そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

12月4日(木)

2008年12月04日 | 昔日記
 校務出張のため大学院の授業は休講。夕方の演習は、もう一人の担当者と日程調整を行った。予想より早く解放されたので、大学へ。2時間ほど仕事をする。

 U君が研究室に居たので、つかまえて少し話をした。修士課程の研究指導の時間がなかなか取れない。前期に1回、個別面談をやったが、またやらないといけないかな。昔の院生は放ったらかしでよかったが、今時はきっちり5年で博士論文を書かせなければならないから、大変である。研究指導は演習とコミになっているのだが、演習を履修するのは研究指導担当の院生に限らない。ここのところ忙しくて、指導教授としての務めがいささか疎かになっていたかもしれない。

 博士課程の院生Hさんから、土曜日の研究発表の読み原稿についてアドバイスを求めてきた。18:00から組合の執行委員会なので、帰宅してから対応すると断りを入れておく。急いで教組へ移動。

 委員会は18:10から始まった。今夜の弁当は、「川勇」の鰻重、肝吸い・お新香付きであった! 来週、中央委員会が開かれるので、そのための準備が中心。その他、大学への申し入れ事項がいろいろ出てきた。副委員長が、学部長会についてあれこれ言い始めたので、教務主任・副学部長として陪聴した経験に照らし、少しご説明申し上げた。

 中央委員会への出欠の返事が集まらないという。所属区の中央委員への督促は私がいたしますと、同僚執行委員のJ教授に申し上げる。J教授は今年着任されたばかりなのに、執行委員をさせられてお気の毒だ。しかし、帝国大学から移って来られたので、帝大の事情を詳しく教えてくださる。勉強になることこの上もない。

 執行委員は意外と早く終わったので、ついつい「太郎月」に寄る。常連客の、朝鮮動乱の年にお生まれになったというお姉様は、今夜はお見えになっていない。カウンターのそのお席に座らせていただく。上喜元のお銚子を2本。今日は盃持参だ。若山牧水遺愛の盃の復刻品?で、底に「お茶」と書いてある。女将は大笑いだ。鰻重食ったので、板わさを注文。大将が〆鯖の尾っぽのところを焼いたのを出してくれた。実に美味。小1時間でさっと切り上げる。お勘定は2,500円也。明日はボーナスの仮支給日だ。

 帰宅したら、Iさんから泣きそうな電話があったとのこと。メールチェックすると、いくらなんでも原稿を出せとの最後通告である。担当の10頁分はぴったり書き上げてあるのだが、どうにも気に入らないところがあって、ずるずると締切を2ヶ月超過するも、出せないまま大変なご迷惑をかけている。もう限界。すぐ送ることにする。