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「戦争法廃止・改憲阻止」へ活動強化を申し合わせ ~ 2月20日、「あいち九条の会」結成11周年のつどい

2016年04月07日 | Weblog
 2月20日(土)、名古屋市教育館で開かれた「あいち九条の会11周年のつどい」には地域・職域九条の会の代表ら110名が参加。安保関連法=「戦争法」を強引に通して憲法改正への野望を露わにする安倍内閣への批判を強め、「戦争法廃止・憲法改悪阻止」の世論を拡げる活動の強化を申し合わせました。以下、概要を報告します。

◆ 開会挨拶:小林武さん(沖縄大学客員教授)



 医師の山内一征代表世話人(写真上)の司会で始まったつどいは、冒頭、沖縄在住5年で帰名中の小林武さん(あいち九条の会代表委員)が挨拶。「過日の宜野湾市長選は多くの声援を頂いたのに辺野古をどうするかに一切触れず普天間基地をなくしたいとだけ強調した現職の圧勝を許し、残念。翁長知事をはじめ県民の“辺野古新基地ノ―”の意志に揺るぎはないが自治体の課題にどう向き合うか検証し直し4年後は倍返しを」と述べた後、戦争法を強行し明文改憲を狙う安倍政権を厳しく批判。「立憲主義無視の安倍内閣は今、緊急事態条項が必要だとキャンペーンしているが本当の狙いは9条2項の明文改定。 最近は政権与党のひどさが目立って“主権者は私たち”と安倍退陣を迫る声も大きくなっている。状況を開くカギは5野党と市民の共同による戦争法廃止だ。九条の会も頑張ろう」と訴えました。



◆ 示唆に富む名大・定形 衛教授の講演

 記念講演は名古屋大学・定形衛教授(国際政治学)による「中東・中国をめぐる世界情勢と日本の針路」。はじめに「いかなる理由があろうとテロは許されないというのは分析放棄。テロの背景を知らずに解決の道は探れない」と切り出した教授は「イスラム国」(IS)などを例示して大国の支配に翻弄されてきた中東の歴史を解説し、その矛盾がたまりにたまってアラブの民衆から「もうたくさんだ」という声が噴出している。武力や戦争で平和はつくれないと知るべきだと強調し、違憲の戦争法を強行して軍事大国をめざす安倍内閣を批判しました。



<*講演の全要は別掲の松田恒彦さんのレポート(『愛知憲法通信』3月号からの抜粋)をご覧ください。>

◆ あいち九条の会からの報告と方針提案




講演の後は「あいち九条の会」からの報告・提案。
最初に伊藤事務局次長が戦争法案反対を中心とするこの一年間の活動を報告(写真上)した後、加藤洪太郎事務局長(写真下)が活動方針の提案に立ち、
「私たちの願いは一人ひとりのかけがえのない命が大切にされ、誰もが人間らしく生きられる社会であり、そのために9条を堅持し活用しようというのが共通の目的なのです」「それを壊す安倍の暴走は止めなければならない。軍事同盟や戦の構えは必要だと安倍内閣に同調する方もいるが、そういう方々とも真摯で率直な対話を重ねて分かってもらい、一回りも二まわりも大きな平和の世論をつくる。これが私たちの目標ですよ」「まさに、いま九条の会の踏ん張りどき。頑張りましょう」と前置きして――
①2016年は戦争法を発動させず、廃止に追い込む、 ②夏の参院選(衆参同時選挙?)では改憲勢力の2/3占有を阻み緊急事態条項新設を許さない、 ③そのため2千万人署名を拡げ、学習・交流・対話・宣伝を活発にし新たな九条の会の立ち上げや会員倍増などにも力を尽くそう、と提案。5/3憲法集会、あいち九条の会交流集会(7/23)、11/3県民の集い、12周年の集い(来年2/18)などの日程も提起しました(「方針案」は末尾に掲載します)。



◆ 次々に注文、提案が出た質疑・討論

 報告・提案を受けた質疑討論では「2千万人署名の集約はどうするか」などの質問のほか「誰にでもよくわかり共感されるチラシやポスターを」「高校生や若い人の関心を呼ぶ工夫を」「ニュースを全戸配布して」「ホームページを充実させ、互いの活動や工夫に学びあえるように」「自衛隊員の家族に不安が広がっている、その人たちの心にも響く訴えを」などなど注文や提言が相次ぎ、活発な意見交換がなされました。

◆ 全体のまとめ:見崎徳弘代表世話人

この後、“まとめ”に立った見代表委員は小林武さんの挨拶や定形講演をふり返って「安倍の暴走と私たちとのせめぎ合いは正念場に来た。アベノミクスの破綻が見え経済が危くなる中でも必死に明文改憲を狙う首相は、衆参同時選挙も視野に野党分断・マスコミ支配を強めており、情勢は予断を許さない。だが憲法も無視して戦争への道に突き進む政府与党に、立憲主義・民主主義・平和主義を守れ! 武力で平和は作れない!戦争法廃止! 野党は共闘!安倍はやめろ!と国民世論は沸騰し、野党と市民の団結は政府与党を大きく追い詰めている。加藤事務局長の提起をしっかり受け止め、草の根からの活動を旺盛に繰り広げて情勢を開こう!と呼びかけ、会場からの注文・提言に次のように答えました。
①2千万人署名はあいち九条の会事務局に送っていただいても直接東京でもいい。ただし後者の場合、署名数だけは知らせてほしい、
②出された注文や提案については世話人会で検討するが、当面2千万人署名を成功させ、7月参院選で改憲勢力を少数に追い込むためにも、ポスター・チラシ・ステッカーなどの作成・配布は前向きに考えたい。活動資金にあてる募金にも協力をお願いしたい。
③ただ九条の会の最大の特徴は地域・職域に根を下ろした会がそれぞれ自主的・創造的に運動を積み上げてきたところにあり、自衛隊は違憲だとする人・専守防衛なら合憲だし必要という人・災害救助や人道支援などに限れば海外での国際貢献も可という人など、幅広い方々が思想信条や支持政党を超えて集まっているのが強みだ。したがって基本的には草の根の会の奮闘に期待し、あいち九条の会としては皆さんの活動や創意工夫をできるだけ丁寧にホームページなどで紹介し、相互に激励しあって世論を変えてゆくよう期待したい。ホームページの拡充はこの点を重視するからで、ぜひ参考にして頂きたい。

◆ 閉会挨拶:内河惠一代表世話人



 最後、閉会挨拶に立った弁護士の内河惠一代表世話人(写真右)は示唆に富む講演や活発な討論に謝意を表した後、「民主・共産・維新・生活・社民の5野党が昨日、戦争法廃止法案を国会に共同で提出し、戦争法廃止・安倍内閣打倒を軸とする参院選での選挙協力に合意した」「安倍首相は民主主義に無理解で何でも多数決で決めりゃええと思っている節があるが、危うさに気づいた国民が国会前でも全国津々浦々でもかつてない声をあげ続けているのは凄い」「国民多数のこの声とそれに励まされた5野党が勇気を持って結束した意義は大きい」「みんなで国会と政治を変え、民主主義が貫かれる日本、希望の持てる日本をつかみ取るために頑張ろう」と結びました。

<文責・見崎徳弘>







あま市の「戦争法反対集会」大成功 ~コンサートやリレ-トークで盛り上がる

2016年04月07日 | Weblog
 あま市では3月26日(土)に名鉄甚目寺駅北口広場で「戦争法に反対するあま市民の集いが開かれました。

 この集会は、あま市の九条の会や平和委員会、戦争法に反対するママの会などが実行委員会を作って行われたもので、今度が3回目です。
 午前10時半の開会までに市民が次々に集まり、開始時にはお子さん連れのご婦人など100人を超えました。



 集会は愛知県出身のシンガーソングライター板谷信彦さんのコンサートで始まり、「憲法9条音頭」や「シースルーズ万歳」「政府は『犯罪』」などの曲が披露され、アンコールの声も飛んで、集会は最初から盛り上がりまいた。



 次いでリレートークに移り、元自民党の市議で、戦争法に反対して「安保法制に反対する議員有志会」で活動しているあま市議の八島進さんが「板谷さんの歌が、云いたいことを全部言ってくれている。これが全局ネットの放送で流されることはないが、私は悪いことは悪いと信念で云い続ける議員でありたい」と語られました。続いてママの会の宮里里香さんが「緑豊かで美しく、人々は親切、ものづくり技術もある。それが人の命よりお金を優先するようになっていっている。素晴らしい日本を子どもたちに引き継いで行きたい」と語りました。



 その他人権連、新婦人の代表が次々に意見を表明、緑の党から市議選に出馬いたこともある林悟さんが「戦争法への議論を深め、悪法を止めるために選挙で勝たなければなりません。共闘を進めましょう」と訴えました。



 最後に「戦争法廃止、憲法9条をを守れ、独裁政治を許すなの声を上げ、行動を続けていきます。」という集会アピ-ルを採択しました。
 集会では会場の片隅に戦争法反対の統一署名コーナーが設けられましたが、通りがかりの人など60名の署名が集まりました。

(「戦争法に反対するあま市民の会」からの報告を要約しました。)