考えるための道具箱

Thinking tool box

といざらす

2004-09-08 15:15:25 | ◎業
日曜日、伊丹のダイヤモンドシティはあいかわらず、おおにぎわいだ。大量集客ゆえに、ジャスコとといざらすは目立つ。ジャスコについては、こういった都市周辺部だけでなく、地方郊外においてもきっと多くがこんな状況であり、ある意味テーマパーク化していると同時に、日本の消費はジャスコ化していると、いえるかもしれない。重要なのは、これがマクドナルドのような虚像ではなく、きわめて買い場満足度が高いということだろう。
で、考えたいのは、といざらす。多くのSCへの出店を持続し続けていて、今後も10年までに250店という目標を掲げているらしい。店も大盛況なのでうなずける。終焉を迎えつつある米トイザラスとは大きな違いだ。東洋経済(2004.09.11)によると、本業的な「玩具」は、クリスマス商戦でしか大きな売上を確保することができず、通常月はウォールマートのようなディスカウンターに圧倒的敗退している。これまでは「毎週のオムツを買いにトイザラスに足を運ぶ人が玩具も買う」といったモデルが成立していたが、いまでは、ウォールマートの「(たとえ目玉商品としての玩具がコスト割れであっても)客の買い物カゴ全体から利益があがればいい」というモデルのほうが迫力がある。
日本ではどうなるのか。ジャスコにしても、といざらすにしても、そのヒントは、「ジェネレーションクロス」にありそうだ。低成長・人口減少を背景に、「世代間の支えあい、世代間の交流」が、消費のボリウムを占めるという考えは蓋然性が高い。中期的にはその2世代は「団塊世代」と「団塊jr世代」であるわけで、その価値観の同一性は、「1世帯では買えなかったものが買える」という消費状況を生み出す可能性もある。親-子、親-子-孫で、一緒にレジャーがてらジャスコSCにいく。SC内のトイザラスに行く。住まい方の新現象としての「2世帯同居→2世帯近居」を新しい器とした、少子高齢から生まれる新需要も捨てたものではない。

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