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あいち九条の会ホームページに県内九条の会活動を紹介するコーナー

会員の戦争体験をホームページに掲載-東海放送人九条の会

2008年07月09日 | Weblog
 東海放送人九条の会は、東海地方の放送局(民放とNHK)に関わりのあるみなさんによって2006年11月10日に結成された会です。
 東海放送人九条の会は、現在ホームページ上で会員の皆さんから寄せられた戦争中の体験、敗戦直後の体験を「私の戦時・戦後体験」というコーナーで紹介しています。
 これまでに
  ・「艦載機の機銃掃射に遭った怖い思い出」
  ・「防空壕で過ごした戦中の生活・空襲の被害」
  ・「旧満州で迎えた敗戦・連れ去られた妹を取り戻した話」
  ・「苦渋に満ちた学徒動員の航空整備兵時代」
  ・「軍港の町横須賀の戦中の模様」
 などを掲載してきました。
 この度、その一部「東京で遭った空襲の模様」を了解を得てこの「手をつなごう」コーナーで紹介させていただくことになりました。以下、ご紹介します。

 「爆発音が聞こえてきた。至近距離では焼夷弾の発火音にも首を竦めさせる威力があるがどうも我が家の玄関脇にあったドラム缶の燃料油が燃え上がった様子である。借用した家の大家さんは舟も所有していたらしい。もう少し家財を持ち出そうと家に駆け込まなかったのは正解だった。爆発音や立ち込める黒煙がやや収まったのは昼を大分過ぎていた。

 壕から出ると敵機の爆音も聞こえない。燃える家に家族の名を呼びながら走り寄る人たち。我が家は勤めに出ている男たちを除けば全員ここに身を寄せ合っているのがうれしかった。表通りに出てみると経験したことの無い不気味な生臭い風が残り火から立ち上り、煙や灰、燃え残った紙屑を舞い上げている。焼け跡から探し出したとても使えそうに無い瀬戸物などを抱えて泣きながら家族の名を呼び走り回る奥さん、もんぺの後ろ紐が解けて下がっているのだがそれに気が付いていない。

 しかし声を掛けて教えてあげられるような雰囲気ではなかった。電車道には焼け落ちて骨だけになった市電、黒焦げの鉄兜などが散乱。その中に頭骸骨が入っていないことを念じながら脇を通り過ぎた。」

 なお,東海放送人九条の会のホームページのURLは
 http://www.tokaicue.com/です。
または、あいち九条の会ホームページ→県内九条の会→末尾に「東海放送人九条の会」の記載がありますので、ここをクリックして下さい。

 なお、掲載されている文章の転載を希望される方は、(052)623-3289櫛田様あてにご連絡下さい。

(この文章は、東海放送人九条の会から寄せられた報告を基に、広報委員会でニュースにまとめたものです。)