duval (ジョン・デュヴァル)
 1986~2002年チーフ・ワインメーカー。ローソンズ・リトリート、ヤッターナ等の開発を手がけつつ、数々の国際ワインショーの正式審査員を20年以上務める。イギリスのインターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション“インターナショナル・ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー”(1989年)、イギリスのインターナショナル・ワイン・チャレンジ“赤ワイン・メーカー・オブ・ザ・イヤー”(1991・2000年)等受賞。
◎Don Ditter (ドン・ディッター)
 1973~86年ナショナル・プロダクション・マネージャー(チーフ・ワインメーカーに同等)を務める。40年以上にも及ぶ在職期間中にペンフォールド社のワインが彼から受けた影響は計り知れない。
◎Max Schubert (マックス・シューバート)
 1948~1975年チーフ・ワインメーカー。グランジの生みの親。ペンフォールド社の みならず、オーストラリア・ワイン全体の国際的評価を高めた人物の1人。オーストラリア勲章(1984年)、ロンドン・デカンター誌“マン・オブ・ザ・イヤー”(1988年)、“マックウィリアムスワインズ・モーリスオシェア賞”(初代1990年)をはじめ多くの名誉ある賞を受賞。


--------------------------------------------------------------------------------
■ペンフォールドの主な受賞暦

◎ワイナリー・ワインメーカー

2000年 インターナショナル・ヴィニタリー・アワード受賞
2000年 イギリスのインターナショナル・ワイン・チャレンジにて赤ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー受賞(1991年に次いで2度目)
1989年 イギリスのインターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティションにて、ペンフォールドの出品22品目のうち19品目が受賞
◎グランジ

1955年ヴィンテージがワインスペクテーター「20世紀のトップ12ワイン」
1990年ヴィンテージが1995年のワインスペクテーターで“ワイン・オブ・ザ・イヤー”(カリフォルニア・フランス以外で唯一のノミネート)
2001年4月、サウス・オーストラリア・ナショナル・トラストにより“歴史的象徴”として正式に任命
◎その他

Bin389(1993):インターナショナル・ワイン・チャレンジ金賞受賞
Bin407(1998):日本ワイン・チャレンジ金賞受賞
Bin28カリムナ・シラーズ:インターナショナル・ワイン・チャレンジ、“赤ワイン・オブ・ザ・イヤー”受賞
クヌンガヒル・カベルネ・シラーズ(1999):インターナショナル・ワイン・チャレンジ “グレート・ヴァリュー・赤ワイン・オブ・ザ・イヤー”受賞

--------------------------------------------------------------------------------
 オーストラリアは毎年がヴィンテージ・イヤーと呼んでいいほど、気候、土壌はもちろん、日照や降雨量に至るまで、あらゆる条件が葡萄栽培に適しています。といってもヨーロッパとは異なった条件のもとでつくられるのですから、同じ品種であってもワインの個性は独特のものになります。
1844年、イギリスから移住してきた医師クリストファー・ローソン・ペンフォールドは、サウス・オーストラリア州の主都アデレードの近郊マギルでワインづくりを開始しました。 これがペンフォールド社のはじまりであり、現在もこの葡萄園からは優れたワインが生み出されています。

オーストラリアワインのメーカーとして最も古い歴史をもつ会社のひとつであるペンフォールド社は、現在各地にワイナリーを持ち、数多いメーカーの中でも特に高級ワインのメーカーとしてその名を知られています。
これらペンフォールド社が擁する各地のワイナリーから収穫されたシラーズ種を主体とし、厳選に厳選を重ねたもののみを原料にしてつくられるのが、<グランジ>です。このワインは、単にペンフォールド社の最高級のワインというだけでなく、本国のオーストラリアでもなかなか手に入らない、といわれるほどオーストラリアワインの最高傑作とされています。
あくまでも深く、濃厚なルビー色は紫色を帯びているようにも思え、芳醇なブーケは甘さを感じさせるほどに豊かに立ち昇ります。骨太でありながら滑らかな味わいが特長です。
なお、ペンフォールド社では、創業者の名前を冠した手頃な価格の<ローソンズ リトリート>(ローソン氏の診療所の意)から<グランジ>にいたるまで、「すべての価格帯で最高品質のワインを提供すること」をポリシーとしており、そのポリシー通りの見事な味わいを、世界中に送り出し続けています。
A-WINE.JP より)


WINE PROFILE ARCHIVE


Penfolds Clare Estate Chardonnay 1995
Winery: Penfolds
Region: Barossa Valley
Varietal: Chardonnay
Best Drinking: 1996 to 1997
Best Vintages: '88, '90, '92, '93
Drink with: Lamb's brains


Winepros' Notes

Wine background
One of the better Penfolds white wines, although it tends to become rather heavy and coarse with any bottle age. Definitely best drunk immediately on release, and might be better with less-intrusive oak handling.

James Halliday Mar 01 1997 Rating: 79 out of 100

Full yellow-orange; a soft, toasty/buttery/oaky bouquet in which the varietal fruit is effectively submerged; the palate is similarly soft, with toasty/oaky flavours dominant.
Winepros より)

抜栓日:2013年1月30日
コルク:比較的長めのコルク。Penfoldsと刻印あり。異臭なし。
グラス:リーデルのオーヴァチュアを使用。
色:もう褐色にちかい色。爽健美茶と水を1:1で混ぜたくらいの色になっています。これ貴腐ワインだったらいい色合いですよ~。
脚:グラスを斜めに傾けてもレッグが落ちて来ません。ややしばらくしてからとろ~っと落ちて来ました。ディスクも厚くみえるんです。
香り:そんなに香り立ちませんが、黒蜜の香り。金柑の香りもありますか。スワリングでちょっとばかり硫黄の臭がします。でも、すぐに消えました。娘さんは「蜂蜜を卵にかけた匂いだ」と言っていました。そんなことやったことあるんかい!
味:最初、口に含むと、かなり濃い目のバターっぽさを感じました。その後にぐっと苦味が気て大丈夫かな?と思いました。しかし、時間とともにそんなエグみのようなニュアンスが消えて来ました。複雑味も深みもアフタも全然無いけど、なんとなくミネラルがあったんだな~という感じはします。意外とこのミネラルを連想される味わいがアクセントになっているんです。酸はあるんですが結構ぼやけた感じ。資料的には1~2年で飲むワインのようですので、こんなもんでしょう。残りは料理用になると思います。