ウサチーロのとりあえず日記 Part 2

日々の記録および3人兄弟の成長日記。

生ブッシュ

2011-03-02 18:32:06 | おしごと

今週はあるコンベンション+展示会でワシントンDCに来ているのですが、今日は会場でジョージ・W・ブッシュ元大統領(息子のほう)の公演がありました。つい最近まで超大国の大統領だった人ですからミーハーな私としては行かないわけにはいきません。

 

そして見てきましたよ、生ブッシュさん!私は出展者でフルパスがあったので、もちろん無料です。たぶん300人くらい入るボールルーム(結婚式場みたいなものです)で昼食の後、ブッシュさん登場でした。私は会場に入ったのが遅かったので、距離的には30mくらい離れていたでしょうか。

 

実は、昨日パスをホテルに忘れて、再発行を頼んだら、「明日ブッシュが来るから、セキュリティーの関係上再発行できない」と言われてトラブルがありました。今日はシークレットサービスとかもうろうろしてて、よっぽど警備が厳しいのかと思ったけど、うろうろしていたら裏口のドアから入れてくれて、私は会場の真ん中くらいの席をとれました。荷物検査とかももちろんなし。ただ携帯電話はマナーモードで、カメラの使用は禁止でした。

 

さてブッシュさんが入ってきて会場はスタンディングオーベーション。彼の嫌いな人も多いですが嫌いだったらわざわざ見に来ないでしょうし、居た人はブッシュのサポーターばかりだったのでしょう。・・・と思ったら、一人の女性の大声が後ろから聞こえてきて、War Criminal!と叫んでいました。もちろん外に追い出されましたが。そして皆ブーイング。そんな彼女の姿をみて、この国には言論の自由があるから、別にかまわないよ、と言って彼はまた喝采を浴びていました。

 

私の第一印象は、「だいぶ老けたな」。じーっとみていたら「お父さんに似てきたな」。でしょうか(笑)やっぱりアメリカ大統領の仕事は超過酷でストレスも凡人の想像がつかないほどあるでしょう。オバマさんもかなり老けたもんね。

 

今までテレビで見ていた人が目の前で話していたのは不思議な感じだったし、そんな有名人を比較的近くで生で見る機会があったというだけで感動してしまいました。賛否両論、というか嫌いな人のほうが多かったですよね、たぶん。私も特に好きではなかったし彼が大統領になったときは、どうしてこんな人が?と思っていましたが、昨年秋に、引退後彼の書いた本を読んでいる人の本を横から盗み見していたら、彼が「中絶」のテーマについて書いていて、その文章に非常に共感と好感を持って以来、嫌いではなくなりました。あと自宅でも仕事でも保守派に囲まれていますから・・・そういう人たちの政治観にもかなり影響されていると思うので今回のスピーチも違和感ありませんでした。

 

スピーチの内容は、やっぱり彼が大統領時代のエピソードが多かったです。でもかなり最初のほうで、「9月12日、テロの翌日に、日本の小泉首相が電話をくれて、世界の安全のために肩を並べて力を尽くそうと言ってくれた。戦争をして殺しあった国の首相がそのようなことを言ってくれたのは本当にすばらしい」というようなことを言っていて、日本人として誇りに思いました。あの会場で日本人は私一人だったと思うので、日本人に好感を持ってもらおうと思って賛美したわけではないというのが明らかでした。マスコミで言われていたようにブッシュさんと小泉さんは本当に信頼関係を築いていたのだなと思いました。そのほかに話の中に出てきた他国のトップは、ロシアのプーチンさんと、イギリスのブレアさんしかいませんでしたから。小泉さんはかなりブッシュさんにとって重要な「同士」だったことが伺えます。

 

アメリカ人のスピーチには欠かせないユーモアのある話も沢山ありました。大統領をやめて「ああやっと自由だ」とローラさんに言ったら、今日からは皿洗いとか家事も手伝ってねと言われたこととか。

 

まあ全体的にはアメリカの政治とかポリシーの話が多くて、日本人の私には完全に理解・共感できる話ばかりではありませんでしたが、まわりのアメリカ人は皆感動していたようです。

 

仕事してるとたまにはこういうスペシャルな出来事もあるものです☆


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