ボブ・ディランの、もしかしたらこれが日本では見納めになるかもしれないと思ったライブを観たのは今年の4月のことだった。
たまたまというか、偶然ディランのライブの前日がエリック・クラプトンの「日本武道館」公演で、ディランのライブの翌日が「ドゥービー・ブラザーズ」の「日本武道館」公演だったので、3日間連チャンの東京コンサート行脚になってしまった。でも、これはこれで至福の3日間だった。多分こういうことはもうないだろうな。
そんなボブ・ディランの初来日45周年特別企画としてリリースされたのが、初来日公演時のライブ・アルバム「武道館」(1978年に日本で発売された)のコンプリート盤「武道館」 (4CDエディション)である。それもなんと4時間半にも及ぶ大作だ。
ディランのライブ・アルバム「武道館」は2日間のステージの模様を録ったものだったけれど、今回新たにマスターテープが発見されたことに伴って、初来日から45年目にして未発表の36トラックを加え、再リリースされたのである。
その「武道館」コンプリート盤、海外でもかなりの話題になっているようで、評価も高い。改めて今回アルバムを聴いてみて(最初にリリースされた「武道館」はずーっと何年も聴いていなかった)、「風に吹かれて」を含めた楽曲群のその大胆なアレンジに対して、いい意味で驚いてしまった。いいです、とても。
今日は金曜日。
雨が降る中、仕事が終わって急いで家に帰り、昨日残したピザをチンして食べながら、こうしてディランの「武道館」コンプリート盤を部屋に籠って聴いている。
今週もあっという間に過ぎてしまった。もう金曜日って・・・。この速さはマジで異常だ。
まあそれはそれとして。今夜はただ何も考えず、ディランにどっぷりと浸かって過ごそう。