フィクションのチカラ(中央大学教授・宇佐美毅のブログ)
テレビドラマ・映画・演劇など、フィクション世界への感想や、その他日々考えたことなどを掲載しています。
 



 私が卒業した仙台市立愛宕中学校の同窓会をおこないました。と言っても、仙台でおこなわれる大規模な会ではなく、首都圏在住者を中心とした同学年の卒業生(1973年卒業)の会です。
              

 この会は、以前は有志で不定期におこなっていましたが、前回からは4年に1回、オリンピックの年におこなうことにしました。あまり頻繁におこなってもありがたみがなくなりますし、あまり間が空いても音信不通になってしまいかねません。ということで、覚えやすいようにオリンピックの年に開催と決めました。
            

 この4年に1度というのは、ちょうどよい間隔のような気がします。4年経つとそれぞれいろいろなことがありますし、転勤や転居、子どもの成長など状況が変わることもあります。それによって参加しにくくなったり、逆に参加できるようになったりがあり、4年前とは少し顔触れが変わりました。
 今回も、前回欠席だった同窓生が何人か参加してくれて、仙台の学校の同窓会なのに18人も出席してくれた賑やかな会になりました。仙台や名古屋から出席してくれた同窓生もいて、とてもなつかしくて楽しい会になりました。
 考えてみると、中学校を卒業してから来年で40年にもなります。ときどき会っている同窓生もいますが、一方で、卒業以来会っていない(あるいは高校生くらいに会ったのが最後の)同窓生もいます。40年近くも会っていないのですから、子どもの頃に数年同じ学校に通っていただけなんて、長い空白期間に比べればほんの短期間のつきあいにすぎません。それなのに、40年近く経っても友人でいられるというのはなんだか不思議な関係でもあります。
          

 「若者は未来に生き、老人は過去に生きている」という言葉もあり、同窓会なんて後ろ向きな老人のすることだという考えもあるでしょう。それもたしかです。ただ、なつかしむ過去があり、一緒になつかしむ友人がいるだけ、自分の人生が豊かなのだというのも一面で真実かもしれません。
 過去にばかり執着するつもりはありませんが、4年に1回くらい昔の仲間と時間を過ごすのも悪くない…。そう思えた日でした。
              



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