今日は「国際男性デー」だという。
朝起きて、玄関の郵便受けに行って「朝日新聞」を取り、部屋に戻り、サンドイッチを食べ珈琲を飲みながら紙面を捲っていたら、今日が「国際男性デー」であることを知ったのだ。
「国際男性デー」とは、男らしさといった固定観念を見直して、男性の健康や幸福に目を向け、ジェンダーの平等を促す日なんだそうな。
その特集欄に、5人の医学博士による男性の健康についてのコメントが載っていたので丁寧に読んでゆく。【テストステロン】、【男性更年期】、【運動】、【食生活】、そして【スキンケア】と、結構多岐にわたっていた。
なかでも興味をひいたのが、井出久満氏(順天堂大学教授)の【プレゼンティーズム】という初めて聞く言葉だった。
これは、心身に健康上の問題があって、出社しているのに業務のパフォーマンスが上がらない状態のことで、その背景に隠れているのは「男性の更年期障害」なんだという。原因は、男性の「テストステロン」の減少にあるんだとか。
これによって、イライラや不眠、筋力や性機能の低下、メタボリック症候群、脳梗塞、糖尿病、ウツなどが発症するというから、「テストステロン」ってとっても大事なのだ。
「テストステロン」は「はつらつホルモン」とも呼ばれていて、成人時をピークに少しずつ下がってゆく傾向があり、「テストステロン」が筋肉の力を保ち認知能力を支えている。競争なんかで達成感を得られたりすると、この「テストステロン」が強く分泌されるというから、生きてゆくうえで、いかに何かを成し遂げたり目標に向かって突き進んだりする行為が大切かということが、よく分かる。ボランティアなんかの社会奉仕活動をすることでも「テストステロン」は高められるとも書いていた。
有酸素運動や筋トレ、それからヨガ、食べ物としてはウナギやニンニク、赤身肉、適度な珈琲なんかがこの分泌には有効らしい。
「朝日新聞」の特集記事を読んで改めて納得したのは、結局、適度な運動をして肉体を鍛え、邪まな考えを捨てて他人のためにも親身に尽くし、清く正しく生きることこそ、体内から「心地よい分泌分」が絶えず湧き出、幸せに生きることが出来るという、誠にシンプルな真実である。
嘘を付かず、他人に寄り添い、食事と健康に気遣い、普通に生きてゆく・・・。複雑なことなど何もなく、すべてはきちんと昔からここに変わらず提示されている。