フィクションのチカラ(中央大学教授・宇佐美毅のブログ)
テレビドラマ・映画・演劇など、フィクション世界への感想や、その他日々考えたことなどを掲載しています。
 




          11金目鯛
      (まだ盛りつける前の金目鯛の煮付け)

 近頃、金目鯛がわりあい手頃な値段で出ているので、煮魚にしてみました。
 金目鯛はどちらかというと高価な魚なので、スーパーで見ているとつい他の魚を買ってしまうことが多いです。しかし、この日はかなり大きな金目鯛が1匹1200円ほど、半身で600円ほどでしたので、買ってみました。
 金目鯛の煮付けで思い出したのは、以前からよく行っていた「中央大学葉山寮」という教職員のための保養所です。私が勤めた1990年当時、中央大学には教職員の保養所が3か所、学生のセミナーハウスも3か所ありました(1か所は共用)。今は2か所ずつになっています。
 私は赴任して2、3年経った頃から、ひんぱんにこれらの保養所に通いました。
 葉山寮は5家族ほど同時に泊まれるのですが、お風呂は1か所。お手洗いも2~3家族が共用。エアコンもありません。ですから、ホテルに泊まるような近代的な設備もプライベートな空間もありません。しかし、ここに泊まると昔の田舎の家に泊まっているような、不思議な、のんびりした気持ちになれました。
 そんな雰囲気が気に入って、10年以上、年に3~4回は保養に出かけていました。1度行くと3泊していましたから、おそらく、今まで合計すると、この葉山寮に150泊くらいしていると思います。当時は福谷さんという御夫妻が管理人をしていて、この付近の保養所組合の会長もされていた方でした。今は、田原さんという方が管理人をしていて、ブログも開設されています。(→ 「お散歩葉山」
 今の管理人さんのお料理はたいへん品のいい料亭ふうのお料理。前の福谷御夫婦のお料理は家庭的でボリュームのあるお料理でした。そして、前の葉山寮に3泊するとたいてい1回は出されたのがこの「金目鯛の煮付け」でした。だからというわけではありませんが、自分で金目鯛の煮付けを作って、「そう言えば葉山寮でよくこのお料理をいただいたなあ」と思い出しました。
 金目鯛を食べながら、「また葉山寮でのんびりすることができたらなあ…」と思いました。

    11葉山寮
        (中央大学葉山寮)



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