水曜日。朝起きて外を見たら真っ白な雪が薄く一面に広がっていた。
昨日の夜もまた、眠っているんだか起きているんだかよく分からない状態のまま時間が過ぎ、薄眼を開けたら窓の外が薄っすら白っぽく光っていた。時計を見たら朝の6時だった。今日も寝不足である。いつになったらぐっすりと眠ることが出来るんだろう?
起きて、7時には家を出る。
昨日の夜、テレビ朝日の「報道ステーション」を観ていたら、番組トップのニュースで、日本テレビ系の「日本海テレビジョン放送」に勤務している経営戦略局長の男性が、2014年以降、チャリティー番組「24時間テレビ~愛は地球を救う~」の寄付金や会社の売上金など、合計約1118万円を着服していたことを報じていた。その経営戦略局長の男性は懲戒解雇されたという。
テレビ画面には、「日本海テレビジョン放送」の会長と社長が神妙な面持ちで記者会見に臨み、深々とお辞儀をしているシーンが映し出されていて、寄付活動を行ってきたという地元の僧侶が無念そうな顔でインタビューに応じている場面も出ていた。
とにかくテレ朝の「報道ステーション」、10数分にわたって日テレの系列局である「日本海テレビジョン放送」での不祥事を徹底して報じてゆく。
他局に甘く、自局に厳しい。これはマスコミ報道におけるいつものパターンだ。他局の不祥事には至極真っ当な正論を吐くくせに、自分の局で起こった事件や不祥事に対してはサラッと報道してお茶を濁す。
いつもそうだ、この国の報道体制って。
しかしそうなると、他局であるTBSやフジテレビの夜のニュースではどんな報道がされるのだろう?
そして、不祥事を起こした系列局を仕切っている本家「日本テレビ」は、いったいどういう報道をするんだろうか?
俄然興味が湧いてきたので、そのまま午後11時から始まるTBS「ニュース23」と日本テレビ「ニュース・ゼロ」を交互に観ることにした。
まずはTBS「ニュース23」。
冒頭では18歳女性の死体遺棄容疑で30歳代男性が逮捕されたニュースを流したけれど、2つ目ですぐさま日本テレビ系「日本海テレビジョン放送」に勤務する経営戦略局長による「24時間テレビ~愛は地球を救う~」の寄付金着服に関するニュースを大きく取り上げ、それを報じてゆく。テレ朝とほぼ同じ報道の仕方だった。
ところが日テレは・・・。
待てど暮らせど着服関連のニュースは流れない。冒頭、18歳女性の死体遺棄容疑で30歳代男性が逮捕されたニュースを丁寧に丁寧に報道していて、それが終わると、また別なニュースが幾つも続いてゆく。
やっぱりそう来たか?
自分たちに関係する厭なニュースはなるべく報道しないってことね。
と、思っていたら、11時30分過ぎ、「スポーツ」関連ニュースに入るその直前、やっと短く事実だけを報道した。
そういうもんだよね、報道番組なんて・・・。
こんなふうに、世の中というモノは成り立っている。
正義に基づく報道の使命とか、世に蔓延る不正を正すとか、そういう綺麗事はすべてまやかしである。
愛が地球を救うことなんてこと、まず、ない。