Fleurie Laboure Roi 1996
実家のワインセラーからもってきました(2013/3/31)。
フランス ブルゴーニュ地方 ボジョレ
リヨンの北に位置する産地で、行政はローヌ=アルプ、ワインはブルゴーニュに分類される。Beaujolaisの表記・呼び方は「ボージョレ」「ボージョレー」「ボジョレー」など散見されますが現地では「ボジョレ」だそうです…。
さて、新酒ばかり注目されがちなボジョレ。
特級地区の高品質葡萄は、熟成ワインに殆どが回ることを御存知でしょうか?
クリュ・ボジョレと呼ばれる、特級ワインなのですが、充分な日照量を得られる斜面の畑から産出され製法もヌーヴォーとは異なり、熟成に耐える通常の醸しを行います。
20年以上のポテンシャルを誇るものもあるんですよ!
範囲は限定され下記10ヶ村の名が付いており、一般的にBeaujolaisの名は目立ちません。
サン・タムール (St. Amour)
シェナス (Ch醇Pnas)
ジュリエナス (Juli醇Pnas)
シルーブル (Chiroubles)
ブルイィ (Brouilly)
コート・ド・ブルイィ (C醇ste de Brouilly)
フルーリー (Fleurie)
ムーラン・ナ・ヴァン (Moulin 醇A Vent)
モルゴン (Morgon)
レニエ (R醇Pgni醇P)
※不作年はこの地域から格下の「ボジョレ」名で出荷される事もあります。
(吉田酒店より)
1572年から素晴らしいワインが作られていた、と記録されるフルーリー。17世紀中頃には、パリにワインを贈る特権を授けられていた3教区のひとつにも数えられていました。1866年にはこの地の裕福な家族が教会を建て、ブドウ畑を守ったというエピソードもあります。大きな水晶を含む花崗岩、という独特の土がワインの味わいに差をつけています。
(サントリーより)
Laboure RoiのHPはこちら。
抜栓日:2013年4月18日
コルク:汎用コルク
液漏れ:液漏れなし。染みほとんどなし。
グラス:オープンナップ・ユニバーサルテイスティング40タイプを使用。
澱結構あるのでデカンタしました。
色:結構薄めのルビー。ほんのりと褐色が混ざった感じ。時間とともにちょっとずつ濃くなっていくような感じでした。
エッジ:ややオレンジ調。
脚:粘調度はほどよくあります。
ディスク:あまり厚みなし。
香り:抜栓時、ほんのりと花の香り。グラスに注ぐと、すみれの香り、金柑の香りがほのかにします。娘さんはけんもほろろ「地下室の匂い」でした。最初のうちはややそんな印象もありますが、徐々に薄れて来ました。けっこういい、やさしい香りです。そして甘めの香りがします。
タンニン:渋くはありませんが、歯茎にはタンニンがしっかりと感じられます。
味:全体の印象としては、薄い味わい、というのがファーストインプレッション。酸はさほど感じず、果実味がかすかに感じられます。複雑さはなく、後口には苦味が若干残ります。口当たりはとても素直でスムーズ。昨日のMoulin-a-Ventよりも飲み口がいいです。Vintageの差なんでしょうか? 1時間30分くらいして若干温度が上がってくると、味わいに甘味が出て来ました。また酸もちょっと主張してきてこれがいいアクセントになっています。そのあと、ちょっと鉄っぽい酸化状態になったかな?と思いましたが、さらに甘酸っぱいチェリーのようなニュアンスに味わいが変化し、なるほど、ちょっとだけピノ・ノワールを思わせるような味わいに変化してきたかもしれません。この位の時間で味わいが開いてきたってことですね。17年のGamayが素晴らしいのか、作り手の力によるのか・・・
これも勉強になります。