「アガサ・クリスティー なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」がNHK BSプレミアムで、11月5日日曜日から3週にわたって放送された。毎回、録画してそれを楽しみながら観た。ちょうど裏番組が鈴木亮平 が主演しているTBS「下剋上球児」なので、まずはそちらを観て、それからでしたが。
「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」は、アガサ・クリスティーが1934年に発表したミステリー小説で、確か学生時代に読んだ記憶だけはあるのだけれど、もう完全に内容は忘れてしまっていた。
とにかくアガサ・クリスティーのミステリー小説の大ファンで、ほとんどの小説を読み漁り、映画化された作品もほぼ全部観て来たとは思うのだが、やはり彼女の数多発表された小説の中で、「オリエント急行殺人事件」と「そして誰もいなくなった」を初めて読んだ時の衝撃度が凄かった。
次のページを捲るのが待ち遠しいと思える小説って、生涯にそんなにあるわけじゃない。この2冊はマジで貪るようにして読んだ記憶がある。
そして今回ドラマ化された「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」も、結構楽しみにしていた。
牧師の息子である主人公のボビイ青年が地元の名士と一緒にゴルフに興じていた最中、偶然、崖下に転落した瀕死の男を発見する。思わず崖を降り、助けに駆け付けたボビイだったが、転落した男は意識を取り戻すと、たった一言だけ謎の言葉を告げて息を引き取ってしまう。
その言葉は「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」という、意味不明の言葉だった・・・。
そこからこのボビイ青年が、彼の幼馴染でガールフレンドの富豪のお転婆娘フランキーとバディを組み、謎の言葉の真相を迫ってゆくことに・・・。
うーん。原作は有名で評価も高い小説だけど(すっかりストーリーは忘れてしまっていましたが)、全3話のドラマのほうはちょっとイマイチだった。
もう少しユーモアの要素も入れながらラストのどんでん返しまで駆け抜けて欲しかったなあ。少し緩慢で間延びした展開に終始していたように思える。
ミステリーものって大好きなんだけど・・・。