ウサチーロのとりあえず日記 Part 2

日々の記録および3人兄弟の成長日記。

今回の出産メモ(4)

2008-06-25 21:31:35 | 妊娠・出産
最初に書いた通り、日本で割礼の出来る病院は非常に限られていますが、東京では数軒の病院がやっているようでした。できれば産院の近くが良かったので、アメリカ大使館の米国市民向け病院リストを見て、千葉でも探したのですが、やっていそうな所は見つかりませんでした。

東京の病院でも、そこで出産した人のみ対象の病院もあり、または入院が必要な病院もありで、私が結局選んだのは、西東京にある産婦人科でした。

アメリカから電話して聞いたところ、午前中に行って昼頃には手術は終わっているとの事、入院も必要ないと言う事でした。

私が心配していたのは、生後時間があまり経つと痛みも大きくなるのではないかという事。インターネットで調べたら、生後3週間から1ヶ月以内に済ませるのが好ましいとの事でした。アメリカの病院では、生後入院中にやるので、2日目くらいです。ユダヤ教は7日目です。そこで、産後すぐに予約のための電話をしました。たまたま病院側の都合がつかず、約2週間後の予約となりました。

手術の日は午前中に診察を受ける必要があり、翌日は消毒のために通院が必要といわれ、また東京に行くついでにアメリカ大使館でパスポートの申請などもしたかったので、西東京のその街のビジネスホテルに2泊する事にしました。父に車で送ってもらって、夫と私と赤ちゃんの3人で前日の夕方ホテルにチェックイン。ホテルは病院から徒歩5分くらいで、駅からも近く、好立地でした。翌朝10時に病院に着き、手術は12時からとのこと。

最初に体重を量ったり、診察がありました。あまり低体重だったりすると出来ない事もあるようですが、うちの子は問題なし。そこの先生は一応英語が話せて(あとで調べたら、アメリカのユダヤ系病院での勤務経験があるようです。そこで割礼もしていたようです。)夫にも少し英語で説明してくれました。手術用の器具まで見せてくれたのですが、何か古そうだし、この先生もかなりの高齢。大丈夫かな?と不安になりました。でももう後戻りは出来ません。夫が、「かなり経験があるんですよね」と聞くと、「もちろん」との返事だったので、それを信じる事にしました。

診察が終わると、別の部屋で12時まで待機するように言われました。ここは産婦人科ですが今は産科はやっておらず、病室の一つに通されましたが、人気のない病室階はちょっと不気味でした。器具とかベッドとかもそのまま残されていたのですが、皆古くて、何年前からか時間が止まってしまった感じ。放置されている新生児室の壁にはいろいろ手順とか書いてあって、悲しい感じがしました。

狭い病室で親子3人、暑い日だったので冷房があったのはよかったですが、することもないし、時間をつぶすのが大変でした。12時になってもお呼びが来ないし。12時を20分ぐらい過ぎてやっとお迎えが来ました。赤ちゃんが泣くと両親もつらいので、待合室で待っているようにいわれました。

待合室に行ったのですが、トイレに入っていたら、泣き声がかすかに聞こえてきました。胸が締め付けられるような気がしました。それからさらに5分か10分後に手術が終わったので手術室に来るようにといわれました。入ると、泣いている息子が手術台に寝かされて、手術着の先生二人(診察してくれた先生と、その息子である別の先生)が立っていました。そこで消毒の仕方を実演してもらい、終わりました。1時前には病院を出たので、あっという間のことです。手術は成功したようで、問題ないとの事でした。

息子は赤ちゃんなりに、やっぱり大分ショックだったようで、しばらく泣いていて、おっぱいも飲まずに寝てしまいました。その時は本当に可哀想で、申し訳なさでしばらく落ち込んでしまいました。本当にこれで良かったのかなあという気がして、あとで夫とも話しましたが、もう痛くないはずだし、あっという間に回復するとのこと。確かにそのあとは泣きもせず、オムツ換えの時も特に痛いようではなかったので、ほっとしました。その日は沢山寝ていましたが、おっぱいは普通に飲んで、翌日には通常通りだったので安心しました。翌日病院でまた消毒してもらい、アメリカ大使館に向かい、無事申請関係の手続きを済ませて、千葉に戻る事が出来ました。

割礼後、1週間~10日程度で完全に傷は癒えます。その間、上の息子の時もそうだったのですが、かなり消毒に気を付けていても、少し炎症っぽくなってしまい、ちょっと心配でしたが、1週間後には大分治って、その数日後には完全にきれいになっていました。ちなみに1週間後にも見せるようにいわれて、今度は電車で診察に行きました。その時までにきれいに治っていれば電話で済まそうかと思っていたのですが、まだ炎症が少しあって心配だったので、わざわざ足を運びました。意外と近い(といっても電車で1時間半ですが)ので、何とかなりました。

とにかく無事に終わって何よりです。アメリカでは、最近は割礼しない人も増えているとの事ですが、私の知っている限りではほとんどの子供が、皆普通にやっている事で、出産後書類にサインしたら、退院前に、ほとんど自動的に終わってしまうことです。日本ではこのように手間もお金もかかりました。

今回の出産メモ(3)

2008-06-23 21:41:55 | 妊娠・出産
私の出産した助産院は普通の家のようなところでした。院長の先生一家は同じ建物内に住んでいるようです。私達患者(と呼んで良いのでしょうか?客?)はもちろん個室です。今回は他に出産した人もいなかったので、一番広いという部屋に滞在させてもらいましたが、ベッドとソファーベッドがありました。ちなみに夫は毎日通って夜はここで寝泊りしてました。

新生児室というのはなく、出産後から母子同室です。日本では、産婦が休めないということで初日は別室強制というところが多いようですが、アメリカでは自分で選べました。今回助産院では逆の選択肢はありませんでした。部屋には新生児用のベッドもありましたが、殆どのお母さんは添い寝で同じベッドで寝ると聞きました。私もそうするつもりでしたし、そうしました。ちなみにこぐまのときは初めての出産後で緊張していたのか、どのみちゆっくり眠れなかったのですが、今回はリラックスしていたのか、ぐっすり眠れたし、カブちゃんも疲れていたようで良く寝てくれたので、母子同室でも全然OKでした。

この助産院はお風呂も広くてきれいでよかったです。日本ではどこもそうだと思いますが、共同のお風呂です。でも私一人しかいなかったので、好きな時に使えてよかったです。アメリカの病院では個室にシャワーがついていました。これは部屋で着替えが出来て便利ではありました。

日本で良かったと思ったのは、ウォシュレットがあったのと、食事でしょうか。アメリカではウォシュレットは普及しておらず、産後はプラスチックの容器に温水をいれて手当てをするように指示されました。温水をいれるのが面倒だし、温水の量も制限されるので、ウォシュレットの方が断然良いです。食事は、アメリカの病院では、ホテルの朝食のルームサービスみたいに、数種類から選び、ソースも付けるか付けないかなど、細かく注文できましたが、味はあまりおいしくないし、量も意外と少なめ。いわゆる病院食をアメリカ版にした感じでしょうか。日本の助産院の食事は、旅館風の食事で、和食中心で一般に「母乳に良い」とされているような野菜や魚中心のヘルシーな手作り料理、しかも産後にお腹すいてる産婦にはうれしい、量も食べ応えがあり、味もなかなかでした。

総合すると助産院と言うのは誰かの家にお世話になっている(実際そうなのですが)感覚で、アットホームな雰囲気で産後を過ごさせてもらいました。4泊もすると結構ひまで、アメリカみたいに2泊でいいのになあと少し思いましたが、後から考えたら、あの時ゆっくり休めて良かったと思いました。ちなみに、その助産院では、最終日はアロマフットマッサージを部屋に来てやってくれました。

あと、出産後、アメリカでも、病室に助産婦さんが来て、オムツの換え方とか、母乳の与え方を個人指導してくれましたが、日本では、母乳のチェックとして、おっぱい自体をチェックしてくれました。出産数日後、胸が張って大変だったのですが、その時のケアの仕方も教えてもらいました。今回は問題なく母乳が出たのでチェックもすぐ終わりましたが、初産のときにチェックしてもらい、乳腺が開通していない時にマッサージとかしてもらっていたら、最初も苦労しなかったかもなあと思いました。アメリカでは、抱き方をちゃんとして、回数をあげていれば母乳はそのうち出ると言う考え方で、おっぱい自体のチェックはしてくれなかったので。

助産院の事は以上にして、次回は割礼の話をして終わりにしようと思います。

1ヶ月になりました

2008-06-14 21:39:53 | カブちゃん 0歳
カブちゃんも1ヶ月になりました。

昨日は1ヶ月健診でしたが、体重は5540グラム、身長は59cmと、まるで3ヶ月健診のような値です。すべて健康ということで、本当にありがたい事です。

こぐまのときには最初苦労した母乳も、今回は余るくらい良く出ているので、それだけでも大分楽だと思います。初めての時は、母乳を出すために殆ど一日中おっぱいをあげていて乳首も痛くなっていたけど、今回は最初から良く出て乳首のトラブルも今の所なしです。沢山出てお腹一杯になるまで飲むので、カブちゃんも良く寝てくれる事が多いので助かります。

昨日の夜は私に珍しく熱が出て少しつらい思いをしました。いつもは(授乳してるせいだと思いますが)いくらでも食べられそうな食欲が、今日は晩御飯食べなくてもいいなとまで思ったというのは自分でもびっくり。でも体力つけないと、と思って、いつもどおりちゃんと夕食を食べて、ちょっと早めに寝たら朝にはすっきり直りました。おっぱいも触ると少し痛かったので乳腺炎になったのかと思いあせりましたが、乳腺炎になりかけたけど大丈夫だったのか、単に疲れが溜まっただけだったのでしょう。とにかく一安心。いくら実家に居候しているとはいえ、二人の子供達がいるのにダウンしていられませんので、健康第一です。最近カブちゃんが、夜はなかなか寝付かないし、明け方ちょこちょこ起きるので少し寝不足気味だったのです。今後はもう少し気を付けて休むようにしなければ。

カブちゃんの話に戻ると、すくすく育っています。最近は、起きている時間も増えてきたようです。目も少し見えるようになったようです。笑顔らしきものが見える時もあります。あと、外見もこぐまとは少し違うけど(カブは本当にパパ似です、顔だけじゃなく、身体のパーツも。でもよその人からは、おにいちゃんに良く似てると言われます)、中身もやっぱり違うなあと思わされる事がいろいろあります。カブちゃんはうつ伏せが結構得意で、しばらく嫌がらずにうつぶせになっている上、顔の向きを自分で変える事が出来ます。首は座っていないのに、背筋が強いようです。おっぱいを飲む時もこぐまはどこか別の所を見ている事が多かったけど、カブちゃんとは結構目が合います。あと、カブはげんこつしゃぶりが好きみたいです。こぐまのときにはあまり気がつかなかったものです。

とにかく、まだ大変な時期ではありますが、赤ちゃんってやっぱり可愛いなあと思います。そして、早く大きくなってほしいと思う反面、もう少しこの赤ちゃんぶりを楽しみたいという気持ちが交錯しています。

今回の出産メモ(2)

2008-06-10 14:31:09 | 妊娠・出産
さて出産に関してですが、助産院での出産は、ほとんど期待通りでした。

助産院は、医師が常駐していないので、いろいろ制限があります。リスクが高い人、帝王切開の人、正期産でない人などは、助産院では出産できません。私は幸い経過が順調だったので受けてもらえましたが、今回赤ちゃんの腎臓が肥大していると言われたときと、大きな赤ちゃんなので早産で出てくるかもしれないといわれたとき、そして逆に、今度はなかなか生まれなくて頭が自然分娩で出てこられるぎりぎりの大きさと言われたときは、ひやひやしてました。これで緊急帝王切開とかなったら、受けてもらえる産科がないかもしれない(この助産院は、一応近くの産婦人科と提携しているので大丈夫だとは思いましたが、今日本で問題になっている「お産難民」になりかねませんでした)、または、結局希望の「助産院での出産」ができなくなるかもしれない、と少し心配でした。

でも結局は、正期産に突入し、大きな赤ちゃんでも自然分娩で出てきましたので、結果的には希望通り助産院で全く問題なかったわけです。はっきり言ってラッキーだったと思います。

アメリカの病院でも夜中の出産でしたが、ERの入り口に到着後、車椅子で運ばれて、たくさんの看護婦に囲まれながら、陣痛に苦しんでるときに書類にサインさせられたりしつつ、モニターにつながれました。分娩台に乗った後は、決まったポジションに体を置いて、モニターで陣痛の波が強くなったときにプッシュするように指示されました。私は、分娩台の足置きに足を置くのが非常に心地悪かったので、最終的には看護婦さんに怒られながら、夫と看護婦さんの手を「足置き」にして踏ん張っていました。またモニターの通りにいきまないと、怒られました。途中で点滴も打たれて、腕には管が通っていました。

助産院でも分娩台に乗りましたが、最初に出迎えてくれたのは院長の助産師さんのみ。夜中の静かな助産院の分娩室で、助産師の先生と私たちのマンツーマンです。モニターもなく、陣痛がとうとうひどくなってきたと思っていたときに、いつの間にかいきむように言われました。モニターもないので、自分の感じる陣痛の痛みに任せた自然ないきみのタイミングでした。いきみのときは先生が呼吸を合わせてくれたり、肛門を押していてくれたり(これはかなり楽になりました)。体勢も、私は今回は横向きが一番楽だったので、横のままいきませてくれました。(最後は上を向きましたが。)

へその緒は、最初のときは怖がっていた夫も今回は切りました。

後産の後は、胎盤を見せてもらいました。病院では見せてくれなかったので初めてです(でも食べる?とも言われなかったし食べたいとも思いませんでした)。

その後はすぐに母乳をあげようとしましたが、赤ちゃんも分娩で疲れたのか、あまり吸い付かず。生まれたままの赤ちゃんをそのままお母さんのお腹に乗せておくと、おっぱいに向かって這うとか聞きますが、本当ですかねえ。

今回は生まれた後、赤ちゃんの体は拭いてもらいましたが、お風呂はなし。2日目にやっと入れてもらったのですが、聞いてみたら、最近は、赤ちゃんを「そのまま」にしておいて、お母さんのにおいとかになれさせて安心させるのが流行っている?そうです。はっきり言って髪の毛はかぺかぺだし、なんか臭いし(笑)、夫は特にuncomfortable だったようです。

なんか長くなってしまったので続きはまた次回。