ウサチーロのとりあえず日記 Part 2

日々の記録および3人兄弟の成長日記。

忘れる前に・・・

2011-08-30 22:27:07 | 旅行

日本滞在の記録。

今回の日本滞在は、久しぶりに会えた友達なども多く、医療の安くて便利な日本でいつもどおり病院めぐりや人間ドックなどをこなし、買い物もして、なかなか充実した日々でした。ハイライトは夫と行った2泊3日の旅行。大変有難い事に両親が子供たちを見ていてくれるとのことで、安心して、5年ぶりに夫婦だけで旅行してきました。

ここぞとばかりに、子供がいては出来ないハードスケジュールで、見たかったものはほぼ全部見てきました。

1日目。

羽田空港から広島へ。1時間半ほどで到着後、リムジンで広島駅へ、そこから宮島に行きました。ちょうど昼ごろだったので、有名な「あなごめし」のお店に行ったら長蛇の列だったので、その隣の同じ「あなごめし」のお店でいただきました。比べようがないけど、私たちが行ったほうも美味しかったです。「特上」と普通のどっちにしますかと言われて3百円高い「特上」にしたせいでしょうか?その後、フェリーで宮島へ。ものすごい人とうろうろしている鹿の数に、驚きました。ちょうど昼過ぎで満潮が終わったばかりだったので時間的にはよかったかも。人ごみの中、厳島神社を参拝、帰りは表参道をぶらぶらして、途中で「もみじまんじゅう」を食べて、さらに「焼き牡蠣」をいただきました。美味しかった!名物が食べられてよかったです。

その後またフェリー+電車で広島まで戻りました。時間が間に合いそうだったので、広島で乗り換えて逆方向の呉まで行きました。呉に行った目的は「大和ミュージアム」。宇宙戦艦ではなくて、呉で作られて第2次世界大戦で使われた本物の戦艦の資料館、造船の町・呉の歴史、そして第2次大戦の歴史、の博物館と言ったらわかりやすいでしょうか。私は数年前の映画「男たちの大和」も見ましたし、最近昭和史にとても興味があるので、本当に興味深く拝見しました。夫が行きたがってた博物館なのに私のほうが興味しんしんで時間をかけてみていたので夫が「君もこういうのに興味をもってくれるようになったか」と大喜びでした。入場料500円で、元はばっちり取れたと思います。

夜は広島に戻り、遅くなってしまったので駅前のお好み焼き屋さんの屋台が集まっているビルに行って、お約束の「広島風お好み焼き」を食べに行きました。夫は変わりお好み焼きで「モッツアレラチーズ入り」、私は「牡蠣入り」を頼みました。お皿がなくて、焼いたものを目の前の鉄板に置いてくれます。冷房が効いてないので、暑い中、熱々のお好み焼きと生ビールで最高でした!そのあと路面電車に乗って、予約していた街中のビジネスホテルに泊まりました。ちなみにこの路面電車、一律200円でどこでも行けるのに、後払いなんです。車掌さんはいるけど。乗り逃げされないのかな?長い外国生活で私の感覚が変かもしれないけど、夫と二人で「アメリカだったらありえない」と話していました。

2日目。

朝ホテルを出て平和公園を歩きました。川沿いを原爆ドームまで歩き、そのあと平和記念館へ。以前母が「気分が悪くなって途中で出てきた」と言っていたのでよっぽどひどい展示物があるのかと思いましたが、それほどではなかったような。・・・というか、あまり見てると気分が悪くなりそうなものはさっさと流してしまいました。その後ホテルに戻って荷物を取って、バスで広島駅に戻り、新幹線で新尾道まで行きました。

新尾道からレンタカーを借りて、しまなみ街道という西瀬戸の島々を渡って対岸・四国の今治市(タオルで有名)まで行く橋を渡りました。今回の目的地は、大三島という市まで、今治までは行きませんでしたが、大三島より一つ先の伯方島まで行ってみました。「伯方の塩」で有名なところで、そこの道の駅で「伯方の塩ラーメン」が有名だとのこと。夫がこのラーメンを注文、私は今治名物(?)「焼き豚飯」とうどんのセットをいただきました。うどんも、讃岐が近いだけあって美味しい讃岐うどんに関西風のかつお出汁が美味しかったです。デザートに「伯方の塩ソフトクリーム」を夫とシェア。「塩ソフト?!」と名前だけでは消極的だった夫も、食べてみたらびっくり。シェアするのがもったいないくらい美味しかったので、二つ買えばよかったね、といいつつ二人ともダイエットが必要なので断念。

その後大三島に行き、夫が行きたかった大山祇神社に行きました。「神の島」と呼ばれる大三島は、中世から有名な武将たちが「戦いの神」として遠くから武器鎧甲冑などを奉納に来ていたということで、その宝物殿には、日本の8割の国宝・重要文化財の刀・鎧類があるとのこと。夫のビジネスの専門分野の一つですから、一度行ってみたいと前から言っていたのが今回やっと実現したわけです。行ってみたら、本当にこんなところにあってほとんど人目にさらされないのがもったいないぐらいの見事な刀(持ち主も、源頼朝、義経を始め日本人なら誰もが知っている武将の名が連なっていました)のコレクションで、本当にあそこまで行った甲斐がありました。またこの神社自体が、本当に立派な神社で、個人的に「日本有数のパワースポット」と呼ばせてもらいます。前日に行った厳島神社よりも私は荘厳で雄大なパワーを感じました。中でも樹齢2600年と言われる楠木は言葉に出来ないほど素晴らしく、見逃せません。「神の島」の呼び名に納得。

その後旅館にチェックインしました。夫もいるのでわざわざ古い廻船問屋だったという日本式家屋を使っている旅館を予約してありました。明治時代にたてられたらしく、広い玄関に、縁側を通って、中庭には立派な盆栽のコレクションがあり、その向こうの離れをお借りしました。なかなか趣があってよい建物でした。夕食前に、近くのマーレグラッチアという浴場に行きました。名前からして、スパみたいに立派なところだと期待して水着も持っていったけど、行ってみたら、地元の人が集う、公衆浴場、って感じでした。確かにお風呂は何種類かあったけど・・・ちょっとがっかり。そこならではの「塩風呂」に入ってきました。ちなみに塩風呂とは海水を沸かしたお風呂です。隣は「伯方の塩」の工場でした。工場見学が好きなので行きたかったのですが、そのときにはもう閉まっていました。

あとは旅館で食事をして(食事は地元の海鮮を使った料理と聞いていたけど、どこの旅館でも出そうなメニューでちょっとがっかり)、朝から早かったせいか私はうたた寝してそのまま寝てしまいました。翌朝、来島海峡というところで「うずしお」が見たいと思ったのですが、時間が早すぎてかなり待たないとだめだったようなので、あきらめてさっさと尾道に戻りました。レンタカーは新幹線の駅(新尾道)のところにしかないので、先に返して、バスで尾道駅まで行きました。まず駅で私は「尾道名物たこ焼き」、夫は菓子パンでおやつ。

尾道駅からは、町の中の散策コースがいくつかあり、私たちは「寺社めぐり」コースを歩き始めました。尾道は坂で有名ですがかなり急で、狭い道です。住んでる人は二度と引越しが出来なそうな、それくらい細くて狭くて車などは絶対通れない道ばかりです。お寺の数も相当あり、さすがコースになってるだけあり、どれも立派で趣のあるお寺です。個人的には、江戸時代など古いお墓や、昭和でも戦死された方でも将校などの方は星のマークがついてたり、普段あまり見かけないお墓が沢山あったのに興味を感じました。坂を歩くのは大変だったけど、お寺や古い町並みの散策はよかったです。この坂とお寺と海のコンビネーションは、なんとなく鎌倉を彷彿させました。坂の途中から見る瀬戸内海の景色も素晴らしい。実際ポスターとか映画とか、いろいろ使われてるようです。途中で、志賀直哉のコレクションをしている小さな古民家を改造したカフェでおやつ(また?)。私は冷抹茶と黒糖寒天のセット、夫は抹茶ミルクのカキ氷。窓から見る港の景色も最高でした。結論:尾道は期待以上によかった。

その後ケーブルカー乗り場まで歩いていって、千光寺公園まで上り、景色を眺めた後千光寺を参拝して、坂を歩いて降りて、町の商店街で「尾道ラーメン」を食べました。これも、ガイドブックに載っている有名店は長蛇の列であきらめ、その近くの別の店に行きましたが、十分美味しかったです。

そのあと雨がぱらつく中、海沿いの商店街を歩いて、駅に戻り、普通電車で三原まで行きました。三原から広島空港までのバスがあるのですが、時間があまったので、三原駅にある三原城跡を見て、あとは読書してました(ホントに他にすることがなかった)。そして空港まで行き、お弁当を買って、飛行機に乗り、帰りは羽田から千葉方面行きリムジンバスで帰りました。リムジンバスって値段は電車と変わらないのに、電車より倍以上早いし、確実に座れるし、これは最高でした。

 

ご覧の通り名物・美味しいものも沢山食べられたし、尾道なんて子連れでは絶対来られなかったので、本当に両親に感謝です。

 

今回旅行でいまさらながら気付いたのですが、日本は交通費が高い!電車なんてちょっと乗ると何千円。レンタカー借りたはいいけど、有料道路も、ちょっと行っただけで何千円。あっちこっち短時間でいけるのはいいけど、こういう旅行は交通費がばかにならないので、出来ることならツアーか(今回はこのようなルートでツアーが見つからなかったので断念)、外国にすんでるのでジャパンレールパス(JR乗り放題パス)を買っていくべきですね。

それと日本の国内線に乗ったのは15年ぶり?くらいかもしれませんが、日本の空港は本当に特殊で驚きました。いまや搭乗券がない。予約した後メールで受け取った予約票をセキュリティーチェックに持っていくとそこでゲート案内表がプリントされるのです。そして乗るときも予約票のスキャンだけ。あれ、IDカードもチェックしないし、液体持ってても大丈夫なのね?と、戸惑ったあと、そうか、日本に住む人にとっては電車に乗る感覚と同じなんだな・・・と納得。でもさあ、英語のアナウンスもほとんどないし、外国人の旅行者には本当に不便だなあと思いました。私世界あちこち旅していますけど、本当に日本は特殊だなあと、感心というかあきれるというか。ハイテクなんだけど、日本の中でしか通用しないよね。

それでも日本は食べ物が美味しいし、サービスもいいし(日本語がわかればね)、自然や歴史もあって、素晴らしい国だとつくづく感動しました。

私は生まれも育ちも祖父母や親戚が住んでるのも皆首都圏で、子供のころから友達が「夏休みに田舎のおばあちゃんちに行く」と言ってるのを聞いてうらやましく思ったものでした。そのせいか地方に憧れがあった割には行く機会がなく、日本の本州は、佐渡島以外は福島とより北に行った事がないし姫路城より西に行ったのは今回が初めてです。これから機会があるごとに、日本のあちこちに行ってみたいと思いました。

 


8月の災害

2011-08-30 08:54:30 | 日常

8月私たち一家は日本で2週間弱過ごしました。

アメリカでは結構涼しくなっていたにも関わらず、わざわざ日本に行って暑い夏でしたが、東海岸で何十年、100年?に一度の大地震(?)をおかげで逃れることができました。ニュースでは大騒ぎしていたし、確かに高層ビルでは結構揺れたようなので、地震に慣れないアメリカ人は怖かったみたいですが、近くの日本人の皆さんの話では、家にいてじっとしてたらあれ?揺れてるって感じ、外で子供と遊んでたりしたらわからない程度、とのことでした。それより耐震になっていない建物が崩れたりするのが怖いですね。ワシントンのモニュメントとか。

ちなみに日本滞在時、体感した地震が3回くらいあったかな?ショッピングセンターにいたときの揺れは少し大きめで(でも震度3くらい?)周りの人も立ち止まってたけど、それくらいでしょうか。私たち日本で育った人には普通の感じでした。地震に慣れないアメリカ人の夫も、数年前は大騒ぎしていましたが、今となってはだいぶ慣れたようです。

そしてハリケーンアイリーン。アメリカに帰ってきて早々。カテゴリー1なのに、大ニュースになっていたのは、東海岸沿岸を撫でるように北上していくルートだったせいでしょうか?確かにハリケーンなんて、東海岸に引っ越してきてから経験したことはありませんでした。うちは沿岸部でもないのに、警戒が発せられた瞬間、ガソリンスタンドは長蛇の列(そして売り切れました)、スーパーもパンの棚などはがらがらになりました。うちの夫が、皆過剰反応すぎると文句を言っていましたが、それらの人たちは正しかったのかもしれません。

なぜなら、うちのあたりを通り過ぎたのは土曜の夜から日曜の明け方にかけてで、日曜の朝は何事もなかったように普通でした。停電も心配していたけど、夜に一瞬なっただけでした。家の周りの気も倒れてないし、水があふれかえってるところもないし。なーんだ、全然平気だったね。なんてのんきに家にいたら、朝10時半ごろ突然停電。で、またすぐ戻るだろうと思っていたら、なんと夜までずっと停電だったのです。

電力会社に電話しても、復旧のめどは立たないとのこと。早速今回日本で買ってきたソーラーラジオでニュースを聞いてみると、何十万世帯と停電中とのことでした。

ガスは使えたので、昼食はマッチで火をつけて調理できましたが、復旧のめどが立たないと、冷蔵庫・冷凍庫を開けるのが憚られる。それで昼過ぎには冷蔵庫を一切開けないことにしました。月曜から出張だから、いない間の食事を日曜日に作っておこうと思って野菜など沢山買ってあったのですが、いつ電気が戻るかわからないと、冷凍も出来ないし、食材を出すのに開け閉めも出来ない。と思って今か今かと思いながら一日何もせずにすごしました。子供たちは兄弟でわいわい遊んでいましたが。

だんだんいらだちになり、それで時差ぼけもあって夕方「ふて寝」していたらだんだん薄暗くなってきたのであわてて夕食の準備・・・と言ってももう調理も気が乗らないので、買ってあったパンと、缶詰のベイクドビーンズをさっさと食べて、あわてて子供たちをお風呂に入れました。お湯もいつまで続くかわからないので全員カラスの行水でした。そしてろうそくの火をつけて、さっさと子供たちを寝かせました。真っ暗なので皆寝るしかない。私も子供たちと横になっていたら、9時過ぎにやっと電気が復旧。

夫が起こしに来たので(私も眠れなかった)、起きて、調理や出張の準備で深夜までかかりました。

明け方家を出ると、家の外のとおりはまだ真っ暗で、信号も動いていませんでした。うちのある住宅街だけ何故か戻ったみたいで、ラッキーだったのだと思いました。街中のYMCAも夏のリノベーション中で月曜から開く予定だったのが、停電のため一日延期。外のプールは破損があったらしく、今年の使用は終了とのことでした。

うちから2時間ほど離れたNJの町にいる会社のセールスマンは木曜まで停電で、家の回りも洪水のため道が通れないところが多いそうです。

そういうわけで私たちは比較的幸運だったのかもしれません。

長男が心配そうに、「これからもずっと停電だったら、ずっとご飯はパンとベイクドビーンズなの?」と心配そうに聞いたのがかわいくて笑えました。今までも保存食品や水などは確保してあったのですが、これからも自然災害はいつ来るかわからないので、もっといろいろ備えたいいのかなと考えさせられる出来事でした。

 


苦手な言葉

2011-08-04 22:20:14 | つれづれ

西洋の言語を勉強しはじめると、一番最初に習うのが、挨拶ですよね。

英語だったら Hello, Good Morning, Good Evening などと始まって、  How are you? となります。

このHow are you? 、日本語では「お元気ですか」と訳されてますが、違和感があるのは私だけでしょうか。

だって日本人同士で、たとえば毎日顔を合わせていたら、毎日「元気?」 って言いませんよね??

だけど、英語圏の人は、毎日会う人も、久しぶりに会う人も、お店でも、どこでもかしこでも、How are you? という。時々 Helloを抜かしていきなり How are you?(またはそれと同等の言い回し) に入る会話も多い。

英会話ができるようになってからもう20年以上経ちますが、How are you? と言われると 一応返事はするけれど、どうも違和感があって自分から言うことがほとんどありませんでした。

でふと気が付いたのですが、「お元気ですか」と勝手に訳してるからいけないんだなと。つまりその時々によって、日本語に訳すといろいろな意味を持つ言葉なのだ、と思うことにしました。

  • 久しぶりに会う人には「元気ですか?」でいいけれど、
  • 初対面の人には「はじめまして」
  • お店で言われたら「いらっしゃいませ」
  • 取引先の人が相手なら「いつもお世話になっております」
  • 普通の挨拶代わりに「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」

・・・って感じでしょうか。

そう思ったらあまり違和感を感じなくなりました。それでも自分から言うのはなんだか今でも照れくさいのですが(笑)、そのうち慣れるかもしれない・・・(汗)